Casa(7196)IPO新規上場 | 初値予想と幹事情報
Casa(7196)IPOが新規上場承認されました。
ベンチャーキャピタル売出しIPOになり、株数も大量にあります。
市場からの吸収金額もオーバーアロットメントを含めて約84億円強の大きな吸収!しかも東証2部上場なのでIPO市場では人気がありません。
これだけ材料がそろってしまうと、買い需要は見込めないと思います。また機関投資家も参戦しないでしょうから厳しい船出になる恐れがあります。
業 種 | その他金融業 |
上場市場 | 東証2部 |
公開予定 | 10月31日 |
BB期間 | 10月16日~10月20日 |
企業ホームページ | https://www.casa-inc.co.jp/ |
【事業の内容】
当社の社名であるCasaはラテン語で「住まい」を意味しており、人間の最も基本的なニーズである衣・食・住のうち、「住」の確保に貢献することを会社の使命とし、家賃債務保証事業を営んでいます。
【手取金の使途】
差引手取概算額447,442千円については、海外販売の手取概算額(未定)と合わせて、①新基幹システムの開発、②マーケティング関連費用に充当する予定であります。具体的には、以下の通り充当する予定であります。
目次まとめ
Casa(7196)IPOの業績と事業内容
全国に10ヶ所事業拠点があり、約20,000店舗からなる6,910社の代理店を活用して、家賃債務保証サービスの提供を展開している企業になります。
自社サービスである「Casaダイレクト」や「家主ダイレクト」といった家賃債務保証商品を主力にし、不動産管理会社や家主から家賃債務保証会社として代理店を通して自社サービスの選択をしてもらう流れです。
ます
家賃債務保証サービスは、契約時に受領する初回保証料に加え、1年に1回継続的に年間保証料を受領するストック型収益モデルとなっているため、安定した収益基盤を確保できる仕組みになっています。
Casaダイレクトは集金代行業務を行うリコーリース(株主)と連携し、家賃の集金代行と家賃保証がセットになった事前立替型保証のため、不動産管理会社は滞納報告が不要になり家賃管理業務の負担が軽減します。
家主ダイレクトは、リコーリースやと東京海上日動火災保険と連携し、家主に家賃を直接送する商品となっています。家主と直接契約締結が可能であるためこれまでの不動産管理会社マーケット主体から未開拓の自主管理家主マーケットに事業を展開する重要な商品となります。
Casa(7196)IPO仮条件から公開価格の日程
仮条件 | 2,060円~2,270円 |
想定価格 | 2,270円 |
公開価格 | 10月23日発表 |
想定価格から試算される市場からの吸収金額は約73.4億円です。
オーバーアロットメントを含めると約84.4億円になります。
東証2部上場を考えると似もたれ感が非常に高いため、IPOに参加するならばそれなりにリスクがあるように思います。裏を返せばIPOに当選しやすいため狙って取れそうです!
類似企業では、あんしん保障(7183)やジェイリース(7187)などが上げられてると思います。
Casaのビジネスモデルが年間契約の積立モデルになっていますが、売上げ拡大にも関わらず経常利益・当期利益が減っているため財務からのインパクトはありません。
公開価格の引き上げが行われれれば完全に不参加になると個人的に考えています。
Casa(7196)IPOの幹事団詳細と会社データ
公募株数 | 220,000株 |
売出株数 | 3,015,000株 |
公開株式数 | 3,235,000株 |
OA売出 | 485,200株 |
引受幹事 | SMBC日興証券(主幹事) 大和証券 野村證券 SBI証券 いちよし証券 マネックス証券 SMBCフレンド証券 岡三証券 岡三オンライン エース証券 |
IPOの当選を狙うならばSMBC日興証券からの申し込みでしょう。
インターネット口座でも当選確率はかなり高いと思います。その他にはいちよし証券やマネックス証券あたりが狙い目になると思います。
東京都新宿区西新宿に本社を構え、会社設立は2013年8月です。
社長は宮地正剛氏、従業員情報を確認すると319人と多いため流石全国展開の企業だと思います。
筆耕株主がアント・カタライザー4号投資事業有限責任組合になり、売出し人になります。
社長の保有株は10.63%と2位です。
従業員の平均年齢は41.8歳、平均勤続年数6.3年、年間平均給与は約537万円と高めの設定となっています。
Casa(7196)IPOの初値予想
※株主の状況
【ロックアップ情報】
本募集及び引受人の買取引受による売出しに関し、貸株人かつ売出人であるアント・カタライザー4号投資事業有限責任組合及びCatalyzer Partners IV, L.P.は、共同主幹事会社に対して、本募集及び引受人の買取引受による売出しに係る元引受契約締結日に始まり、上場(売買開始)日から起算して90日目の平成30年1月28日までの期間中は、共同主幹事会社の事前の書面による承諾を受けることなく、元引受契約締結日に自己の計算で保有する当社普通株式(潜在株式を含む。)の売却等(ただし、その売却価格が募集における発行価格又は売出しにおける売出価格の1.5倍以上であって、東京証券取引所における初値が形成された後にSMBC日興証券株式会社を通して行う東京証券取引所での売却等は除く。)を行わない旨を約束しております。
また、当社役員である宮地正剛、堀内宣治及び川西直人、当社従業員である岩本耕一及び横沼勇並びに当社株主であるリコーリース株式会社、株式会社三井住友銀行、三井住友信託銀行株式会社及びNCS&A株式会社は、共同主幹事会社に対して、本募集及び引受人の買取引受による売出しに係る元引受契約締結日に始まり、上場(売買開始)日から起算して180日目の平成30年4月28日までの期間中は、共同主幹事会社の事前の書面による承諾を受けることなく、元引受契約締結日に自己の計算で保有する当社普通株式(潜在株式を含む。)の売却等を行わない旨を約束しております。
CasaIPO幹事引受け株数決まる
幹事団 | 引受け株数 |
SMBC日興証券 | 3,114,000株 |
大和証券 | 99,000株 |
野村證券 | 8,800株 |
SBI証券 | 5,500株 |
いちよし証券 | 2,200株 |
マネックス証券 | 2,200株 |
SMBCフレンド証券 | 1,100株 |
岡三証券 | 1,100株 |
エース証券 | 1,100株 |
※目論見の訂正事項発表後に記載します
CasaIPOの直感的初値予想
第一弾⇒ 2,000円~2,270円
第二弾⇒ 2,270円前後
CasaIPOの大手初値予想
上限2,500円を目標を目指す展開
Casa(7196)IPOを個人的に分析してみました
ストックオプション期間 | 株数残 |
平成26年5月01日~ 平成41年4月30日 | 3,360株 発行価格50,497円 |
平成27年10月31日~ 平成35年10月29日 | 1,600株 発行価格50,000円 |
平成27年10月31日~ 平成35年10月29日 | 160株 発行価格51,050円 |
ロックアップが平成30年1月28日までの90日間と平成30年4月28日までの180日間に分けられています。
ロックアップ90日間についてはロックアップ解除倍率が1.5倍になります。
アント・カタライザー4号投資事業有限責任組合とCatalyzer Partners IV, L.P.の持分が減らないと株価の上昇もあまり期待が出来ないように思います。
ストックオプションの株数残や発行価格は上記のようになります。
今後の成長戦略ではIT技術を活用したCasa Cloud(カーサクラウド)を利用して、家族構成の変化のタイミングに合わせた物件紹介や物件を探している個人と物件の空室を埋めたい家主等の双方ニーズをマッチングさせるマッチングビジネスを実現する賃貸管理プラットフォームを構築することを目指すそうです。
時価総額は東証データの上場時発行済み株式数の5,420,000株から算出すると想定価格ベースで約123億円になります。
既に類似企業も多いため新規性を感じる部分はありません。
いずれ東証1部を目指すために上場しているように思いますが、上場段階で人気になるような業種でもないため初値は厳しい印象を受けます。これといって特化した商品も無い気がします。
公募株数の220,000株は、引受人の関係会社を通じて、欧州およびアジアを中心とした海外市場への販売も可能性としてあるそうです。想定ベースで約5億円規模なのでそれほど需給に影響はないかもしれませんね。
現段階で私の投資スタンスは、SBI証券のIPOチャレンジポイント狙い程度にしか考えていません。
東証2部だと配当利回りやなども関係がありますが、配当利回り4%を超えないと厳しいのでは?
また、情報が後から出てきたときのために資金だけは準備しておきたいと思います!
Casa(7196)主幹事引受け企業⇒ SMBC日興証券
タグ:IPO初値予想