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アミファ上場とIPO初値予想【幹事配分や独自評価あり】

アミファ(7800)IPOが新規上場承認されました。市場はJASDAQスタンダードで主幹事は野村證券が引受けます。上場規模は想定発行価格算出で約6.8億円と小さく、公開株数は955,000株、オーバーアロットメント143,200株となっています。
 

株数が多くなっていますが野村證券は10万円以下の配分が200株セットになるため当選確率は低そうです。平幹事からも積極的に抽選に申し込んでおきたいと思います!
 

アミファ上場とIPO初値予想
 

事業はライフスタイル雑貨の企画・仕入・卸販売となっているため新奇性などはありません。業績を見る限り安定しているため余程のことがない限り業績悪化はなさそうです。
 

消費税が引上げとなっても安定の売上でしょう。
 

業 種その他製品
上場市場JASDAQスタンダード
公開予定9月19日
BB期間9月02日~9月06日
企業ホームページhttps://www.amifa.co.jp/
事業の内容主にライフスタイル雑貨の企画・仕入・卸販売

 

【手取金の使途】

手取概算額255,532千円については、設備資金として200,000千円、運転資金として55,532千円を充当する予定であり、具体的には、以下のとおりであります。

設備資金の内訳としては、トレンド分析や販売予測能力の向上を通じた新たな収益獲得に寄与するITプラットフォームの構築に向けた、ERPシステムの増強、サプライチェーンマネジメントシステムの強化、ビジネスインテリジェンスシステムの強化、ロボティクス・プロセス・オートメーションシステムへの対応のための資金として、2022年9月期に200,000千円を充当する予定であります。

運転資金としては、事業拡大に向けたワンプライス商品等の仕入増加に係る仕入代金支払資金として、2020年9月期に45,532千円を、上記ITプラットフォームの構築に向けた外部コンサルティングに係る資金として10,000千円を充当する予定であります。

なお、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用していく方針であります。

 

アミファ(7800)IPOの業績と事業内容

売上・利益共に安定していると思います。上場規模も小さくIPOとして問題になることは得になさそうです。
 

同社はアートやデザインを日常の暮らしに気軽に取り入れるライフスタイルの提案を目指して、ギフトラッピング、デザイン文具、キッチン・テーブルウエア、フラワー関連商品などを中心としたライフスタイル雑貨の企画・製造仕入・卸販売を主要な内容として事業を展開しています。
 

ライフスタイル雑貨事業の単一セグメントになりますが以下のような取扱いにわかれています。
 

ワンプライス商品とは、ギフトラッピング商品やデザイン文具、キッチン・テーブルウエアなどで最終消費者向けに均一価格ショップにて販売される商品群であり、100円ショップを中心として、国内外の小売業者、卸売業者を通じて消費者に提供しています。amifaブランドにて販売される商品と、販売先ブランド名にて提供している商品が存在します。
 

OEM商品とは、販売先の委託に基づき生産される軽包装資材やディスプレイ・販促資材であり、主に商品メーカーや流通業者からの受注生産品を販売しています。
 

チョコレートなど菓子メーカーの製品向け包装資材や、大手スーパーマーケットでの販売促進に使用される包装資材などを販売し、良い包装やディスプレイによって顧客商品の価値を高めることができる提案を行っています。
 

アミファIPOの業績と評判
 

フルール商品とは、フラワー関連商品を「フルール」と呼んでいます。プリザーブドフラワーを中心に「アミファ・フルール」ブランドで取り扱っている花材、花器及びラッピング資材を主に国内のフラワーアレンジメント教室、花小売業者や卸売業者へ販売しています。
 

その他商品とは、上記に分類されない商品であり「エメルスタイル」ブランドで取り扱っているデザイン文具、キッチン・テーブルウエア等が含まれます。※取扱い商品は大きく4つにわかれます
 

小売価格200円から1,000円前後の価格帯を中心とするエメルスタイルブランドは、おうちカフェをテーマとした「大人かわいい」雑貨ブランドを目指し、主として百貨店の催事販売や文具・雑貨専門店で販売されています。
 

同社商品のターゲットは主に女性で、いわゆる日用品や生活必需品などないと生活に困る商品、というよりもあったら暮らしが楽しくなるいわゆる嗜好品を中心としているため、消費者の心の琴線に触れる商品であることが大切と考えているそうです。
 

アミファ取扱い商品の画像
 

また全商品を100円などワンプライスで販売する均一価格ショップは、価格の安心感と購入意欲を喚起することで小売業態のひとつとして認知されています。その均一価格ショップへ年間約8千万個の商品を販売しています。
 

同社は商品開発部署に女性を中心とした28名のデザイナーを配置し、商品それぞれの素材、形、色、柄、仕様を企画し、国内外ネットワークを通じた100名以上のフリーランスイラストレーターと代理人を通さずに直接コミュニケーションを取って、企画の意図を正確に伝えながら共同作業で商品をデザインしています。
 

外部デザイナー主導型のいわゆる「ライセンス商品」ではなく、あくまで同社の世界観を大切にした商品群となるように注力しています。
 

アミファ(7800)上場前の売上高推移の画像
 

均一価格ショップ各社においては、頻繁に来店するリピーターとファンの維持拡大が課題となっています。これを受け、廃番と新商品発売を繰り返す「改廃サイクル」のスピードも重視しております。
 

商品開発を内製化することにより、改廃スケジュールに遅れが出ないようにコントロールを行い、年間約1,300アイテムの新商品をタイミング良く市場に投入する、商品サイクルのスピードを維持しています。
 

製造にあたっては、同社は自社工場設備を持たずに、国内外の工場へ委託生産を行ういわゆるファブレスメーカーとなっています。海外生産を主力としており、海外企業からの仕入・調達金額が約83%を占めています。
 

ファブレスメーカーを選択している理由は、顧客本位、マーケットインの発想で最終消費者の嗜好の変化へ柔軟に対応したいと考えているからです。
 

機械設備や材料在庫などの制約に左右されがちなプロダクトアウトの発想ではなく、自社設備を持たずに常に新しい委託工場を開拓していくことが、新カテゴリーへの進出を容易にするという認識のもと、「持たざる経営」を選択しているからだそうです。
 

アミファ(7800)IPO仮条件から公開価格の日程

想定価格620円
仮条件620円~660円
公開価格9月09日

 
想定価格から試算される市場からの吸収金額は約5.9億円です。オーバーアロットメントを含めると約6.8億円になります。上場規模が小さいため初値売却益が見込めそうです。
 

取引先も100円ショップ最大手の大創産業、そして2位のセリア、続く3位のキャンドゥへ販売を行いこの3社で売上の83%を占めています。主に女性をターゲットとして商品販売を行っているそうです。
 

アミファ(7800)IPOの幹事団詳細と会社データ

公募株数455,000株
売出株数500,000株
公開株式数955,000株
OA売出143,200株
引受幹事野村證券(主幹事)
みずほ証券
SMBC日興証券
岡三証券
岡三オンライン
SBI証券

 

株数が多く1株あたりの単価が低いため初値2倍あたりが予想できそうです。持ち越しとなる力はないと思いますが場合によっては持越しも考えられそうです。ただ地味な事業なので売上が急激に伸びることはないと思います。
 

上場市場もジャスダックスタンダードなので安定性を求めていると思います。創業は46年になるため老舗企業です。
 


 
岡三オンラインが前受け金不要でIPO抽選に参加できます。野村證券からも忘れずに申し込みを行っておきたいですね!SBI証券は単価が低いためIPOチャレンジポイントを使う方は少ないと思います。ただ使った場合のボーダーは200Pとかかなりつぎ込まないと厳しいでしょう。
 

SMBC日興証券からだとステージ制を獲得することで当選確率を引き上げることができます。預け入れ資金でステージを獲得できれば楽勝です。その資金が用意できませんけどね。シルバーランク獲得成らずでした!
 


 
会社設立は1973年10月20日、本社は東京都港区北青山二丁目13番5号、社長は藤井愉三氏(61歳)です。
 

従業員数62人になり臨時雇用者が年間11人、平均年齢35.1歳、平均勤続年数4.8年、平均年間給与約469万円です。
 

アミファ(7800)IPOの初値予想

氏名又は名称所有株式数割合
ウィステリア合同会社1,150,000株41.37%
レイクラム合同会社803,000株28.88%
藤井 愉三350,000株12.59%
藤井 俊行347,000株12.48%
アミファ従業員持株会20,000株0.72%

※上位株主の状況
 

【ロックアップ情報】

本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人及び貸株人である藤井愉三及び藤井俊行並びに当社の株主であるウィステリア合同会社、レイクラム合同会社、村山和治、米田康三、山田昭、蒲生邦道及び佐藤勝男並びに当社の新株予約権者である吉田誠、佐川陽都、小松明彦、齋藤雅哉、田中貴信及び西川輝は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後90日目の2019年12月17日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却等(ただし、引受人の買取引受による売出し、オーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと及びグリーンシューオプションの対象となる当社普通株式を主幹事会社が取得すること等は除く。)を行わない旨合意しております。

当社の株主であるアミファ従業員持株会は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後180日目の2020年3月16日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却等を行わない旨合意しております。

 

アミファIPO幹事引受け株数決まる

幹事団引受け株数割合
野村證券(主幹事)859,500株90.00%
みずほ証券38,200株4.00%
SMBC日興証券19,100株2.00%
岡三証券19,100株2.00%
SBI証券19,100株2.00%

※目論見の訂正事項発表後に引受け株数を記載、委託幹事は記載なし
 

アミファIPOの直感的初値予想

第一弾⇒ 1,000円~1,200円
※ファーストインプレッション

第二弾⇒ 1,000円~1,100円
※仮条件発表後
 

アミファIPOの初値予想

700円~1,000円

860円~1,000円に修正!

ベンチャーキャピタル保有株はなく単価も低いことから利益見込みはあると思います。今期の四半期利益が下がることに懸念はあると思いますが配当も16円出ることになり9月末決算狙いの配当買いは入るでしょう。配当利回り2.4%とあまり旨味はありませんが事業的に配当は毎年維持してきそうです。

工場を持たないファブレスメーカーの利点を生かして今後も横ばい業績となるでしょう。100円ショップ大手と取引していることから事業は安泰のようです。ただ成長性は感じられないため売買が活況となるのは上場時と決算時だけでしょう。

他の取引先提携発表が行われてもインパクトは薄い気がします。現在のところ季節要因による売上のバラつきがあるため改善できれば利益も伸びてくるでしょう。EPS59.64、BPS611.94になるそうなのでPER11.07倍、PBR1.08倍になります。

類似企業はトランザクション(7818)やSHO-BI(7819)などになるようです!3桁の株価だと地味企業でも結構買われるので期待できると思います。複数株当選で5万円利益となればラッキーでしょう。10万円は欲張りすぎかも?
 

アミファ(7800)IPOを個人的に分析してみました

ストックオプション期間株数残
2018年9月28日~2022年9月26日15,000株
発行価格244円
2019年9月27日~2023年9月25日20,000株
発行価格339円

 
ロックアップは90日間(2019年12月17日)、ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。またベンチャーキャピタル出資はありません。
 

アミファ従業員持株会には別途180日間(2020年3月16日)のロックアップが付与されています。ストックオプションの株数残や発行価格は上記のようになります。上場時点で15,000株が行使可能になっています。残りの20,000株も行使期限が9月27日なのですぐに行使期限に突入します。
 

時価総額は東証データの上場時発行済み株式数の3,200,000株から算出すると想定価格ベースで約19.8億円になります。
 

売上が47.3億円で利益が2.6億円なので上場規模も問題なさそうです。利益は横ばいなので株価も上場後は横ばいかな?と思うような銘柄です。上場時に株価が高すぎると類似企業比較で同等に落ち着くでしょう。
 

IPO投資的には問題なさそうです!
 

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