ラクスル(4384)は人気があるIPOなのか?公開株数が問題
ラクスル(4384)のIPOに申込をしようと検討している方は多いはずです。当選しやすくメジャーな企業なのでそれなりに買い需要はあると考えられます。しかしマザーズ上場を考えると約176.3億円の吸収は荷が重たい気がします。メルカリが上場するのと訳が違いますからね。
公開株式数10,949,900株とオーバーアロットメント1,642,100株は今後変更される可能性もあります。またIPOに参加するのかどうかは現段階ではまだ考えなくてよいと思います。大和証券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券が共同主幹事をするということで安心感はありますが、株主にはベンチャーキャピタルが多く発行株式数も多いため懸念材料は多いです。
ラクスルは、自社シェアリングプラットフォームを作り上げ業界内でも革命的な仕組みだと思います。その反面赤字体質が続きようやく黒字化が見込めるところまできています。上場による資金調達は広告費や人件費などにあてられるようです。
CMも全国展開になるとおもわれ先行投資に力を入れているようです。新規に物流システムも作り上げているようなので「ハコベル」も今後人気のシステムになることも予想されます。事業収益はこれから良さそうです。ヤマトホールディングスとの資本提携が何となく魅力を感じますが過度の期待は難しそうですね。
業績を調べてみると、やはり2018年7月本決算では黒字化を見込んでいるようです。前期の当期利益は約-11.75億円のあかじでしたが、今期は600万円の黒字化が予想されているようです。数値的にはだいぶ改善しているため来期はもっと期待できそうです。
ただしIPOをするタイミングでは赤字なのでこの辺りが知名度との駆け引きなのかもしれません。2018年に公開価格割れを起こしたBQネット(6571)よりも公開株数が多いため悩みます。信和(3447)よりも株数的には少ないようですが、こちらも公開価格割れでした。
ラクスル 12,592,000
BQネット 11,253,700株
信和 13,788,400株
※オーバーアロットメント込みの数値
IPO幹事の追加情報でauカブコム証券が取扱いを決定していました。後期型IPOなので工夫をして申込みをしておきましょう。
後期型IPOの場合にはとりあえずブックビルディングに申込んでおいて、その後にIPO抽選に参加すればよいのか検討できます。2回の申込みが必要になるためなんですが、詳しくは下記の記事を見ていただければと思います。
⇒ 後期型IPO申込のメリットは何なのか?証券会社別の資金活用
ラクスルの幹事構成的にはIPOの配分期待はかなりできると思うため複数配分を狙って獲得するのもありかもしれません。リスクもありそうですが、リターンも大きいかもしれません。仮条件の価格範囲でそのあたりを考えるとよいでしょう!
想定発行価格は1,300円~1,500円となりその真ん中1,400円の算出になっています。仮条件範囲の発表は5月15日なのでもうしばらく先の話ですね。同じタイミングで公開株数やオーバーアロットメントの変更が行われるかもしれないため確認は忘れないようにしたいところです。
ラクスル(4384)委託幹事決定しました⇒ auカブコム証券
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