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バリオセキュア上場とIPO初値予想【幹事配分や独自評価あり】

バリオセキュア(4494)IPOが新規上場承認されました。市場は東証2部で主幹事は野村證券が引受けます。ファンド売出し案件で人気がなさそうですね。
 

上場規模は約65.1億円で公開株式数2,720,400株、オーバーアロットメント408,000株です。規模も大きいため不安材料が多いIPOだと思います。
 

バリオセキュア上場とIPO初値予想
 

セキュリティ市場は高度なセキュリティ対策のため技術革新が進んでいます。それでも突破させるようなこともあり難しい市場です。そてと同時に市場規模が拡大を続け年平均成長率5.5%で推移すると予測されています。
 

事業としても魅力があり技術的また価格的に参入障壁が高い状況にあります。IPOではセキュリティー関係は人気ですけど売出株なので人気が限定されると考えています。
 

業 種情報・通信業
上場市場東証2部
上場予定上場中止
BB期間3月11日~3月17日
企業ホームページhttps://www.variosecure.net/
事業の内容ネットワークセキュリティ機器と独自監視システムによる運用、監視、サポートサービスの提供。ネットワークセキュリティ機器販売、ならびにネットワーク機器の調達、構築によるインテグレーションサービスの提供

 

【手取金の使途】

当社のインターネットセキュリティサービス事業は、ネットワークセキュリティの導入から管理、運用・保守までをサービスとしてワンストップで提供し、ユーザーから定額の月額費用を徴収するリカーリングレベニューモデルとなっており、安定した収益が稼得できる事業基盤を有しております。今後もセキュリティ環境の変化に呼応したサービス及び製品の充実を図ってまいります。

具体的には主要サービスである、マネージドセキュリティサービスにつきましては、販売代理店との関係強化と各販売代理店内での当社サービスのシェア拡大、また中部圏の販売代理店との強化を図るため専任の担当者を置き売上の拡大を目指します。

※有価証券届出書(EDINET)抜粋

 

バリオセキュア(4494)IPOの業績と事業内容

売上がこのまま継続して伸びていくのかまだ微妙なところで上場するようです。利益は第3期に大きく伸びていますけれど第4期で下げています。リカーリングレベニュー収益構造の説得力があまり感じられませんね。
 

同社はセキュリティサービスで利用する機器の調達、機器にインストールする基幹ソフトウエアの開発、機器の設置/設定、機器設置後の監視/運用までをワンストップで行っている企業です。
 

エンドユーザーは機器の選定や運用サービスを個別に検討する必要がなく、手間がかからずにサービスを利用することが可能です。
 

また同社がワンストップでサービスを提供しているため、問題が発生した際に原因の究明と対応が行い易く、エンドユーザーは問い合わせやトラブルに対するサポートを迅速に受けることができます。
 

同社は監視/運用サービスを基本に各種セキュリティサービスを月額費用により提供しています。導入企業が増加すれば年々収益が積み上がる「リカーリングビジネス」と呼ばれるモデルです。このため収益の安定化と継続的な拡大に大きく貢献しています。
 

バリオセキュアIPO業績
 

2020年1月末で全国47都道府県に7,258拠点(VSR設置場所数)のマネージドセキュリティサービスを提供しており、継続的な収益の安定化を実現しています。
 

第4期事業年度のリカーリングビジネスであるマネージドセキュリティサービスによる売上収益の売上収益全体に占める比率は85.7%にもなるそうです。
 

販売モデルは販売代理店を介した間接販売及び同社による直接販売に分類できますが間接販売が中心となっています。通信事業者やインターネットサービス事業者、データセンター事業者など、同社のサービスを付帯することで顧客へ付加価値を提供することを期待する販売代理店と契約しています。
 

これら販売代理店と日本全国をカバーする販売網を構築し継続的な営業案件の創出が可能となっています。
 

バリオセキュアIPOのリカーリングレベニューモデル
 

マネージドセキュリティサービスで提供している商品は、VSRを利用した統合型インターネットセキュリティサービスとデータのバックアップサービス(VDaP)の2種類です。
 

インターネットからの攻撃や内部ネットワークへの侵入行為、またウィルスの感染やデータの盗用といった各種の脅威から企業のネットワークを守り、安全にインターネットの利用を行えるようにする総合的なネットワークセキュリティを提供しています。
 

ファイアウォールや不正侵入検知システム、自動防御システムなどの多様なセキュリティ機能を1台に統合した自社開発のネットワークセキュリティ機器VSRをインターネットとユーザーの社内ネットワークとの間に設置したりしているそうです。
 

データのバックアップサービスでは、ハードウエアの機器にバックアップデータが保存されるVDaPとデータセンターへの保存を組み合わせたバックアップサービスとなっています。
 

バリオセキュアIPO事業内容
 

インテグレーションサービスには、中小企業向け統合セキュリティ機器(UTM)であるVCR(Vario Communicate Router)の販売とネットワーク機器の調達や構築を行うネットワークインテグレーションサービスがあります。
 

サイバーセキュリティ基本法の改定といった法規制の影響もあり、より小規模の事業者やクリニックなどでセキュリティ意識が高まっていることを受け、セキュリティアプライアンス機器であるVCRの販売を行っています。
 

統合型インターネットセキュリティサービスでは、外部へのアクセスを可能にするインターネットと社内のネットワークの境界を監視するゲートウェイとして当社機器を設置することから、企業よりゲートウェイ周辺で利用するネットワーク機器の調達や設定、インターネットへの接続全般の設計や構築のニーズがあるそうです。
 

バリオセキュア(4494)IPO仮条件と公開価格の日程

想定価格2,080円
仮条件1,600円~1,700円
公開価格3月18日

 
想定価格から試算される市場からの吸収金額は約56.6億円です。オーバーアロットメントを含めると約65.1億円になります。売出株案件になり再上場案件でもあるため人気はないでしょう。
 

ファンド売出しのIPOになり「セキュリティサービス」を行っていても厳しい印象があります。丸紅関係の企業なので丸紅が上手いことやる可能性もありますよね。
 

ジャパン・インフラファンド投資法人(9287)も丸紅系で公開価格を超えて発進しています。割れると大手では予想していただけに今回も少し期待か?
 

バリオセキュア(4494)IPOの幹事団詳細と会社データ

公募株数0株
売出株数2,720,400株⇒ 1,455,000株に変更
公開株式数2,720,400株⇒ 1,455,000株に変更
OA売出408,000株⇒ 218,200株に変更
引受幹事野村證券(主幹事)
SMBC日興証券
大和証券
いちよし証券
みずほ証券
岡三証券
岩井コスモ証券
SBI証券
楽天証券
マネックス証券
委託見込岡三オンライン
DMM.com証券(PR)
SBIネオトレード証券

 

あえてこの銘柄を選ぼうとは思いませんが人気があるようならブックビルディング申し込みを行いたいと思います。当選狙いだと野村證券とSMBC日興証券あたりでよいと思います。保険のために後期型抽選の楽天証券も需要申込だけ行っておくと思います。
 


 

 
また岡三オンラインが前受け金不要なので申し込むかもしれません。入金なしでIPO抽選に参加できる企業からは申しこんでも良いですよね。野村證券も前受け金不要ですからね。
 


 
バリオセキュアの会社設立は2015年9月17日、本社住所は東京都千代田区神田錦町一丁目6番地、社長は稲見吉彦氏(54歳)です。※2020年2月23日時点
 

従業員数71人(臨時雇用1.5人)、平均年齢39.4歳、平均勤続年数5.4年、平均年間給与約691万円です。
 

バリオセキュア(4494)IPOの初値予想とロックアップ

氏名又は名称所有株式数割合
アイ・シグマ事業支援ファンド2号投資事業有限責任組合3,720,020株91.02%
稲見 吉彦89,680株2.19%
山森 郷司18,580株0.45%
亀松 節子16,100株0.39%
梶浦 靖史15,780株0.39%

※上位株主の状況
 

【ロックアップ情報】

引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人かつ貸株人であるアイ・シグマ事業支援ファンド2号投資事業有限責任組合及びアイ・シグマBAF役職員ファンド5アイ組合は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日後90日目の2020年6月27日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却等(ただし、引受人の買取引受による売出し、オーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと、グリーンシューオプションの対象となる当社普通株式を主幹事会社が取得すること及びその売却価格が「第2 売出要項」における売出価格の1.5倍以上であって、主幹事会社を通して行う売却等は除く。)は行わない旨合意しております。

加えて当社新株予約権者である稲見吉彦、山森郷司、亀松節子、梶浦靖史、礒江英子及びその他45名は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日後90日目の2020年6月27日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却等を行わない旨合意しております。

※有価証券届出書(EDINET)抜粋

 

幹事引受け株数と割合を調べた結果

幹事団引受け株数割合
野村證券(主幹事)1,258,700株86.51%
SMBC日興証券43,700株3.00%
大和証券43,700株3.00%
いちよし証券29,100株2.00%
みずほ証券14,500株1.00%
岡三証券14,500株1.00%
岩井コスモ証券14,500株1.00%
SBI証券14,500株1.00%
楽天証券14,500株1.00%
マネックス証券7,300株0.50%

※目論見の訂正事項発表後に引受け株数を記載、委託幹事は記載なし
 

上場承認後の直感的初値予想と仮条件後の予想!

第一弾⇒ 2,000円~2,150円
※ファーストインプレッション

第二弾⇒ 1,700円~1,850円
※仮条件発表後
 

バリオセキュア初値予想と市場コンセサンス

2,000円~2,300円

修正値1,600円~1,800円

仮条件範囲が想定発行価格から引き下げられ1,600円~1,700円に決定しました。業績が横ばいであることもセキュリティー関連としては物足りなさを感じます。また事業継承などが複雑な企業のため最終的にファンド売出し株となっていることで個人投資家を中心に人気がないと考えられます。

1stホールディングスと以前は親子関係であったことも買い意欲を低下させる要因だと思います。現在はアイ・シグマ事業支援ファンド(丸紅系ファンド)となり今回資金回収を行うようです。配当が3%以上出ればよかったものの未定のため上場規模が縮小されても人気がない気がしています。

上場規模は想定ベースで約65.1億円でした。今回の売出株とオーバーアロットメントの変更、そして仮条件引下げにより約28.4億円にまで引き下がります。

2020年2月期の業績は売上24.6億円、経常利益68.4億円、四半期利益4.7億円になるようです。すでに期日を過ぎているため確定値となる可能性が高いでしょう。来期予想は出ていません。売上の前期比較は7.1%増、経常利益6.4%増になります。

PERはEPS127.20から計算すると13.36倍、PBRはBPS910.72から計算すると1.87倍になります。東証2部で無配、そしてVC売り抜けIPOと考えると人気がなさそうです。
 

バリオセキュア(4494)IPOの評価と申し込みスタンス

ストックオプション期間株数残
2019年6月02日~2027年6月02日292,860株
発行価格500円
2020年5月16日~2028年5月15日29,720株
発行価格500円
2021年2月14日~2029年2月14日41,300株
発行価格550円

 
ロックアップは90日間(2020年6月27日)、ロックアップ解除倍率は1.5倍となっています。ストックオプションの株数残や発行価格は上記のようになります。292,860株が行使期限に入っています。
 

時価総額は東証データの上場時発行済み株式数の3,726,600株から算出すると想定価格ベースで約77.5億円になります。
 

収益構造がリカーリングビジネスということで取引先が増えれば収益がストックされ利益拡大が見込めます。ただ現状の業績からはあまりそのような感じは伝わってきません。
 

東証2部市場なのでこの規模は厳しそうですね。
 
IPO幹事や委託幹事を意外に引受ける前受け金不要証券⇒ むさし証券

むさし証券のIPO抽選ルール

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