【評価】トライト(9164)IPOの上場と初値予想!投資ファンドが売出
トライト(9164)のIPOが新規上場承認されました。詳しく情報を調べたので参考になればと思います。上場市場はグロース市場で国内主幹事はSMBC日興証券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券が引受けます。
上場規模は約745.2億円で売出株数40,000,000株、オーバーアロットメント6,000,000株です。想定発行価格は1,620円になっています。
このIPOは厳しそうですね。
業 種 | サービス業 |
上場市場 | グロース市場 |
上場日 | 7月24日 |
BB期間 | 7月06日~7月11日 |
企業ホームページ | https://tryt-group.co.jp/ |
事業の内容 | 人材サービス及びデジタルソリューションサービスを中心とした事業を行うグループ会社の経営管理及びそれに付帯する業務 |
目次まとめ
トライト(9164)IPOの業績と事業内容
同社グループは、創業以来人材事業で培った経験・ノウハウ・強みを活かし医療福祉関連業種に加え、非医療福祉分野においても建設人材紹介、建設人材派遣サービスを提供しています。
グループ企業は、トライト及び子会社4社(株式会社トライトキャリア、株式会社トライトエンジニアリング、株式会社HAB&Co.及び株式会社bright vie)の計5社で構成されています。
効率的な登録求職者の獲得やその蓄積されたデータベース、採用意欲の高い法人顧客の獲得、事業を経て蓄積された業界知見、卓越した営業戦略と組織、モチベーションの高い若手人材等を強みとして急成長を遂げているそうです。
トライト(9164)IPO仮条件と公開価格の日程
想定価格 | 1,620円 |
仮条件 | 1,100円~1,300円 |
売出価格 | 1,200円 |
想定発行価格から試算される市場からの吸収金額は約648億円です。オーバーアロットメントを含めると約745.2億円になります。
投資ファンドによる売出し株なので駄目っぽいですね。ただ業績規模が大きく機関投資家の評価を待ってみたいと思います。配当は出ないみたいです。
トライト(9164)IPOの幹事団詳細と会社データ
公募株数 | 0株 |
売出株数 | 40,000,000株 国内販売21,600,000株→ 17,000,000株 海外販売18,400,000株→ 23,000,000株 |
公開株式数 | 40,000,000株 |
OA売出 | 6,000,000株 |
引受幹事 | SMBC日興証券(共同) BofA証券(共同) 三菱UFJモルガン・スタンレー証券(共同) UBS証券(共同) SBI証券 マネックス証券 楽天証券 |
委託見込 | auカブコム証券 SBIネオトレード証券 |
多分パスすると思います。先に参考になりそうな銘柄の上場はノバレーゼ(9160)だと思います。しかし上場規模が違い過ぎるためあまり参考にならないかもしれませんね。
トライトの会社設立は2019年2月05日(実質上2016年1月04日)、本社住所は大阪府大阪市北区曽根崎二丁目12番7号、社長は笹井英孝氏(55歳)です。※2023年6月25日時点
従業員数は234人(臨時雇用者23人)、平均年齢34.2歳、平均勤続年数3.1年、平均年間給与約618万円です。
トライト(9164)IPOの初値予想とロックアップ
氏名又は名称 | 所有株式数 | 割合 |
LIFE SCIENCE & DIGITAL HEALTH CO. LIMITED | 100,000,000株 | 97.13% |
コタエル信託株式会社 | 2,951,514株 | 2.87% |
※上位株主の状況
【ロックアップ情報】
ロックアップは180日間(2024年1月19日)でロックアップ解除倍率の設定はありません。コタエル信託株式会社の保有株は新株予約権です。
幹事引受け株数と割合を調べた結果
幹事団 | 引受け株数 | 割合 |
SMBC日興証券(共同) | 7,918,600株 | 46.58% |
BofA証券(共同) | 673,200株 | 3.96% |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(共同) | 7,371,200株 | 43.36% |
UBS証券(共同) | 588,200株 | 3.46% |
SBI証券 | 149,600株 | 0.88% |
マネックス証券 | 149,600株 | 0.88% |
楽天証券 | 149,600株 | 0.88% |
※目論見の訂正事項発表後に引受け株数を記載、委託幹事は記載なし
上場承認後の直感的初値予想と仮条件後の予想!
第一弾⇒ 1,500円~1,750円
※ファーストインプレッション
第二弾⇒ 1,200円~1,400円
※仮条件発表後
初値予想と市場コンセサンス
トライトの初値予想をリサーチして記載します。
初値予想1,500円~1,700円
修正値1,200円~1,350円
人気がないらしい。医療福祉分野が主力の人材サービスのため業績は良さそうだが株価設定が高いようです。
ファンド出口案件で売出株のみのため需給不安があります。仮条件が大幅に下げられ吸収金額が598.0億円になったがそれでも厳しいようですね。
のれんはが総資産の約7割で株主資本の2.5倍と財務面が悪い。有利子負債比率が6割になると観測。EV/EBITDAは調整後で18.86倍あたりになるようです。
なんだかんだで人気がないと感じるためこのIPOは完全に見送りにしたい。他のIPOにリスクを取ったほうがよさそうです!!
PER比較だと同社が30.2倍になり、類似企業平均が15倍~20倍程度。そのため割高となる判断ですね。
トライト(9164)IPOの評価と申し込みスタンス
ストックオプション期間 | 株数残 |
2022年3月31日~2029年3月31日 | 2,951,514株 発行価格400円 |
ロックアップは180日間でロックアップ解除倍率設定なし。ストックオプションの株数残や発行価格は上記のようになります。全株数が行使期限入りします。
時価総額は東証データの上場時発行済み株式数の100,000,000株から算出すると想定価格ベースで約1,620.0億円になります。
IPO全盛期だった頃でも厳しいIPOなのかもしれません。投資ファンドのために上場する内容ですからね。
ブリーチ(9162)主幹事引受け企業⇒ SMBC日興証券
タグ:IPO初値予想