and factory(7035)IPO新規上場 | 初値予想と幹事情報
and factory(7035)IPOが新規上場承認されました。みずほ証券が主幹事を引受ける案件で、公開株式数740,000株、オーバーアロットメント111,000株となります。想定発行価格ベースの上場規模は約21億円となり大きめのIPOとなっています。IT系の銘柄になり業績の伸び率が良いため人気となりそうです。
事業はスマートフォンアプリの開発やIoTプラットフォームアプリの開発を行っている企業になります。類似企業は多いと思いますがインターネットにつながるモノ(IoTデバイス)の数は、2015年の約154億個から2020年には約2倍の304億個まで増加すると予測されています。同社にも追い風となっているようです。
業 種 | サービス業 |
上場市場 | マザーズ |
公開予定 | 9月06日 |
BB期間 | 8月21日~8月27日 |
企業ホームページ | https://andfactory.co.jp/ |
事業の内容 | 主にモバイル広告を掲載した無料スマートフォンアプリの提供、IoT技術を導入したスマートホステル「&AND HOSTEL」の共同運営 |
【手取金の使途】
差引手取概算額967,132千円については、運転資金として869,456千円、残額を金融機関からの借入金の返済資金に充当する予定であり、具体的には以下のとおりであります。
①運転資金
Smartphone APP事業において、当社が運営するマンガアプリのユーザー獲得のための広告宣伝費として、平成31年8月期に501,590千円、平成32年8月期に103,748千円、Smartphone APP事業及びIoT事業の事業規模拡大のために必要な開発エンジニア人材並びにIoT事業における営業人員に係る採用費及び人件費として、平成31年8月期に264,118千円を充当する予定であります。②借入金の返済
手取概算額967,132千円から①の金額を差し引いた残額は、運転資金等のために借り入れた金融機関からの借入金の返済として平成32年8月までに充当する予定であります。なお具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用していく方針であります。
目次まとめ
and factory(7035)IPOの業績と事業内容
売上はかなりの勢いで伸び続けているようです。また利益も前期の単体赤字から数十倍のプラスになっていることから面白そうなIPOとなっています。今期もこの調子であれば増収増益着地もあり得るでしょう。
事業は「Smartphone APP」事業を主力に展開し、 スマートフォンアプリ開発や同社の強みである「UI/UX」デザインの構築力により事業規模を急速に拡大させてきました。その他にも、複数の「IoTデバイス」の操作を可能とするIoTプラットフォームアプリの開発を行っています。
スマートフォンアプリの開発ではゲームなどで有名企業とのコラボも行われていて、APP事業への期待は高そうです。またIoT事業では住宅領域やヘルスケア領域などへ積極的に範囲を拡大させているようです。
Smartphone APP事業では、出版社と共同開発したマンガアプリなどのエンターテイメントを中心としたアプリや、人気スマートフォンゲームの攻略及びマルチプレイのパートナーを募集する掲示板アプリを運営しています。
ゲームを開発するには時間と資金が必要になることから同社では事業展開はあえてせず、他社が提供するゲームアプリの攻略などを開発することで収益の安定化を図っているそうです。
マンガアプリもゲームアプリと同様に、 当たり外れの大きいオリジナルタイトルを積極的に開発(作成)するのではなく、大手出版社等と連携する戦略を取っています。これにより大手出版社が有する人気タイトルの提供も可能となる仕組みです。プロモーションの役割を分担することで事業リスクの分散にもつながるようです。
IoT事業では、IoT空間を楽しめるスマートホステル「&AND HOSTEL」を展開し、IoTデバイスメーカー各社の協力を得て、客室及び共有スペースに各種IoTデバイスを設置しています。「&IoT」と連携させることで宿泊客があらゆるシーンにおいてIoT体験が可能な、スマートホステルとして宿泊自体をひとつの観光目的としています。
その他にも「&STAY」として、 宿泊施設の予約や販売価格、残室数、料金といった客室に関する情報の一元的管理を行う簡易宿所向けの宿泊管理システム「innto」と同社が独自に開発した客室備え付けのタブレットを通じて宿泊施設の館内案内や周辺情報、動画視聴等のサービス提供を行うシステム「tabii」があります。
ビックデータ解析とIoTを併用することで、宿泊客の属性に応じた嗜好を把握したり、宿泊客ごとに最適なホスピタリティを提供するという価値の創造も可能になるとのことです。オリンピックや宿泊などにも関係があり、インバウンドも意識されそうです。
and factory(7035)IPO仮条件から公開価格の日程
想定価格 | 2,470円 |
仮条件 | 2,470円~2,570円 |
公開価格 | 8月28日 |
想定価格から試算される市場からの吸収金額は約18.3億円です。オーバーアロットメントを含めると約21億円になります。
上場規模がマザーズとしては大きいため荷もたれ感がありますが、公開価格割れを起こすような銘柄ではないでしょう。ITを使った事業はIPOでは人気なので心配はいらないと思います。
and factory(7035)IPOの幹事団詳細と会社データ
公募株数 | 430,000株 |
売出株数 | 310,000株 |
公開株式数 | 740,000株 |
OA売出 | 111,000株 |
引受幹事 | みずほ証券(主幹事) 大和証券 SBI証券 エース証券 岩井コスモ証券 いちよし証券 |
株数は若干多めなので主幹事みずほ証券狙いになるでしょう。他の企業からは資金があれば申込むスタンスでよいと思います。ネット証券のSBI証券はIPOチャレンジポイント狙いですね。岩井コスモ証券も後期型抽選なので申し込んでおきましょう。
いちよし証券は電話申し込みとなりネットへ回る単元が少ないと抽選されないといった話もあります。電話受付申し込みは受け付けてくれるのでこの辺りは少し微妙です。
会社設立は2014年9月、東京都目黒区青葉台三丁目に本社があり社長は小原崇幹氏(34歳)とかなり若い方です。従業員数は56人(臨時雇用者数7人)、平均年齢32.2歳、平均勤続年数1.4年、平均年間給与約550万円です。
and factory(7035)IPOの初値予想
氏名又は名称 | 所有株式数 | 割合 |
小原 崇幹 | 2,535,600株 | 56.35% |
竹鼻 周 | 493,960株 | 10.98% |
青木 倫治 | 436,200株 | 9.69% |
株式会社イグニス | 210,520株 | 4.68% |
飯村 洋平 | 160,720株 | 3.57% |
※上位株主の状況
【ロックアップ情報】
本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人かつ貸株人である小原崇幹、売出人である青木倫治及び竹鼻周、当社株主である株式会社イグニス、飯村洋平、梅谷雄紀、水谷亮、石田育男、三嶋航介、梅本祐紀、鈴木保浩及び戸谷光久、並びに新株予約権者であり当社の監査役である蓮見朋樹、新株予約権者であり当社の従業員である西香織里、木村洋仁、梁承熙、井上裕晶、山田純平、川辺裕太、小松成輝、磯部淳也、祝迫善都、坂田由貴、佐藤裕美、佐藤歩、山下洋介、BERTRAN SUEIRO NEREIDA、中村実、熊本薫、重岡果奈及び木坂大輔は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む。)後180日目の平成31年3月4日までの期間(以下「ロックアップ期間」という。)中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却(ただし、引受人の買取引受による売出し、オーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと及びグリーンシューオプションの対象となる当社株式を主幹事会社が取得すること等は除く。)等は行わない旨合意しております。
and factoryのIPO幹事引受け株数決まる
幹事団 | 引受け株数 |
みずほ証券(主幹事) | 703,000株 |
大和証券 | 22,200株 |
SBI証券 | 3,700株 |
エース証券 | 3,700株 |
岩井コスモ証券 | 3,700株 |
いちよし証券 | 3,700株 |
※目論見の訂正事項発表後に引受け株数を記載、委託幹事は記載なし
and factoryのIPOの直感的初値予想
第一弾⇒ 3,500円
※ファーストインプレッション
第二弾⇒ 5,800円
※仮条件発表後
and factoryIPOの大手初値予想
5,200円~6,000円
その後変わらず、5,200円~6,000円
and factory(7035)IPOを個人的に分析してみました
ストックオプション期間 | 株数残 |
平成29年2月01日~平成37年1月31日 | 231,560株 発行価格1円 |
平成29年7月01日~平成37年6月30日 | 29,200株 発行価格318円 |
平成30年8月31日~平成38年8月30日 | 28,200株 発行価格318円 |
ロックアップは180日間(平成31年3月04日)となりロックアップ解除倍率の記載はありません。ストックオプションの株数残や発行価格は上記のようになります。
時価総額は東証データの上場時発行済み株式数の4,640,520株から算出すると想定価格ベースで約114.6億円になります。
社長の年齢が若く時価総額も100億円越え、ストックオプションの発行価格も引く上場を視野に入れ、わずか4年での上場となります。良くも悪くも注目される企業だと思いますので、初値はしっかりとした価格になるでしょう。ベンチャーキャピタル出資は無くイグニス(3689)が21万株持っているようです。
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