【評価】FIXER(フィクサー)IPOの上場と初値予想
FIXER(フィクサー)IPOが新規上場承認されました。詳しく情報を調べたので参考になればと思います。上場市場はグロース市場で主幹事は野村證券が引受けます。
上場規模は約29.4億円で公開株数2,000,000株、オーバーアロットメント300,000株です。想定発行価格は1,280円になっています。
機関投資家の動き次第で荒れそうなIPOだと思います。
業 種 | 情報・通信業 |
上場市場 | グロース市場 |
上場日 | 10月06日 |
BB期間 | 9月16日~9月26日 |
企業ホームページ | https://www.fixer.co.jp/ |
事業の内容 | クラウド環境で動作するシステム開発、クラウド環境の設計や運用・保守、監視サービス等 |
目次まとめ
FIXER(フィクサー)IPOの業績と事業内容
同社はクラウドネイティブなエンタープライズシステム構築に強みを持つ、Microsoft Azureに特化したクラウドインテグレータ企業です。
エンタープライズシステムの最大の特徴はデータの永続性が求められることにあります。具体的には信頼性・可用性・保守性・保全性・機密性といった要件の充足が求められるそうです。
クラウドインテグレータとはクラウドに特化して情報システムの設計・構築・運用等の全工程を一貫して請け負う事業を意味します。
また、クラウドインテグレーションを起点に、マネージドサービスやSaaSのサービス展開も進めており、クラウドインテグレータにとらわれない、さらなる事業展開を企図しているそうです。
FIXER(フィクサー)IPO仮条件と公開価格の日程
想定価格 | 1,280円 |
仮条件 | 1,280円~1,340円 |
公開価格 | 9月27日 |
想定発行価格から試算される市場からの吸収金額は約25.6億円です。オーバーアロットメントを含めると約29.4億円になります。
今期業績がスコブル絶好調なので注目されるIPOになりそうです。しかし2023年8月期は大幅な減収減益予想が出ています。それでも四半期利益は9.32億円の利益予想となっています。
難しいIPOだけど注目度は抜群かもしれません。
FIXER(フィクサー)IPOの幹事団詳細と会社データ
公募株数 | 600,000株 |
売出株数 | 1,400,000株 |
公開株式数 | 2,000,000株 |
OA売出 | 300,000株 |
引受幹事 | 野村證券(主幹事) みずほ証券 SMBC日興証券 SBI証券 マネックス証券 松井証券 |
委託見込 | DMM.com証券(PR) SBIネオトレード証券 |
マイクロソフトのAzure(アジュール)に特化しているクラウドインテグレーターになります。
一般的な保守・運用サービス等を行いクラウド環境で発生する課題解決なども手掛けます。また、クラウドやソフトウエアライセンスなどの販売も行います。
厚生労働省からの売上げが爆発的に伸びているため調べると新型コロナ感染者の健康観察に採用されたためのようです。となれば一時的な業績なのかもしれません。
厚生労働省に採用されなければ売上もがた落ちとなる可能性が高そうです。そもそも想定29.4億円の吸収が大きそうですね。IPOとしては利益が見込めるようです!
FIXERの会社設立は2008年9月04日、本社住所は東京都港区芝浦一丁目2番3号、社長は松岡清一氏(52歳)です。※2022年9月10日時点
従業員数は195人(臨時雇用者0人)、平均年齢28.3歳、平均勤続年数2.6年、平均年間給与約524万円です。
FIXER(フィクサー)IPOの初値予想とロックアップ
氏名又は名称 | 所有株式数 | 割合 |
松岡 清一 | 9,970,200株 | 66.47% |
北村 健 | 1,800,000株 | 12.00% |
平田 実 | 945,000株 | 6.30% |
株式会社mam | 663,300株 | 4.42% |
株式会社SMBC信託銀行 | 555,300株 | 3.70% |
※上位株主の状況
【ロックアップ情報】
ロックアップは90日間(2023年1月03日)までとなりロックアップ解除倍率設定なしです。従業員持株会に対しては180日間(2023年4月03日)までとなっています。こちらも解除倍率の設定はありません。
幹事引受け株数と割合を調べた結果
幹事団 | 引受け株数 | 割合 |
野村證券(主幹事) | 1,780,000株 | 89.00% |
みずほ証券 | 160,000株 | 8.00% |
SMBC日興証券 | 20,000株 | 1.00% |
SBI証券 | 20,000株 | 1.00% |
マネックス証券 | 10,000株 | 0.50% |
松井証券 | 10,000株 | 0.50% |
※目論見の訂正事項発表後に引受け株数を記載、委託幹事は記載なし
上場承認後の直感的初値予想と仮条件後の予想!
第一弾⇒ 1,500円~2,500円
※ファーストインプレッション
第二弾⇒ 1,600円~2,000円
※仮条件発表後
初値予想と市場コンセサンス
FIXERの初値予想をリサーチして記載します。
初値予想未定
修正値1,700円~2,000円
仮条件が60円引き上げられたことも関係し割安感がないみたいですね。減収減益となり、新型コロナウイルス感染症の自動架電サービスが終わりを告げそうです。
まだ収益は続いていますが今後は業績の下方修正も頭に入れておいたほうがよさそうです。上場規模は30.8億円まで拡大します。
これまでの収益を維持できなくても、仕事の依頼は見込めるようです。そのため代わりの仕事は見つけやすいみたいです。先のことはわかりませんが厚生労働省からの依頼があったということで実力はあると思います。
FIXER(フィクサー)IPOの評価と申し込みスタンス
ストックオプション期間 | 株数残 |
2019年8月30日~2029年8月29日 | 945,000株 発行価格82円 |
ロックアップは90日間と180日間でロックアップ解除倍率設定なしです。
ストックオプションの株数残や発行価格は上記のようになります。945,000株が行使期限入りしています。
時価総額は東証データの上場時発行済み株式数の14,263,200株から算出すると想定価格ベースで約182.6億円になります。
時価総額からしらた上場規模が大きいとは言えませんけど前期利益が約2億円なので警戒します。2022年5月期は過去最高益の13,67億円予想となっています。
本来は利益が見込めるIPOだけど悩ましい案件だと思います。マイクロソフト関係とも言えるので利益は見込めそうです。
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