イボキン(5699)IPO新規上場 | 初値予想と幹事情報
イボキン(5699)IPOが新規上場承認されました。JASDAQ市場への上場となっておりSIG上場以来となります。そして主幹事が東海東京証券となり地場証券が主幹事の流れです。公開株式数624,000株、オーバーアロットメント93,600株となり市場からの吸収額は約12.6億円と通常サイズでの上場となっています。
事業は総合リサイクル事業を行い、解体事業や環境事業、金属事業に分類されています。IPOにおいて人気化しずらい事業ですが、東海東京証券主幹事案件は期待ができそうです。公開価格割れは考えにくいのでIPO申込は忘れないようにしたいところです。
業 種 | 鉄鋼 |
上場市場 | JASDAQスタンダード |
公開予定 | 8月02日 |
BB期間 | 7月17日~7月23日 |
企業ホームページ | https://www.ibokin.co.jp/ |
事業の内容 | 解体事業、環境事業及び金属事業による総合リサイクル事業 |
【手取金の使途】
手取概算額774,692千円については、本募集と同日付けをもって決議された第三者割当増資の手取概算額上限151,557千円と合わせた手取概算額合計上限926,249千円を、設備投資等に充当する予定であります。具体的な内訳及び充当予定時期は、以下のとおりであります。
環境事業における金属破砕機及び付帯設備の更新資金並びに更新に伴う工事費用として平成31年12月期に325,000千円、減容設備の購入資金として平成31年12月期に50,000千円、破砕処理後の再生資源選別設備一式の購入資金として平成32年12月期に100,000千円、トラック、フォークリフト等の運送車両等の購入資金として平成31年12月期に90,000千円、平成32年12月期に93,500千円、業務効率化を目的とした基幹情報システムの導入資金として平成32年12月期に150,000千円を充当する予定であります。残額につきましては、平成31年12月期における借入金の返済に充当する予定であります。
目次まとめ
イボキン(5699)IPOの業績と事業内容
業績面では売上げが横ばい傾向で利益が増加しています。第34期から連結決算になっていることには注意が必要です。業績面の不安はありませんが、売上が今後増加していくイメージは現状だと考えにくいでしょう。
企業規模は、子会社の株式会社国徳工業と2社で構成されており、解体事業、環境事業、金属事業の3つの事業セグメントを中心として、資源循環型社会形成のための総合リサイクル事業を行っています。社会インフラに眠る莫大な都市資源を採掘・開発し、再生資源を加工・製造して社会に還元することが同社グループの事業内容となります。
事業地域は近畿及び中国エリアをカバーすると共に、平成27年6月からは全国の当社を含めた7社と包括業務提携を締結するほか、全国的なアライアンスネットワークを展開し日本全域を視野に入れた事業展開をめざしていくそうです。
解体事業は、あらゆる建築構造物を解体や撤去する事業です。事業の特徴は、当社の環境事業及び金属事業とのシナジーを活かしたサービスを提供できることにあり、建物を単に解体する工事だけに留まらず、解体工事現場で発生する瓦礫などの産業廃棄物を自社の中間処理工場に持ち帰って選別・加工を施すことによって建築資材などの再生資源として蘇らせてリサイクルします。
鉄や非鉄などの金属類は別途同社の金属加工工場に持ち帰って選別・加工を行い、金属再生資源として循環させているそうです。また、「特定建設業」の許認可を有しており、下請け会社に対する発注金額が4千万円以上の大型解体案件に関しましても、元請会社として施主である顧客からの直接受注が可能となります。
環境事業は産業廃棄物収集運搬及び中間処理並びに再生資源販売を中心に事業を展開しています。顧客としては、製造業、建設業を中心に、生産工程や建設現場から発生する廃棄物や使用済みになった機械類などを自社運送部門が収集するほか、同社工場にて受け入れを行い、選別・加工を施した後に再生資源として販売しています。
金属事業は、鉄や非鉄などの金属類のみを集荷して加工し、製鋼原料などの金属系再生資源として主として製鋼メーカーなどに出荷・販売します。使用済み自動車を解体し、再生資源として出荷すると共に自動車部品の販売も行っているそうです。
自社工場で選別や加工をし、付加価値を高めて電炉や高炉など製鋼メーカーに出荷することで、ほぼ100%のリサイクルを達成しているそうです。注意ポイントとして、金属事業の売上は相場変動による影響を受けます。相場変動により販売単価は変動し収益に直結しています。同社の売上の約59.7%が金属事業となっています。ちなみに環境事業が約23.2%で解体事業が約17.1%になります。
イボキン(5699)IPO仮条件から公開価格の日程
想定価格 | 1,760円 |
仮条件 | 1,760円~1,930円 |
公開価格 | 7月24日 |
想定価格から試算される市場からの吸収金額は約11億円です。
オーバーアロットメントを含めると約12.6億円になります。上場規模としては通常サイズだと考えられます。
事業は総合リサイクル事業となっているためIPOでは人気がありません。普通の企業という位置づけだと考えられます。上場時の需要はあると思うため公開価格割れの不安は無いと思います。
イボキン(5699)IPOの幹事団詳細と会社データ
公募株数 | 484,000株 |
売出株数 | 140,000株 |
公開株式数 | 624,000株 |
OA売出 | 93,600株 |
引受幹事 | 東海東京証券(主幹事) SBI証券 SMBC日興証券 エース証券 岩井コスモ証券 |
幹事構成は申し込みやすいため殆どの証券会社で申し込むことができそうです。主幹事の東海東京証券はネット申込が出来るので忘れないようにしておきましょう。東海東京証券は同一資金でIPOに申込が可能なので楽です。
会社設立は1984年8月、兵庫県たつの市揖保川町正條に本社があり、社長は高橋克実氏(49歳)です。
従業員数は105人(臨時雇用者は3人)、平均年齢は39.5歳、平均勤続年数は6.3年、平均年間給与は約397万円です。連結従業員数は130人となります。
イボキン(5699)IPOの初値予想
氏名又は名称 | 所有株式数 | 割合 |
HS興産株式会社 | 640,000株 | 39.51% |
株式会社イボキン | 484,000株 | 29.88% |
高橋克実 | 220,000株 | 13.58% |
髙橋勇史 | 140,000株 | 8.64% |
イボキン従業員持株会 | 64,000株 | 3.95% |
※上位株主の状況
【ロックアップ情報】
本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人かつ貸株人である高橋克実、売出人である髙橋勇史並びに当社株主であるHS興産株式会社、山﨑喜博、髙橋守及び髙見武志は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後180日目の平成31年1月28日までの期間(以下「ロックアップ期間」という。)中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却(ただし、引受人の買取引受による売出し、オーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと等は除く。)等を行わない旨合意しております。
イボキンIPO幹事引受け株数決まる
幹事団 | 引受け株数 |
東海東京証券(主幹事) | 567,900株 |
SBI証券 | 31,200株 |
SMBC日興証券 | 12,500株 |
エース証券 | 6,200株 |
岩井コスモ証券 | 6,200株 |
※目論見の訂正事項発表後に引受け株数を記載、委託幹事は記載なし
イボキンIPOの直感的初値予想
第一弾⇒ 2,300円
※ファーストインプレッション
第二弾⇒ 2,500円
※仮条件発表後
イボキンIPOの大手初値予想
2,000円~2,300円
その後、2,000円~2,300円と変化なし
イボキン(5699)IPOを個人的に分析してみました
ストックオプション期間 | 株数残 |
ストックオプションの採用は無し | – |
ロックアップは180日間となり、ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。また、ストックオプションの採用も無くベンチャーキャピタル出資もありません。
時価総額は東証データの上場時発行済み株式数の1,620,000株から算出すると想定価格ベースで約28.5億円になります。
イボキンIPOは初値がガンガン上がるタイプの銘柄では無いと思いますが、初値需要はそれなりにあると考えられます。2017年に上場したミダック(6564)のよう値動きが想定されそうです。上場規模的にはアミタホールディングス(2195)などが参考になりそうですが、株価推移的にはFUJIKOH(2405)あたりかもしれません。
株価が上昇する切欠があれば上に向かうと思いますが、あまり株価が動くタイプの銘柄ではないため、初値利益を狙いに行くIPOでしょう!
主幹事や幹事を多数引受ける企業でIPO口座はまだ少ない穴場企業!
⇒ 東海東京証券公式
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