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オーケーエム(6229)上場とIPO初値予想【幹事配分や独自評価あり】

オーケーエム(6229)IPOが新規上場承認されました。詳しく情報を調べたので参考になればと思います。上場市場は東証2部で主幹事は三菱UFJモルガン・スタンレー証券が引受けます。
 

上場規模は約16.5億円で公開株数1,317,000株、オーバーアロットメント197,500株です。想定発行価格は1,090円になっています。
 

初値買い需要が低い東証2部への上場となっていますが、吸収金額は低いようですね。
 

オーケーエム(6229)上場とIPO初値予想
 

業 種機械
上場市場東証2部
上場予定12月17日
BB期間12月01日~12月07日
企業ホームページhttps://www.okm-net.jp/
事業の内容バルブ製造販売事業

 

【手取金の使途】

手取概算額997,250千円及び「1 新規発行株式」の(注)5.に記載の第三者割当増資の手取概算額上限199,129千円とあわせて、以下の通りに充当する予定であります。

①建設資金の借入金返済資金
滋賀県野洲市に建設した研究開発センター(1期工事)の建設資金の借入金返済資金として2021年3月期中に1,100,000千円

②連結子会社への投融資資金
連結子会社である奥村閥門(江蘇)有限公司への投融資資金(常熟新工場の新設)として2021年3月期中に96,379千円

※有価証券届出書(EDINET)抜粋

 

オーケーエム(6229)IPOの業績と事業内容

業績横ばいの感じとなっています。東証2部になり今後も業績が大きく伸びるとは思えません。その代わり確実に利益を得ることが見込める事業でしょう。
 

同社グループは、オーケーエムと連結子会社(OKM VALVE(M)SDN.BHD.、蘇州奥村閥門有限公司、奥村閥門(江蘇)有限公司)の計4社で構成されており、建築、発電、造船、各種プラント等、幅広い業界における流体配管に使用されるバタフライバルブを中心とした流体制御機器の製造、販売を主な事業として取り組んでいます。
 

当連結会計年度における当社グループ連結売上高は、「陸用」が52.3%、「舶用」が47.7%の割合を占めています。
 

「陸用」に関しては、建築設備、化学、電力ガス、鉄鋼、紙パルプ、水処理業界等幅広い顧客に採用いただいているのが特徴です。「舶用」に関しては各造船所に納入しています。
 

オーケーエム(6229)IPOの業績
 

なお、「舶用」の製品に関連して、世界の環境規制にてIMOがNOx3次規制での舶用排気ガス処理装置の搭載を2016年1月01日より義務付けています。
 

同社はいち早く処理装置における世界的なライセンサー2社(当該2社で市場占有率90%超)による船舶排ガス用バルブの製造販売認証を取得しています。
 

この船舶排ガス用バルブ市場で、当社は過半のシェア獲得を目指しているそうです。「陸用」及び「舶用」いずれも、製品技術、品質管理体制、納期管理体制、メンテナンス対応等で顧客より高い評価をいただいているそうです。
 

オーケーエム(6229)IPOの主力製品
 

新製品開発は、さまざまな種類の試験・実験設備を活用しながら行っています。
 

商品開発部では、新商品の構想や設計・解析ソフトによる構造解析等の机上業務を行うと共に、開発項目に対する製品評価等を実施するために実流体実験装置、高温試験装置及び低温試験装置等を活用して流体制御に関する研究開発を実施しています。
 

オーケーエム(6229)IPO仮条件と公開価格の日程

想定価格1,090円
仮条件1,090円~1,220円
公開価格12月08日

 
想定発行価格から試算される市場からの吸収金額は約14.4億円です。オーバーアロットメントを含めると約16.5億円になります。上場規模は普通サイズだと思います。
 

初値では資金が入りにくい東証2部への上場になり、バルブ製造となっていることがさらにニッチだと思います。
 

需要があるのか微妙な銘柄ですね。配当を調べると35円なので想定ベースの利回りは3.2%位になります。まずまずですけど、人気はあまり見込めないと思います。
 

オーケーエム(6229)IPOの幹事団詳細と会社データ

公募株数1,000,000株
売出株数317,000株
公開株式数1,317,000株
OA売出197,500株
引受幹事三菱UFJモルガン・スタンレー証券(主幹事)
SMBC日興証券
SBI証券
みずほ証券
いちよし証券
西村証券
委託見込auカブコム証券
DMM.com証券(PR)

 
今回は三菱UFJモルガン・スタンレー証券が主幹事のためauカブコム証券での取り扱いが期待できます。久しぶりに参加する方もいるかもしれません。
 

auカブコム証券は抽選申込と購入申し込みの2回作業が必要になるため面倒なんです。だから申し込みを行わない方も多くいます。今回は株数も多いことで当選チャンスでしょう!
 


 
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オーケーエムの会社設立は1962年5月31日、本社住所は滋賀県蒲生郡日野町大字大谷446番地の1、社長は村井米男氏(69歳)です。※2020年11月15日時点
 

従業員数は228人(臨時雇用者0人)、平均年齢39.6歳、平均勤続年数10.0年、平均年間給与約555万円です。連結従業員数は321人となっています。
 

オーケーエム(6229)IPOの初値予想とロックアップ

氏名又は名称所有株式数割合
有限会社クローバー通商618,500株18.23%
OKM従業員持株会379,640株11.19%
奥村 晋一280,030株8.26%
奥村 恵一204,690株6.03%
奥村 芳柾185,850株5.48%

※上位株主の状況
 

【ロックアップ情報】

本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、当社株主及び売出人である有限会社クローバー通商、奥村恵一、奥村幸代、奥村芳幸、当社株主及び貸株人である奥村晋一、当社株主であるOKM従業員持株会、奥村芳柾、株式会社滋賀銀行、奥村勇樹、奥村俊慈、日本生命保険相互会社、須田美奈子、奥村美和子、レーク商事株式会社、奥村真依、~中略~ 当社新株予約権者である杉野博昭は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後180日目の2021年6月14日までの期間(以下「ロックアップ期間」という。)中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却(ただし、引受人の買取引受による売出し、オーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと等は除く。)等は行わない旨合意しております。

※有価証券届出書(EDINET)抜粋

 

幹事引受け株数と割合を調べた結果

幹事団引受け株数割合
三菱UFJ・モルガンスタンレー証券(主幹事)1,172,000株88.99%
SMBC日興証券65,900株5.00%
SBI証券39,500株3.00%
みずほ証券13,200株1.00%
いちよし証券13,200株1.00%
西村証券13,200株1.00%

※目論見の訂正事項発表後に引受け株数を記載、委託幹事は記載なし
 

上場承認後の直感的初値予想と仮条件後の予想!

第一弾⇒ 1,150円~1,250円
※ファーストインプレッション

第二弾⇒ 1,200円~1,350円
※仮条件発表後
 

オーケーエム初値予想と市場コンセサンス

初値予想1,000円~1,300円

修正値1,250円~1,400円

同日5社上場になるため選ばれないIPOになる可能性が高そうです。事業に面白みはなく公開価格割れしなければ良いと言った感じだと思います。

仮条件が意外に引き上げられていることで人気なのか?と思いましたが初期投資で短期だと負ける可能性が高そうです。損したくない方はスルーしておくことが賢明かもしれません。

三菱UFJモルガン・スタンレーが主幹事で久々となることで割れないと思いますが、まさかが起きても不思議ではないIPOでしょう。割れさせない感がありますけどね。

2021年3月の業績予想は売上82.8億円で経常利益8.3億円です。前期比較だと売上6.5%減で経常利益1.8%減になります。ほぼ横ばいなので評価が難しいです。四半期利益は5.7億円で前期比較だと0.7%減になります。

PERは7.72倍、PBR0.74倍になります。配当が35円なので配当利回り2.87%です。割れる可能性が低そうですけど同日上場が問題でしょう。
 

オーケーエム(6229)IPOの評価と申し込みスタンス

ストックオプション期間株数残
2020年9月29日~2028年7月28日64,000株
発行価格812円
2021年10月01日~2029年7月31日13,000株
発行価格1,318円

 
ロックアップは180日間(2021年6月14日)、ロックアップ解除倍率の記載はありません。ストックオプションの株数残や発行価格は上記のようになります。64,000株が行使期限に入ります。
 

時価総額は東証データの上場時発行済み株式数の4,315,200株から算出すると想定価格ベースで約47.0億円になります。
 

業績は悪くありませんが、業績が伸びる要素があまり感じられません。そのため類似企業と比較して何が魅力なのか難しい銘柄だと思います。
 

配当ありきのため仮条件引上げになると公開価格割れのリスクが高まりそうです!
 

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