シイエヌエス(4076)上場とIPO初値予想【幹事配分や独自評価あり】
シイエヌエス(4076)IPOが新規上場承認されました。詳しく情報を調べたので参考になればと思います。上場市場はマザーズで主幹事は東海東京証券が引受けます。
上場規模は約9.9億円で公開株数520,000株、オーバーアロットメント78,000株です。想定発行価格は1,650円になっています。
業 種 | 情報・通信業 |
上場市場 | マザーズ |
上場日 | 8月20日 |
BB期間 | 8月04日~8月11日 |
企業ホームページ | https://www.cns.co.jp/ |
事業の内容 | システムエンジニアリングサービス |
【手取金の使途】
手取概算額474,760千円については、「1 新規発行株式」の(注)4.に記載の第三者割当増資の手取概算額上限118,404千円と合わせた手取概算額合計上限593,164千円を、優秀な人材獲得のための人材採用費並びに教育研修費、新規ビジネスモデルの構築、社内基幹システムへの強化等の運転資金に充当する予定であります。
※有価証券届出書(EDINET)抜粋
目次まとめ
シイエヌエス(4076)IPOの業績と事業内容
業績は鈍化していますが売上が増加傾向にあります。利益は少し波があるようです。
同社グループは、同社及びシイエヌエス北海道の2社で構成されており、「システムエンジニアリングサービス事業」を主たる業務としています。
システム基盤事業はオンプレミス基盤事業とクラウド基盤事業の2つのサービスを行います。
オンプレ基盤は、クラウドサービスの普及によりクラウド基盤への移行も今後進むと思われますが、データ保管のポリシーやネットワークの接続形態などから、金融機関等の大規模システムを保有する企業においては、機密性、安全性を優先した結果、今後も採用されることが想定されます。
クラウド基盤事業は利便性、可用性、運用性の高さから急速に拡大し、今後も引き続き成長が見込まれる事業です。
AWSなどのパブリッククラウドを活用したシステムを構築する場合には、クラウドサービスが提供する様々な機能を必要な要件を踏まえて選択し、設計することが求められます。
業務システムインテグレーション事業では、業務システムの初期検討、開発から導入後運用まで全般をサポートする事業をお行います。
同社グループは様々な業界のシステム開発の実績があり、特に金融業界の信用リスクや金融規制対応、流通業界の顧客管理や販売管理については、顧客との長年のノウハウがあり上流のコンサルティングから運用・保守業務まで一貫したサービスを提供できるそうです。
ビッグデータ分析事業は、ユーザの契約情報や行動ログ、位置情報といったビッグデータを分析するモデルを作り分析を実施することで顧客のビジネス課題を解決するサービスです。
デジタル革新推進事業は、昨今、注目されているDXを推進することを目的として、様々な技術ソリューションを提供しています。
シイエヌエス(4076)IPO仮条件と公開価格の日程
想定価格 | 1,650円 |
仮条件 | 1,700円~1,940円 |
公開価格 | 8月12日 |
想定発行価格から試算される市場からの吸収金額は約8.6億円です。オーバーアロットメントを含めると約9.9億円になります。
上場規模は簡単にクリアーできる規模なので需給に不安はなさそうです。初値2倍程度は見込みがあると思います。
シイエヌエス(4076)IPOの幹事団詳細と会社データ
公募株数 | 320,000株 |
売出株数 | 200,000株 |
公開株式数 | 520,000株 |
OA売出 | 78,000株 |
引受幹事 | 東海東京証券(主幹事) 岩井コスモ証券 SBI証券 松井証券 水戸証券 東洋証券 岡三証券 |
委託見込 | 岡三オンライン DMM.com証券(PR) |
申込めるところか参加しておきたいと思います。東海東京証券は当たりにくいかもしれませんね。厳しい状況です。
岩井コスモ証券が引受幹事上位なので忘れないように抽選に参加しておきたいと思います。
後期型抽選になるためどうしても忘れがちになります。
シイエヌエスの会社設立は1985年7月04日、本社住所は東京都渋谷区恵比寿南一丁目5番5号JR恵比寿ビル9階、社長は関根政英氏(54歳)です。※2021年7月16日時点
従業員数は163人(臨時雇用者0人)、平均年齢33.5歳、平均勤続年数6.1年、平均年間給与約568万円です。連結従業員数は191人で臨時雇用者はいません。
シイエヌエス(4076)IPOの初値予想とロックアップ
氏名又は名称 | 所有株式数 | 割合 |
富山 広己 | 604,800株 | 24.11% |
N&KT株式会社 | 600,000株 | 23.92% |
関根 政英 | 178,200株 | 7.11% |
シイエヌエス従業員持株会 | 134,400株 | 5.36% |
小野間 治彦 | 112,400株 | 4.48% |
※上位株主の状況
【ロックアップ情報】
本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人かつ貸株人である富山広己並びに当社株主であるN&KT株式会社、関根政英、小野間治彦、楠見慶太、株式会社エヌ・ティ・ティ・データ、生活協同組合コープさっぽろ、戸田忠志、種田政行、檜森則克、宮川秀彦及び福田英明は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後180日目の2022年2月15日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却(ただし、引受人の買取引受による売出し及びオーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと等は除く)等は行わない旨合意しております。
幹事引受け株数と割合を調べた結果
幹事団 | 引受け株数 | 割合 |
東海東京証券(主幹事) | 468,000株 | 90.00% |
岩井コスモ証券 | 10,400株 | 2.00% |
SBI証券 | 10,400株 | 2.00% |
松井証券 | 10,400株 | 2.00% |
水戸証券 | 7,800株 | 1.50% |
東洋証券 | 7,800株 | 1.50% |
岡三証券 | 5,200株 | 1.00% |
※目論見の訂正事項発表後に引受け株数を記載、委託幹事は記載なし
上場承認後の直感的初値予想と仮条件後の予想!
第一弾⇒ 2,500円~3,700円
※ファーストインプレッション
第二弾⇒ 2,800円~3,900円
※仮条件発表後
初値予想と市場コンセサンス
シイエヌエスの初値予想をリサーチして記載します。
初値予想3,000円~4,000円
修正値3,500円~4,000円
同日上場のフューチャーリンクネットワーク(9241)よりも資金が集中すると観測が出ています。仮条件範囲も上振れし1,700円~1,940円に決定しました。
吸収金額は8.8億円~11.6億円、時価総額レンジは48.1億円~54.9億円になります。売上拡大が続いているため需要の心配はなさそうです。ただし利益が売上に対して増えていないためその辺りをどう思うかだと思います。
会社設立が1985年なので設立から36年経過しているSI中堅企業です。初値は高いと思いますが短期間で祭りは終わりそうですね。利益は3億円維持なので安定感はあります。
2022年5月期の連結業績予想は売上52.70億円で経常利益5.09億円となっています。前期比だと売上8.86%増、経常利益4.09%増になります。
四半期利益は3.34億円になり前期3.36億円から200万円減の予想が出ています。このことから利益は前期と変わらないようです。EPS121.20なのでPERは16.01倍になり、BPS991.15なのでPBRは1.96倍になります。
SI関連の企業はPERも幅広いため何とも言えませんが、似たような企業と比較すると妥当な株価だと思います。DXを手掛けていることから需要は拡大するはずです。
シイエヌエス(4076)IPOの評価と申し込みスタンス
ストックオプション期間 | 株数残 |
新株予約権なし | -株 発行価格-円 |
ロックアップは180日間(2022年2月15日)でロックアップ解除倍率の設定はありません。また、ストックオプション(新株予約権)はありません。
時価総額は東証データの上場時発行済み株式数の2,828,000株から算出すると想定価格ベースで約46.7億円になります。
上場規模も小さSI系の事業を行っているため人気でしょう。金融機関などともつながりがあり大手企業も取引先に複数社確認できます。
エヌ・ティ・ティ・データとの付き合いも良好のため上場後も期待ができそうです。IT系なのに老舗感があることは残念ですけどね。
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