AB&Company(エービーアンドカンパニー)上場とIPO初値予想【幹事配分や独自評価あり】
AB&Company(エービーアンドカンパニー)IPOが新規上場承認されました。詳しく情報を調べたので参考になればと思います。
上場市場はマザーズで主幹事は大和証券とマッコーリーキャピタル証券が共同で引受けます。
上場規模は約80億円で公開株数4,732,100株、オーバーアロットメント709,700株です。想定発行価格は1,470円になっています。
業 種 | サービス業 |
上場市場 | マザーズ |
上場日 | 11月19日 |
BB期間 | 11月04日~11月10日 |
企業ホームページ | https://ab-company.co.jp/jp/ |
事業の内容 | 「Agu.」ブランドを中心とした直営店舗の運営、フランチャイズ運営、インテリアデザイン |
【手取金の使途】
手取概算額58,500千円については、2021年11月に当社の連結子会社であるB-first株式会社への投融資資金のための貸付金として充当する予定であります。
※有価証券届出書(EDINET)抜粋
目次まとめ
AB&Company(エービーアンドカンパニー)IPOの業績と事業内容
業績と利益はコロナ禍でも順調のようです。ただVC売出しで上場規模が大きいことが問題です。さらにIPOではあまり人気がない美容業ですよね。
同社グループは、純粋持株会社であるAB&Companyと連結子会社6社、関連会社1社により構成され、美容室チェーンを全国展開しています。
純粋持株会社として、同社グループの経営戦略の策定及びグループ会社の経営指導等を行っており、その対価として経営指導料を得ています。
事業は「直営美容室運営事業」「フランチャイズ事業」「インテリアデザイン事業」にわかれます。
Agu.グループは、スタイリストの低賃金及び長時間労働が常態化している正規雇用モデルではなく、スタイリストのライフスタイルに応じて柔軟に働ける業務委託モデルを採用しています。
フランチャイズオーナー制度では、外部からフランチャイズオーナーを募ることなく、Agu.グループで育ったスタイリストをフランチャイズオーナーに起用する独自のモデルを採用しています。
このモデルを採用することにより、帰属意識の高いフランチャイズオーナーが輩出されることから、離反リスクを低く保ちながらフランチャイズ運営を行うことが可能となっています。
また、多くの美容室利用者はリクルートが提供する美容検索・予約サイト「HOT PEPPER Beauty」を利用しているため、Agu.グループでは、同サイトを活用したマーケティングに注力しており、社内に専属チームを設置しているそうです。
この他、Agu.グループは郊外では駐車場完備の広い敷地面積を持つ平屋店舗、都心では賃料の安い空中店舗を中心に店舗展開しています。
賃料等の固定費削減分をスタイリストへの報酬還元及びWEB広告費用に充当することにより、高い競争力及び集客力を実現し、出店後短期間における黒字化を可能としていると考えているそうです。
AB&Company(エービーアンドカンパニー)IPO仮条件と公開価格の日程
想定価格 | 1,470円 |
仮条件 | 1,470円~1,490円 |
公開価格 | 11月11日 |
想定発行価格から試算される市場からの吸収金額は約69.6億円です。オーバーアロットメントを含めると約80.0億円になります。
上場規模が大きく少し不安になるサイズだと思います。VC売り抜け案件とも言えますからね。
AB&Company(エービーアンドカンパニー)IPOの幹事団詳細と会社データ
公募株数 | 50,000株 |
売出株数 | 4,682,100株 |
公開株式数 | 4,732,100株 |
OA売出 | 709,700株 |
引受幹事 | 大和証券(共同主幹事) マッコーリーキャピタル証券(共同主幹事) 野村證券 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 |
委託見込 | DMM.com証券 |
大和証券からの申込を優先することで当選できそうです。
あまり人気がないと思うので当選確率は高いと思います。マッコーリーキャピタル証券が共同主幹事になりますが、こちらは海外販売が行われるためだと思います。
店頭券の証券会社が幹事引受けとなっているため少し期待しておきたいと思います。大和証券主幹事は比較的安心できますからね。
AB&Companyの会社設立は2018年2月20日(実質上2011年1月05日)、本社住所は東京都新宿区新宿二丁目16番6号、社長は市瀬一浩氏(40歳)です。※2021年10月17日時点
従業員数は14人(臨時雇用者0人)、平均年齢40.9歳、平均勤続年数1.6年、平均年間給与約734万円です。市瀬一浩氏が代表を務める会社3社を含めると保有率は19.8%になるそうです。
連結従業員数は158人で臨時雇用者13人です。
AB&Company(エービーアンドカンパニー)IPOの初値予想とロックアップ
氏名又は名称 | 所有株式数 | 割合 |
Sunrise Capital III, L.P. | 5,217,580株 | 34.4% |
Sunrise Capital III (JPY), L.P. | 2,830,560株 | 18.6% |
Sunrise Capital III (Non-US), L.P. | 2,267,580株 | 14.9% |
丹内 悠佑 | 1,513,600株 | 10.0% |
株式会社Logotype | 1,031,540株 | 6.8% |
※上位株主の状況
【ロックアップ情報】
本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人かつ貸株人であるSunrise Capital III, L.P.、Sunrise Capital III (JPY), L.P.及びSunrise Capital III (Non-US), L.P.は、共同主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日後180日目(2022年5月17日)までの期間、共同主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等(ただし、引受人の買取引受による売出し、グリーンシューオプションの対象となる当社普通株式を共同主幹事会社が取得すること及び売却価格が本募集等における発行価格又は売出価格の1.5倍以上であって、共同主幹事会社を通して行う株式会社東京証券取引所取引での売却等を除く)を行わない旨を合意しております。
また、株主である丹内悠佑、株式会社Logotype、株式会社SunFlower、市瀬一浩、株式会社I.M.Cは、共同主幹事会社に対し、ロックアップ期間中は共同主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等を行わない旨を合意しております。
幹事引受け株数と割合を調べた結果
幹事団 | 引受け株数 | 割合 |
大和証券(共同主幹事) | 3,482,900株 | 73.60% |
マッコーリーキャピタル証券(共同主幹事) | 870,700株 | 18.40% |
野村證券 | 283,900株 | 6.00% |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 94,600株 | 2.00% |
※目論見の訂正事項発表後に引受け株数を記載、委託幹事は記載なし
上場承認後の直感的初値予想と仮条件後の予想!
第一弾⇒ 1,450円~1,800円
※ファーストインプレッション
第二弾⇒ 1,400円~1,650円
※仮条件発表後
初値予想と市場コンセサンス
AB&Companyの初値予想をリサーチして記載します。
初値予想1,300円~1,500円
仮条件が上限方向に20円上振れし1,470円~1,490円に決定しました。吸収金額は上限決定で約81.1億円です。
予想外の上振れですけど業績期待はあると思います。ただ類似企業のQBネットHD(6574)も株価が上がらない中でどうなるのか未知です。PER比較だとエービーアンドカンパニーは16.1倍のため魅力があります。
ファンド出口案件なので株価が上昇するのは上場後か?と言った見立てもできると思います。ギリギリ公開価格を超えてくるかも!?と今のところ考えています。
業績は2022年10月期連結が133.7億円で税引き前利益21.0億円になるようです。前期比だと売上21.5%増、税引き前利益50.5%増と好調です。のれんや財務体質の悪さも警戒要因となっているようです。
四半期利益は13.7億円で前期比51.8%増になります。業績は拡大しアフターコロナによりさらに上向く可能性があります。
AB&Company(エービーアンドカンパニー)IPOの評価と申し込みスタンス
ストックオプション期間 | 株数残 |
2018年5月25日~2025年5月16日 | 351,400株 発行価格352円 |
2018年8月17日~2025年5月16日 | 32,000株 発行価格352円 |
2018年10月10日~2025年5月16日 | 22,000株 発行価格352円 |
2019年3月05日~2025年5月16日 | 40,000株 発行価格352円 |
ロックアップは180日間(2022年5月17日)までになりロックアップ解除倍率は発行価格又は売出価格の1.5倍以上です。
新株予約権者にも180日間のロックアップが付与されています。
ストックオプションの株数残や発行価格は上記のようになります。445,400株の全株式が行使期限に入りますが多くの株数がロックアップ対象だと思います。
時価総額は東証データの上場時発行済み株式数の14,786,320株から算出すると想定価格ベースで約217.4億円になります。
当選しやすいIPOなので狙えば獲得できそうです。しかし公開価格割れも考えられるため考えてブックビルディングに参加しておきたいと思います。
IPOで前受金が必要ない企業⇒ SBIネオトレード証券
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