GRCS(9250)上場とIPO初値予想【幹事配分や独自評価あり】
GRCS(9250)IPOが新規上場承認されました。詳しく情報を調べたので参考になればと思います。上場市場はマザーズで主幹事は野村證券が引受けます。
上場規模は約12.3億円で公開株数326,000株、オーバーアロットメント48,900株です。想定発行価格は3,270円になっています。
業 種 | サービス業 |
上場市場 | マザーズ |
上場日 | 11月18日 |
BB期間 | 11月01日~11月08日 |
企業ホームページ | https://www.grcs.co.jp/ |
事業の内容 | 企業リスク管理プロダクトの開発・導入・販売セキュリティ分野に関する各種コンサルティング及びプロダクト導入・販売 |
【手取金の使途】
手取概算額444,760千円については、運転資金として①専門人材等の採用関連費用、②システム関連費用及び③マーケティング費用、借入金返済資金として④金融機関からの借入金の返済に充当する予定であります。
※有価証券届出書(EDINET)抜粋
目次まとめ
GRCS(9250)IPOの業績と事業内容
業績が急拡大し人員も増加している企業です。これからのIT企業は同社のようなサービスを取り入れないと難しくなりそうです。
GRCSは「テクノロジーデシンプルニ」をビジョンに掲げ、テクノロジーを活用して情報管理の効率化を図ることにより、複雑な外部環境から企業を守ることを目指しています。
近年、様々な社会情勢の変化により、企業を取り巻く外部環境が多様化し、ガバナンスの不備による企業不祥事や情報漏洩等の事件・事故が起こることで新たな規制強化等が行われてきました。
同社は「G:ガバナンス、R:リスク、C:コンプライアンス、S:セキュリティ」の視点に着目し、外部環境の変化に伴う企業課題を解決する事業を展開しています。
現在では主としてセキュリティ領域で展開しており、今後は全社的リスク、外部委託先、プライバシー保護などの領域での深耕を行います。
今後深耕する領域は「GRC」と呼ばれ、欧米ではすでに認知されている領域であり、リスク管理、規制/ポリシー管理、内部監査、インシデント管理などの業務に対して専用ツールを導入することで、情報管理の効率化を図り全社横断的な把握・管理を実現しています。
同領域を同社は今後の深耕領域として位置付けているそうです。
各領域に精通したコンサルタントやエンジニアといった専門人材によるソリューションを提供することで、専門性の高いノウハウを活かした課題解決策を提案し、サービスの品質向上に努めています。
また、自社開発プロダクトと他社プロダクトの活用により、膨大な情報を集約することで、全社横断的な把握・管理や効率的な対応を可能にしています。
このようにテクノロジーを活用した管理強化・業務効率化に取り組み、リスクを見える化することで「ガバナンスのDX化」を推進しているそうです。
GRCS(9250)IPO仮条件と公開価格の日程
想定価格 | 3,270円 |
仮条件 | 3,270円~3,600円 |
公開価格 | 11月09日 |
想定発行価格から試算される市場からの吸収金額は約10.7億円です。オーバーアロットメントを含めると約12.3億円になります。
黒字化している企業なので人気が見込めそうです。今期業績は純利益が1.45億円を見込んでいるため前期の3倍以上の収益が上がる予定です。こりゃ凄いですね!
GRCS(9250)IPOの幹事団詳細と会社データ
公募株数 | 150,000株 |
売出株数 | 176,000株 |
公開株式数 | 326,000株 |
OA売出 | 48,900株 |
引受幹事 | 野村證券(主幹事) みずほ証券 SBI証券 あかつき証券 岩井コスモ証券 楽天証券 |
委託見込 | DMM.com証券(PR) |
野村證券狙いのIPOでよさそうです。公開株数が少ないため他の証券会社での当選は難しそうです。
それでも申込み続けるのがIPO投資なので積極的に申込みを行うつもりです。SBI証券のIPOチャレンジポイント枠での当選も激戦でしょうね。
ネガサ株でIPO閑散期のためより人気がありそうです!
GRCSの会社設立は2005年3月01日、本社住所は東京都千代田区五番町1番9号、社長は佐々木慈和氏(45歳)です。※2021年10月15日時点
従業員数は121人(臨時雇用者5人)、平均年齢41.5歳、平均勤続年数2.3年、平均年間給与約642万円です。
GRCS(9250)IPOの初値予想とロックアップ
氏名又は名称 | 所有株式数 | 割合 |
合同会社Trojans | 450,000株 | 35.49% |
ニッセイ・キャピタル7号投資事業有限責任組合 | 190,000株 | 14.99% |
佐々木 慈和 | 119,000株 | 9.39% |
塚本 拓也 | 83,000株 | 6.55% |
岩手新事業創造ファンド1号投資事業有限責任組合 | 66,000株 | 5.21% |
※上位株主の状況
【ロックアップ情報】
本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、貸株人である佐々木慈和並びに当社株主である合同会社Trojans、塚本拓也、田中郁恵、三木聡及び久保惠一は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日後90日目の2022年2月15日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等を行わない旨合意しております。
この他、売出人であるニッセイ・キャピタル7号投資事業有限責任組合並びに当社株主である板倉聡、ひまわりG4号投資事業有限責任組合、イノベーション・エンジン産業創出投資事業有限責任組合、稲津暢、加藤裕之、岩手新事業創造ファンド2号投資事業有限責任組合、三菱UFJキャピタル7号投資事業有限責任組合、神先孝裕及び大久保敦は主幹事会社に対し上場日後90日目の2022年2月15日までのロックアップと発行価格1.5倍以上でロックアップ解除になります。
幹事引受け株数と割合を調べた結果
幹事団 | 引受け株数 | 割合 |
野村證券(主幹事) | 293,600株 | 90.06% |
みずほ証券 | 16,300株 | 5.00% |
SBI証券 | 6,500株 | 1.99% |
あかつき証券 | 3,200株 | 0.98% |
岩井コスモ証券 | 3,200株 | 0.98% |
楽天証券 | 3,200株 | 0.98% |
※目論見の訂正事項発表後に引受け株数を記載、委託幹事は記載なし
上場承認後の直感的初値予想と仮条件後の予想!
第一弾⇒ 4,600円~6,500円
※ファーストインプレッション
第二弾⇒ 5,000円~6,500円
※仮条件発表後
初値予想と市場コンセサンス
GRCSの初値予想をリサーチして記載します。
初値予想5,000円~6,500円
修正値5,500円~6,000円
仮条件範囲が3,270円~3,600円と想定発行価格から上方修正されています。それでも吸収金額は13.5億円なので利益が狙えそうです。
成長ペースがはやいIT関連の銘柄なので高く評価されるみたいです。公開規模も軽く日程も単独上場でよさそうです!
業績を調べると2021年11月期の売上が17.42億円で経常利益1.02億円になります。前期比だと売上21.73%増、経常利益363.64%増になります。なかなか凄い数値が出ています。
四半期利益は1.45億円で前期比だと215.22%増になります。来期もこの調子で利益が拡大すれば面白そうです。
GRCS(9250)IPOの評価と申し込みスタンス
ストックオプション期間 | 株数残 |
2022年3月01日~2030年2月28日 | 10,370株 発行価格2,000円 |
2023年3月01日~2031年2月28日 | 35,280株 発行価格2,000円 |
2023年3月01日~2031年7月15日 | 63,500株 発行価格2,005円 |
ロックアップは90日間(2022年2月15日)でロックアップ解除倍率は1.5倍以上です。ストックオプションの株数残や発行価格は上記のようになります。行使期限に入る株数はありません。
時価総額は東証データの上場時発行済み株式数の1,309,000株から算出すると想定価格ベースで約42.8億円になります。
初値2倍になればかなり嬉しい銘柄だと思います。年末に向けてIPO市場の底上げにつながるようにセカンダリーも盛り上がると良いですよね。
当選期待で申込を行ってみます!激戦は間違いなさそうです。
PayPay証券のIPO取扱いに期待したい!みずほ証券主幹事の場合は期待できそうです。
単元未満株のIPOを取扱う企業が増えているため証券口座だけは開設しておきましょう。
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