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HPCシステムズ上場とIPO初値予想【幹事配分や独自評価あり】

HPCシステムズ(6597)IPOが新規上場承認されました。市場は東証マザーズで主幹事はSMBC日興証券が引受けています。上場規模は約61.7億円と大きく公開株式数2,781,400株、オーバーアロットメント417,100株になります。
 

事業はIPOに好まれるAIやビッグデータなどのIT系になります。クラウドサービスやシステムインテグレーションなども行っており手広く専門的な事業が特徴のようです。
 

HPCシステムズ上場とIPO初値予想
 

また上場時発行済株式総数が4,090,000株ありますが、今回の上場ではOAを含め3,198,500株も放出するとわかり大丈夫かな?と心配する事情もあります。
 

大株主が不在になり上場後どこが取得するのかも気になります。現在はベンチャーキャピタルのTKTH投資事業有限責任組合が筆頭株主となっていますが、上場後は持ち株がかなり減るため筆頭株主にはならない可能性が高い気がします。
 

面白い展開を期待します!というか儲かる市場形成を頼みます。
 

業 種電気機器
上場市場マザーズ
公開予定9月26日
BB期間9月09日~9月13日
企業ホームページhttps://www.hpc.co.jp/
事業の内容科学・工学向け高性能コンピュータのソリューション提供

 

【手取金の使途】

差引手取概算額76,780千円に本第三者割当増資の手取概算額上限173,399千円を合わせた手取概算額合計上限250,179千円については、135,000千円をクラウドサービス向上のためのソフトウェア開発費及びクラウド用サーバ増設費、90,000千円を検証用サーバ取得費、15,000千円を産業用コンピュータ事業の業容拡大のための工場設備投資、残額を人件費に充当する予定であり、各々の内訳は以下のとおりであります。

①ソフトウェア開発費の内訳は、クラウドサービス用ユーザ向けインターフェイス開発費として2021年6月期に25,000千円、クラウドサービス運用システム開発費として2021年6月期に25,000千円、クラウド計算領域選択システムの開発費として2021年6月期に50,000千円を見込んでおります。また、クラウド用サーバ増設費として2022年6月期に35,000千円を見込んでおります。

②サーバ取得費の内訳は、ベンチマーク取得用の計算用サーバ検証機の取得費として2020年6月期に30,000千円、2021年6月期に30,000千円、2022年6月期に10,000千円、高速ストレージ検証機の取得費として2020年6月期に5,000千円、2021年6月期に15,000千円を見込んでおります。

③工場設備投資の内訳は、労働環境の改善を目的とした空調設備更新として2020年6月期に7,500千円、生産スペース確保のための事務所移設として2021年6月期に7,500千円を見込んでおります。

④人件費の内訳は、クラウド系の技術者、営業員の採用費として2020年6月期に7,000千円、2021年6月期に3,179千円を見込んでおります。

なお、上記調達資金は、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用していく方針であります。

 

HPCシステムズ(6597)IPOの業績と事業内容

売上・利益ともに好調に推移し取引先民間企業には上場企業や大企業の名前が多くあります。公式サイトで数えてみると144社の社名が書かれています。大学・官公庁・研究機関などの名前は90団体ありました。
 

事業は専門的な知見を求められる科学技術計算用コンピュータ事業(HPC事業)、安定的で信頼性の高い製品供給を求められる産業用コンピュータ事業(CTO事業)の2つの事業を行っています。
 

HPC事業は科学技術計算用コンピュータに関連するソリューションの提供を行っています。科学技術計算用コンピュータは、高性能コンピュータを駆使して科学技術における問題を計算によって解決する計算科学という分野で使用されています。計算科学は理論や実験と並ぶ第三の研究手段に数えられるまでに発展してきています。
 

その中で計算科学の手法を用いて「理論化学」の問題を取り扱う「計算化学」という分野に強みを持っており、中でもライフサイエンスとマテリアルサイエンス分野を重点事業領域と位置づけ、コンピュータ上で高精度に計算した材料データベースやAIなどを活用して材料開発を行うマテリアルズ・インフォマティクスのアプリケーション開発に力を入れています。
 

同社が提供するHPCシステムインテグレーションは、従来のシステム開発業者等が行っている業務系システムやERPシステム等の構築といったITサービスとは領域が異なっており科学技術計算、モノ作りにおける流体構造シミュレーション、創薬や材料開発に必要な計算化学、ディープラーニング、AI解析、ビッグデータ解析等、顧客の使用目的に応じた知見を必要とする領域に対するシステムインテグレーションです。
 

HPCシステムインテグレーションの他にも科学技術計算用高性能コンピュータの販売、ソフトウェアプログラムの開発・販売、受託計算・研究開発支援及び導入後のサポートまでをワンストップでトータルに行う体制を構築しています。
 

HPCシステムズIPOの業績画像
 

コンピュータにおける計算時間を大幅に短縮させる超高速計算や、大量のデータを正確に計算させる大規模・高精度計算を実現している他、HPCユーザである研究者や製品開発者のニーズに合わせて、科学技術計算用のオリジナルソフトウェアプログラムの開発・販売・サポート、計算科学をテーマとするセミナーの開催、科学技術計算の受託や技術支援、プログラム高速化サービスなどを提供しています。
 

その過程で長年にわたって培ってきた全国に所在する大学の研究室や公的研究機関、企業のR&Dセンターや中央研究所などとの関係性を構築していることがHPC事業の強みです。
 

具体的には、基礎研究の有効活用を模索している大学の研究室等と、応用研究を行っている企業のR&Dセンター等との橋渡しや、基礎研究の成果を探している企業のR&Dセンター等に対して、大学の研究室等の基礎研究成果を紹介するといったように、官と民を結ぶハブの役割を担うことを可能としています。
 

その他、多様化する顧客のHPCによる計算ニーズにあわせ、HPCの計算能力をクラウドにて提供するサービスにも取り組んでおります。
 

技術革新によりHPCとビッグデータやAIが融合し、理論計算からデータ分析、機械学習、そして理論計算といった機能を実現できるシステムの導入が進んでおり、さまざまな分野でAI技術の応用が進められています。同社も重要な社会インフラへのHPCの適用事例となる5G技術、コネクテッドカーに係る研究開発活動のニーズを支える技術者集団として参画しています。
 

HPCシステムズHRC事業の導入案内
 

CTO事業は顧客企業の注文仕様に応じた産業用コンピュータの開発、製造及び販売を行っています。産業用コンピュータは組込コンピュータとして、各種製造装置や工作機械、計測装置や検査装置の他、インフラシステムにおける監視制御、医療機器、デジタルサイネージなどに搭載されさまざまな産業分野において活用されています。
 

産業用コンピュータは市販のパソコンが画一仕様の量販品であることと比較すると、要求される仕様も特徴もまたその使用される用途によって千差万別となっています。
 

また各種産業用装置に組み込まれた産業用コンピュータにおいてトラブルにより使用できない時間が発生した場合、顧客企業にとっての操業ロスに直結することになるため稼働の安定性等が求められます。
 

同社で開発・製造・販売している産業用コンピュータは高い処理性能を持ちつつも、顧客企業の製品システムや装置に必要なI/Oインターフェース、苛酷な温度、静電気、電波、振動、ノイズ、ほこりなど設置環境に係る耐環境性、連続稼動や長期使用に耐える頑健性・信頼性、異常動作からの早期復旧力やメンテナンス性、省スペース性など、さまざまに寄せられる顧客企業特有の多種多様な要件の実現に応えています。
 

HPCシステムズが手掛ける成長分野はAIと5G
 

同社では顧客要望に応じて設計を行い、最適部品を選定・調達し生産を行うだけでなく、同一システムを長期間使用する顧客に対しては国内外のさまざまな電子部品メーカーとのサプライチェーンを築くことで、カスタム要素の強い同一仕様の産業用コンピュータの長期安定供給を実現し保守サービスにもきめ細かく対応しています。
 

このように産業用コンピュータの仕様設計段階から試作機提案段階、量産前検証段階、量産製造段階、出荷後のサポート対応段階と各段階において一貫した体制を保持し、顧客企業の要望にきめ細かく対応できることが同社の強みです。
 

HPCシステムズ(6597)IPO仮条件から公開価格の日程

想定価格1,930円
仮条件1,930円~1,990円
公開価格9月17日

 
想定価格から試算される市場からの吸収金額は約53.7億円です。オーバーアロットメントを含めると約61.7億円になります。少し上場規模が大きめですが提携企業が多く収益性ある企業だと考えています。
 

株数が多いため狙っていこうと考えています。ただ地合いを考慮しておかないと昨年上場した自律制御システム研究所(6232)のように上場時に人気がなくなると困ります。
 

HPCシステムズ(6597)IPOの幹事団詳細と会社データ

公募株数50,000株
売出株数2,731,400株
公開株式数2,781,400株
OA売出417,100株
引受幹事SMBC日興証券(主幹事)
SBI証券
みずほ証券
東海東京証券
むさし証券
岩井コスモ証券

 

主幹事のSMBC日興証券からの当選狙いでよいと思います。続くSBI証券も狙えるかもしれません。IPOがどんどん出てきているためSMBC日興証券の口座がない方は作っておくと3ヶ月間はIPO抽選で優遇されます。
 


 
また、みずほ証券よりも東海東京証券のほうがIPO口座は少ないと思われるため申し込みを行っておきたいと思います。幹事構成的に申し込みやすいため結局はすべての証券会社から申込となりそうです。
 


 
むさし証券は前受け金不要なので申し込んでおいて損はないでしょう。委託幹事に入ることも多いため気が付いた方は委託幹事の時も申し込みをしておいたほうがよいです。東海東京証券よりも口座数は少ないと思います。
 

 
会社設立は2006年3月03日、本社住所は東京都港区海岸三丁目9番15号、社長は小野鉄平氏(45歳)です。従業員数は86人(臨時雇用者14人)、平均年齢43.6歳、平均勤続年数7.7年、平均年間給与約547万円です。
 

HPCシステムズ(6597)IPOの初値予想

氏名又は名称所有株式数割合
TKTH投資事業有限責任組合3,050,500株70.10%
菱洋エレクトロ株式会社450,000株10.34%
ナラサキ産業株式会社279,000株6.41%
小野 鉄平133,000株3.06%
椎名 訓子45,000株1.03%

※上位株主の状況
 

【ロックアップ情報】

本募集及び引受人の買取引受による売出しに関し、売出人かつ貸株人であるTKTH投資事業有限責任組合、貸株人かつ当社役員である小野鉄平、当社株主である菱洋エレクトロ株式会社及びナラサキ産業株式会社、当社株主かつ当社役員である長谷川真樹及び下川健司、当社新株予約権者かつ当社役員である関浩行、齋藤正保及び末松孝規は、SMBC日興証券株式会社(以下「主幹事会社」という。)に対して、本募集及び引受人の買取引受による売出しに係る元引受契約締結日に始まり、上場(売買開始)日から起算して180日目の2020年3月23日までの期間(以下「ロックアップ期間」という。)中は、主幹事会社の事前の書面による承諾を受けることなく、元引受契約締結日に自己の計算で保有する当社普通株式(潜在株式を含む。)の売却等を行わない旨を約束しております。

 

HPCシステムズIPO幹事引受け株数決まる

幹事団引受け株数割合
SMBC日興証券(主幹事)2,503,400株90.01%
SBI証券83,400株3.00%
みずほ証券83,400株3.00%
東海東京証券55,600株2.00%
むさし証券27,800株1.00%
岩井コスモ証券27,800株1.00%

※目論見の訂正事項発表後に引受け株数を記載、委託幹事は記載なし
 

HPCシステムズIPOの直感的初値予想

第一弾⇒ 2,400円~3,000円
※ファーストインプレッション

第二弾⇒ 2,400円~2,800円
※仮条件発表後
 

HPCシステムズIPOの初値予想

2,300円~2,800円

修正され1,990円前後になる!

チャットワークよりもだいぶ安心してブックビルディングに参加できそうな状況です。売出株の一部が海外配分になっているため思ったほど投資家に株が回ってこないかもしれません。仮条件も想定発行価格を下限として1,930円~1,990円に決定していることから機関投資家のスタンスは良好と言えそうです。

筆頭株主のTKTH投資事業有限責任組合は上場後に保有率がゼロになることからイメージはあまりよくありません。上場後に大口の株主が現れれば株価も安定しそうです。ただ浮動株が多くなるだけだと上値が重くなりそうです。ロックアップは180日間です。

高性能コンピュータのソリューションを提供し「科学技術計算用コンピューター」「産業用コンピューター開発・製造・販売」を行います。IPOでは底堅い人気を誇る銘柄なので割れることはなさそうです。

2020年6月の業績予想は売上が7.2%増え経常利益が24.5%増えるそうです。決算が6月なので予定通りに行くのかわかりませんけど増収増益になるようです。PERは推定値で26.28倍になり、PBRは5.66倍です。

AIやディープラーニング、IoTなどの市場が急速に拡大していることから同社も業績拡大に期待がもてるそうです!第四次産業革命や技術革新分野に位置づけられるため成長を見越した買い需要が入り期待が持てるようです。主幹事からの申し込みは忘れないようにしないといけませんね。
 

HPCシステムズ(6597)IPOを個人的に分析してみました

ストックオプション期間株数残
2017年11月01日~2025年10月22日214,000株
発行価格100円
2021年1月24日~2028年12月25日46,000株
発行価格514円
2020年10月01日~2021年12月31日51,500株
発行価格514円

 
ロックアップは180日間(2020年3月23日)、ロックアップ解除倍率は目論見に書かれておらず設定はありません。ストックオプションの株数残や発行価格は上記のようになります。上場時点で関係がある株数は214,000株となっています。
 

時価総額は東証データの上場時発行済み株式数の4,090,000株から算出すると想定価格ベースで約78.9億円になります。
 

事業内容や業績に問題はないと思いますが発行株式の殆どをIPOでばらまくという内容が受け入れられるかでしょう。機関投資家に好まれれば上向くはずです。
 

情報通信技術(ICT)はIPO市場でも注目されている分野です。上場による手取金の使途は開発費とサーバー取得費、工場設備への投資や人件費となっています。上場により提携企業が増えると考えられますが、既に知名度が高い企業のため業績ありきの展開が考えられます。
 

VC売出し案件ですが期待できそうな気がしています。
 

tileltuku HPCシステムズ(6597)IPO幹事取扱い決定⇒ 東海東京証券公式

東海東京証券468バナー

※東海東京証券でIPOに当選するためには?IPO抽選ルール

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