ピアラ(7044)IPO新規上場 | 初値予想と幹事情報
ピアラ(7044)IPOが東証マザーズに新規上場承認されました。主幹事はSBI証券になり、公開株式440,000株、オーバーアロットメント44,000株になります。上場規模は想定発行価格算出で約10.7億円と規模は通常サイズです。ECマーケティング事業を主に行っており、化粧品や健康食品などの領域に強みがある企業です。
自社開発システムにはAIを搭載し学習機能が付いたものや、売上拡大のためのコンサルティング、クローズド型アフィリエイトサービスなどがあるようです。利益面に若干不安がありますが、今期は増収増益期待ができそうです。
業 種 | サービス業 |
上場市場 | マザーズ |
公開予定 | 12月11日 |
BB期間 | 11月22日~11月29日 |
企業ホームページ | https://www.piala.co.jp/ |
事業の内容 | ECマーケティング事業及び広告マーケティング事業 |
【手取金の使途】
手取概算額703,620千円については、「1 新規発行株式」の(注)4.に記載の第三者割当増資の手取概算額上限89,460千円とあわせた、手取概算額合計上限793,080千円を、①システムの投資費用、②人員の増員及び採用関連費用等、③借入金の返済に充当する予定であり、その具体的な内容は以下の通りであります。
①自社開発ソフトウェア「RESULTシリーズ」の機能強化やユーザビリティの強化のための投資費用として、184,000千円(平成31年12月期に113,000千円、平成32年12月期以降に71,000千円)を充当する予定であります。
②今後の事業拡大に伴う管理部門や営業部門の増員を、平成31年12月期に27名、平成32年12月期に26名を予定しており、そのための人材採用費として547,000千円(平成31年12月期に278,000千円、平成32年12月期に269,000千円)に充当する予定であります。人材採用費につきましては、採用費(紹介手数料等)として、平成31年12月期に54,000千円、平成32年12月期に52,000千円を見込んでおります。また、人員増加に伴う給与、法定福利費及び賞与等の増加額として、平成31年12月期に189,000千円、平成32年12月期に182,000千円を見込んでおります。さらに、教育費として平成31年12月期に35,000千円、平成32年12月期に35,000千円を見込んでおります。
③残額につきましては、金融機関から運転資金を目的とした借入金の返済の一部に充当する予定であります。
なお、上記調達資金は、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用していく方針であります。
目次まとめ
ピアラ(7044)IPOの業績と事業内容
売上は継続した拡大が続いていますが、利益が今期から期待ができそうな雰囲気です。赤字体質の企業ではないため、上場後の提携に期待ができそうです。子会社が海外にもあり、中国やタイなどに進出し、マーケティング支援やオフショア開発を行っています。
国内の人口は減少傾向にあるものの、シニア層の増加により予防医薬やアンチエイジングなどの健康志向が高まっているため、同社のビューティ&ヘルス及び食品領域は拡大していくそうです。このことにより、同社のノウハウや特化したサービスが市場でも優位性があり、今後の市場拡大につながるようです。
同社のEC支援事業は、「ECマーケティングテック」及び「広告マーケティング」にわかれており、ECマーケティングテックでは、主に通信販売業者向けに顧客集客を中心として、独自開発のソリューションである「RESULTシリーズ」を利用したKPI保証型の総合支援サービスを、広告代理、顧客育成支援、その他通販に関わるマーケティング支援等を通じて行っています。
※KPIとはKey Performance Indicator(キーパフォーマンスインディケーター)の略で、企業目標の達成度を評価するための主要業績評価指標
マーケティング支援は600社以上にもなり、ノウハウや独自のデータ蓄積を基にした、ビューティ&ヘルス及び食品領域特化型のDMPデータと、AI(人工知能)を搭載したRESULT MASTERを含む、独自開発のソリューションであるRESULTシリーズをクライアント又は同社、若しくは両社で利用することで行なわれます。
広告マーケティングはRESULTシリーズを利用せず、主に手数料型サービスを行っています。クライアントのダイレクトマーケティングにおける課題に合わせて、通常の媒体から地方紙、エリア限定誌等のニッチな媒体まで多様かつ最適な媒体や手法を提案することでEC支援を行っています。
独自の取扱い広告枠といった独自媒体も展開し、広告枠の販売を行っています。広告枠の販売のみではなく、テレマーケティング、DM配布、リアルイベント、WEB動画やバズマーケティング、海外からの依頼などにも対応しており、各分野のスペシャリストが、媒体社や外部協力会社とのリレーションのもと、クライアントの課題に応じたマーケティングを支援しています。
ECマーケティングでは、SNSやインフルエンサー、WEBメディアなどの情報も一部取り扱っているようです。データの蓄積により、様々な施策を行い結果を求めていくようです。
ピアラ(7044)IPO仮条件から公開価格の日程
想定価格 | 2,210円 |
仮条件 | 2,350円~2,550円 |
公開価格 | 11月30日 |
想定価格から試算される市場からの吸収金額は約9.7億円です。オーバーアロットメントを含めると約10.7億円になります。上場規模は通常サイズになるため公開価格割れなどの心配はなさそうです。
電子商取引に特化した企業になりIPOでは人気の事業になります。ECサイトなどを運営している企業はIPOにおいて人気ですが、同社ではECサイトなどの運営コンサルティングを主に手掛けています。
ピアラ(7044)IPOの幹事団詳細と会社データ
公募株数 | 350,000株 |
売出株数 | 90,000株 |
公開株式数 | 440,000株 |
OA売出 | 44,000株 |
引受幹事 | SBI証券(主幹事) SMBC日興証券 みずほ証券 藍澤證券 岩井コスモ証券 むさし証券 楽天証券 極東証券 東洋証券 |
SBI証券が主幹事を引受けることになり、IPOチャレンジポイント当選の話題が注目されます。前回主幹事を行った銘柄はVALUENEX(4422)になり、200株の複数当選でした。今回は公開株数的に似た感じなので同じく200株配分になるのではないでしょうか。
想定発行価格が2,210円なので、仮条件引上げになればさらにまとまった利益になりそうです。初値2倍は超えてくると思いますが、同日上場の銘柄があるため多少資金分散が起きそうです。直近の上場銘柄をみると初値付かずもありえるかもしれません。
会社設立は2004年3月24日、本社は東京都渋谷区恵比寿四丁目20番3号恵比寿ガーデンプレイスタワー、社長は飛鳥貴雄氏(43歳)です。従業員数は103人(臨時雇用社数14人)、平均年齢31.8歳、平均勤続年数3.5年、平均年間給与539万円です。連結従業員数は133人で臨時雇用者数37人になります。
ピアラ(7044)IPOの初値予想
氏名又は名称 | 所有株式数 | 割合 |
FLYING BIRD株式会社 | 924,800株 | 28.15% |
飛鳥 貴雄 | 832,000株 | 25.32% |
B Dash Fund 3号投資事業有限責任組合 | 400,000株 | 12.17% |
根来 伸吉 | 175,600株 | 5.34% |
山口 渉 | 175,600株 | 5.34% |
※上位株主の状況
【ロックアップ情報】
本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、当社の取締役であり売出人かつ貸株人である飛鳥貴雄、取締役であり売出人である根来伸吉及び山口渉並びに当社株主であるFLYING BIRD株式会社は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後90日目の平成31年3月10日までの期間(以下「ロックアップ期間」という。)中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却等は行わない旨合意しております。
ピアラIPO幹事引受け株数決まる
幹事団 | 引受け株数 |
SBI証券(主幹事) | 374,000株 |
SMBC日興証券 | 26,400株 |
みずほ証券 | 17,600株 |
藍澤證券 | 4,400株 |
岩井コスモ証券 | 4,400株 |
むさし証券 | 4,400株 |
楽天証券 | 4,400株 |
極東証券 | 2,200株 |
東洋証券 | 2,200株 |
※目論見の訂正事項発表後に引受け株数を記載、委託幹事は記載なし
ピアラIPOの直感的初値予想
第一弾⇒ 4,500円
※ファーストインプレッション
第二弾⇒ 5,500円
※仮条件発表後
ピアラIPOの初値予想
5,000円~7,000円
ピアラ(7044)IPOを個人的に分析してみました
ストックオプション期間 | 株数残 |
平成29年4月04日~平成37年3月31日 | 33,440株 発行価格750円 |
平成31年7月01日~平成39年3月28日 | 34,400株 発行価格750円 |
平成32年1月11日~平成40年1月08日 | 15,760株 発行価格750円 |
平成33年4月01日~平成40年8月30日 | 70,000株 発行価格1,515円 |
ロックアップは90日間(平成31年3月10日)、ロックアップ解除倍率は目論見にありません。また、ベンチャーキャピタルが数社ありロックアップ対象外となっています。株数は56万株程度あるようです。ストックオプションの株数残や発行価格は上記のようになります。
時価総額は東証データの上場時発行済み株式数の3,481,840株から算出すると想定価格ベースで約76.9億円になります。
VCに対してロックアップが掛かっていないことは気になりますが、どのみち初値が高くなればどの銘柄もロックアップが外れるため、それほど悲観的な内容ではないでしょう。直近に上場した銘柄も初値2倍以上になるパターンが多く12月第一号のピアラも期待ができると思います。
IPOチャレンジポイントを使うのかどうかはわかりませんが、激戦になることは間違いないでしょう。バリューネックスよりもハードルは低いと思いますが、200株配分で30万円~50万円くらいの利益が狙えそうです。上場日あたりの地合いに左右されると思いますが、今年も残り少ないため全力申し込みとなりそうです。
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