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【再承認】Speee(スピー)上場とIPO初値予想!幹事配分や独自評価あり

Speee(スピー)IPOが新規上場承認されました。市場はJASDAQスタンダードで主幹事は野村証券が引受けます。
 

上場規模は25.5億円で公開株式数975,600株、オーバーアロットメント146,300株です。想定発行価格は2,270円になります。また再承認により上場規模の変更が行われています。
 

2020年3月の上場承認では吸収額が約83.5億円と大きなサイズでした。公開株数やオーバーアロットメント、想定発行価格の変更が行われているためご注意ください。内容変更により初値利益への期待が出てきたように思います!
 

Speee(スピー)上場とIPO初値予想
 

業 種情報・通信業
上場市場マザーズ⇒ JASDAQスタンダード
上場予定7月10日
BB期間6月25日~6月30日
企業ホームページhttps://speee.jp/
事業の内容データ資産を利活用したマーケティング活動を支援するMarTech事業及び消費者と事業者を繋ぐプラットフォームサービスを提供しリアル産業のデジタルシフトを促進するX-Tech事業の運営等

 

【手取金の使途】

手取概算額1,774百万円については、「1 新規発行株式」の(注)4.に記載の第三者割当増資の手取概算額上限305百万円と合わせて、運転資金として①採用費及び人件費、②広告宣伝費に充当する予定であります。

①採用費及び人件費
既存事業の規模拡大のための開発人員、営業人員及び管理体制強化のための管理人員の採用費及び人件費に659百万円を充当する予定であります。

②広告宣伝費
当社グループサービスの認知度向上及び顧客基盤拡大のための広告宣伝費に1,421百万円を充当する予定であります。

※有価証券届出書(EDINET)抜粋

 

Speee(4499)IPOの業績と事業内容

業績面は売上拡大になり利益が不安定です。同社グループはテクノロジーを活かしながら既存のビジネスを柔軟に組み合わせ、新しいサービスを生み出すことで、新しい価値を提供し続けていく企業だそうです。なんだか抽象的ですよね。
 

グループ企業は同社と連結子会社の合計5社で構成され、事業セグメントは「MarTech(マーテック)事業」「X-Tech(クロステック)事業」「Data Platform(データプラットフォーム)事業」「その他」に区分されます。
 

人々の消費活動の複雑化に伴い、マーケティング活動は高難易度化してきており、それに即した形で多種多様なデータや解法が存在する一方、それらの活用難易度も高い状態になっています。
 

同社グループは、自社で蓄積したデータと世の中に散在するデータや解法を収集・整理し、活用方法を紡ぎ出すことで顧客企業の成果最大化を目指しており、MarTech(マーテック)事業ではデータ分析を元にしたマーケティングソリューションサービスを提供するほか、データを活用したマーケティング施策のオペレーション代行等を行っています。
 

MarTech事業が同社の主力事業になり「Webアナリティクス」「トレーディングデスク」「PAAM」「UZOU」の4つをサービスとしています。
 

Speee(スピー)IPOの業績推移
 

「Webアナリティクス」は、Google等の検索エンジンを通じてユーザーの来訪数や購入数等を向上させるために顧客のWebサイトの掲載内容や構造を改良することを目的としたコンサルティングサービスの提供。
 

「トレーディングデスク」は、運用型広告※2を中心とするプロモーション手法を通じ、顧客のWebサイトへの集客を適切に行うための課題抽出、戦略立案から広告の運用までを一貫して実施。
 

「PAAM」は、散在している顧客の社内外のデータを収集・統合・可視化するとともに広告の費用対効果の最適化を始めとするマーケティングへの利活用方法の提案。
 

「UZOU」は、機械学習の技術を活用したアルゴリズムにより、ユーザー・媒体・広告の最適なマッチングをはかるネイティブ広告を扱うアドネットワークです。
 

Speee(4499)IPOの事業開発イメージ画像
 

X-Tech事業の主力サービスは中古不動産売却におけるマッチングサービス「イエウール」、外壁リフォームにおけるマッチングサービス「ヌリカエ」です。
 

両市場は集客支援メディアとして参入後、ツールの提供等を通じて価値提供の幅を拡大する方針だそうです。
 

イエウールは顧客となる不動産業者の開拓に注力し、幅広い地域のユーザーからの見積依頼に対応できることが強みです。北海道から沖縄県まで日本全国の不動産業者と契約を結んでいます。
 

また、社内にWebサイトの機能追加や改善に常時取り組む開発チーム、広告出稿等のプロモーション活動を行うプロモーションチーム、そして集客・紹介の状況を継続的に確認・分析し、改善活動の検討を行うグロースハックのチームを置いているそうです。
 

ヌリカエは住宅の外壁塗装工事を検討する個人ユーザーを複数の外壁塗装業者に紹介するサイトです。サイトではユーザーから居住地域や物件に関する情報を受け取り、電話で希望条件等を詳しく聞いた上で、条件に適合する外壁塗装業者にユーザーを紹介しています。
 

Speeeの事業系統図
 

Datachain事業は、重要なデータに関して全ての取引履歴について第三者による検証が可能であり、意図しない相手へのデータ流出を防ぎつつ、中央管理者を介さずに当事者間でデータ流通が完結する取引形態を実現することで、ブロックチェーン技術とトークンエコノミーによってデータ流通を革新することを目指しています。
 

その他では、インドネシア共和国における人材関連サービスの「Job-Like」、従業員のヘルスケア領域に対してテクノロジーを活用したThinQ Healthcare事業を行っています。
 

Speee(4499)IPO仮条件と公開価格の日程

想定価格2,270円
仮条件2,520円~2,880円
公開価格7月01日

 
想定価格から試算される市場からの吸収金額は約22.1億円です。オーバーアロットメントを含めると約25.5億円になります。想定ベースで上場規模が58億円も削られています。
 

上場規模縮により市場が好感すればよいと思っています。ベンチャーキャピタル出資がないことが救いかもしれません。事業は類似企業が沢山あるため比較できる企業が多そうです。上場規模縮小でもこの規模だと機関投資家の参入がなければセカンダリーは難しいかもしれません。
 

Speee(4499)IPOの幹事団詳細と会社データ

公募株数2,607,000株⇒ 855,600株
売出株数195,000株⇒ 120,000株
公開株式数2,802,000株⇒ 975,600株
OA売出420,300株⇒ 146,300株
引受幹事野村證券(主幹事)
SBI証券
みずほ証券
楽天証券
SMBC日興証券
大和証券
マネックス証券
藍澤証券
いちよし証券
委託見込DMM.com証券(PR)
SBIネオトレード証券

 
再承認により参加したい気持ちに変更しました。前回は参加したくないIPOでしたが上場規模が縮小され利益が狙える水準になったと考えています。あまり無理はしない感じで申込を行っておきたいと思います。
 

IT系の企業なので基本的に人気となるはずです。野村證券主幹事なので全力で申込んでも当選しない可能性が高いかもしれません。
 

最先端テクノロジー、アルゴリズムなど個人投資家が好みそうなワードもあり事業は悪くないと思います。コンサルティングも手掛けAIも導入しています。大手予想と内容を見ながらBBスタンスを決めたいと思います。
 

前受け金不要の企業からIPO抽選に参加して様子を見る方法はありだと思います。仮条件が上振れするようだと少しBBスタンスも悩みそうです。資金を移動させてまで参加しなくても良いかもしれません。
 


 

 
スピーの会社設立は2007年11月29日、本社住所は東京都港区六本木四丁目1番4号、社長は大塚英樹氏(34歳)です。※2020年3月17日時点
 

従業員数270人(臨時雇用者60人)、平均年齢30.4歳、平均勤続年数2.9年、平均年間給与約589万円です。連結従業員数は302人で臨時雇用者67人となっています。
 

Speee(4499)IPOの初値予想とロックアップ

氏名又は名称所有株式数割合
大塚 英樹2,895,000株29.91%
久田 哲史2,610,000株26.96%
株式会社Print2,510,000株25.93%
渡邉 昌司805,000株8.32%
安田 智之730,000株7.54%
松嶋 良治75,000株0.77%
株式会社バルーン55,000株0.57%

※全ての株主状況
 

【ロックアップ情報】

本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人及び貸株人である大塚英樹、当社株主である久田哲史、株式会社Print、渡邉昌司及び株式会社バルーン並びに当社新株予約権者である安田智之は、主幹事会社に対して、元引受契約締結日から上場日後90日目の2020年10月07日までの期間中は、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等を行わない旨を合意しております。

※有価証券届出書(EDINET)抜粋

 

幹事引受け株数と割合を調べた結果

幹事団引受け株数割合
野村證券(主幹事)849,100株87.03%
SBI証券58,500株6.00%
みずほ証券36,500株3.74%
楽天証券9,700株0.99%
SMBC日興証券7,800株0.80%
大和証券7,800株0.80%
マネックス証券2,400株0.25%
藍澤證券1,900株0.19%
いちよし証券1,900株0.19%

※目論見の訂正事項発表後に引受け株数を記載、委託幹事は記載なし
 

上場承認後の直感的初値予想と仮条件後の予想!

第一弾⇒ 2,500円~3,000円
※ファーストインプレッション

第二弾⇒ 2,800円~3,200円
※仮条件発表後
 

スピー初値予想と市場コンセサンス

初値予想2,500円~3,000円

修正値5,000円~6,000円

想定発行価格2,270円からなんと仮条件が2,520円~2,880円に引き上げられました。これは少し酷い感じがしています。前回の承認時は2,590円でした。売出株ではなく公募株を大幅に縮小して上場してきます。

さらにマザーズからジャスダックに市場変更しているためイメージがあまり良くありません。また証券情報誌を確認してみると初期投資はあまり積極的に行わないほうが良さそうな雰囲気でした。便乗値上げ的な感じがしてなりません。

先に上場するIPO達が揃ってセカンダリーで上昇すればブックビルディングに参加するかもしれません。公開価格が仮条件上限に決らないかもしれませんね。その時は公開価格割れかもしれません。PERはEPS54.95算出で約52.41倍になります。既に類似企業よりも高いですね。PER50倍程度まででしょう。

2020年9月の連結業績予想では売上が87.5億円で経常利益が5.4億円になるそうです。前期比較の売上げ高は17.96%増、経常利益184.13%増になります。数字だけ見れば勢いがありますけど上場に合わせて利益を出してきているのかも?何となく引っかかる銘柄です。

損したくない方はBBを控えても良いと思います。結構ありきたりな事業なので評価されるのか気になります。

※追記
どうやら大手予想が初値予想を修正してきたので全力参加で問題なさそうです。SMBC日興証券の申込番号で確認したら意外と人気ありました。
 

Speee(4499)IPOの評価と申し込みスタンス

ストックオプション期間株数残
2016年10月01日~2024年9月29日50,000株
発行価格60円
2018年3月30日~2028年3月29日630,000株
発行価格84円
2023年1月01日~2028年3月29日100,000株
発行価格82.02円

 
ロックアップは90日間(2020年10月07日)、ロックアップ解除倍率は記載がないため90日間の売却不可だけです。ストックオプションの株数残や発行価格は上記のようになります。680,000株が行使期限入るものの新株予約権のためロックアップ対象になっています。
 

時価総額は東証データの上場時発行済み株式数の9,755,600株から算出すると想定価格ベースで約221.5億円になります。
 

仮条件が発表されてから資金移動の行動に移っても良さそうな感じがします。2020年3月期の連結業績が減収増益になっています。四半期利益が前期比24.8倍にもなるため今期予想の確認が必要でしょう。
 

再承認で上場規模が縮小しているからIPOに参加できますけど、前回と同じ規模であれば公募割れだったでしょう。コロナ暴落からある程度回復しているため仮条件引上げも十分考えられると思います。
 

IPO幹事や委託幹事を意外に引受ける前受け金不要証券⇒ むさし証券

むさし証券のIPO抽選ルール

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