リックソフト(4429)IPO新規上場【初値予想と幹事情報】
リックソフト(4429)IPOが東証マザーズに新規上場承認されました。主幹事は大和証券となっていることから少し当選期待があります。公開株数256,000株、オーバーアロットメント38,400株になり株数は少ないため激戦が予想されます。事業はツールソリューション事業を行いAtlassian社のソフトウエアー売上が主力になります。
Atlassian社のソフトウェアの導入支援を行い、全世界400社以上のパートナー中、上位にランキングされアジアパシフィックでは最上位に位置しているそうです。連結子会社は海外に1社あり、アメリカカリフォルニアにあります。国内の主要売上はデンソー(6902)です。
業 種 | 情報・通信業 |
上場市場 | マザーズ |
公開予定 | 2月26日 |
BB期間 | 2月08日~2月15日 |
企業ホームページ | https://www.ricksoft.jp/ |
事業の内容 | Atlassian Pty Ltd.が開発するプロジェクト管理用ツールをはじめとしたソフトウェア製品のライセンス販売及び導入支援等 |
【手取金の使途】
手取概算額289,296千円及び「1 新規発行株式」の(注)5に記載の第三者割当増資の手取概算額上限146,456千円については、今後の事業拡大に向けて行うライセンス販売に伴い、お客様要望により発生する導入支援やアドオンソフトの開発を担当するシステムエンジニア等の人員採用費として20,000千円(平成32年2月期に10,000千円、平成33年2月期に10,000千円)を、当該人員等の新規採用後の人件費として114,000千円(平成32年2月期に26,000千円、平成33年2月期に88,000千円)を、当社主力製品のWBSガントチャート for Jiraの機能改善等の既存製品改善及び新製品開発のための研究開発費として90,000千円(平成32年2月期に40,000千円、平成33年2月期に50,000千円)を、基幹システムにかかる設備投資資金として30,000千円(平成32年2月期に15,000千円、平成33年2月期に15,000千円)を、事業拡大及び人員増加に伴う本社増床にかかる保証金及び内装設備等の設備投資資金として30,000千円(平成32年2月期に30,000千円)を、米国子会社Ricksoft, Inc.への投融資として50,000千円を充当する予定であります。
米国子会社への投融資の具体的な内訳としては、システム開発者及びマーケティング担当者を人員増強するための人件費に30,000千円(平成32年2月期に10,000千円、平成33年2月期に20,000千円)を、自社ソフトのグローバル販売のための広告宣伝費に20,000千円(平成32年2月期に10,000千円、平成33年2月期に10,000千円)を充当する予定であります。
残額については、将来における当社サービスの成長に寄与するための支出又は投資に充当する方針でありますが、当該内容等については現時点で具体化している事項はなく、今後具体的な資金需要が発生し、支出時期が決定するまでは安全性の高い金融商品等で運用する方針であります。
目次まとめ
リックソフト(4429)IPOの業績と事業内容
売上・利益ともに絶好調のようです。IPOを行うタイミングも良さそうなので人気が高いことが予想されます。会社設立は2005年1月になり設立から14年経過しています。今後も安定した利益を生みだしそうです。
同社はツールソリューション事業を主な事業とし、同社グループが販売しているのはAtlassian社、Alfresco社、Tableau社が開発するソフトウェア及び自社開発のソフトウェアになります。
販売するソフトウェアはそれぞれ様々な用途で使われますが、同社グループで最も販売実績のある「Atlassian社のソフトウェア」は、主にソフトウェア開発の工程管理や課題管理として使用されます。同社グループの顧客もAtlassian社の製品をソフトウェア開発で利用する企業が多くを占めているそうです。
業務区分は「ライセンス&SIサービス」「クラウドサービス」「ソフトウェア開発」です。主力事業はライセンス&SIサービスになり、主にAtlassian社のソフトウェアの導入支援を行っています。顧客の課題解決のために提案からライセンス販売、コンサルタントとしてのプロジェクト参画やSI、研修、運用支援まで包括的に行っています。
主な収益モデルとしては、顧客の新規導入時にAtlassian社から同社がライセンスを仕入れ、顧客に対してライセンスを販売しています。翌年以降の更新時には、毎年保守費用として顧客及びAtlassian社との間で取引が発生します。
クラウドサービス業務は、顧客に対し同社グループで取り扱う製品の稼働環境としてのクラウド環境提供を行っています。24時間365日対応し取り扱い製品の専任技術者が運用管理するフルマネージドクラウドサービスとなっています。
主な収益モデルとしては、クラウドサービスを利用する顧客に対してライセンス料に加えてクラウド上の運用代行費用を受領し、利用開始後は毎月売上を計上しています。
ソフトウェア開発業務は、Atlassian製品の主力製品であるJiraやConfluenceに拡張機能をアドオン製品として自社開発を行い、Atlassian Marketplaceにて販売しています。主な収益モデルとしては、新規購入時には製品毎の標準価格で販売し、翌年以降に更新された際は、毎年一定の更新料を受領しています。
リックソフト(4429)IPO仮条件から公開価格の日程
想定価格 | 3,840円 |
仮条件 | 3,840円~4,000円 |
公開価格 | 2月18日 |
想定価格から試算される市場からの吸収金額は約9.8億円です。オーバーアロットメントを含めると約11.3億円になります。業績好調で上場規模も通常サイズで需給はよさそうです。
他の上場と被らなければ初値2倍も視野に入ると考えられます。ベンチャーキャピタル出資分のロックアップが初値形成のポイントになりそうです。株主構成もわかりやすい構造です。
リックソフト(4429)IPOの幹事団詳細と会社データ
公募株数 | 76,900株 |
売出株数 | 179,100株 |
公開株式数 | 256,000株 |
OA売出 | 38,400株 |
引受幹事 | 大和証券(主幹事) SMBC日興証券 SBI証券 岡三証券 岡三オンライン いちよし証券 水戸証券 |
当選狙いなら大和証券からでしょう。申込んでも当選期待は低いと思いますが、当選すれば20万円~40万円程度の利益が見込めそうなので全力で申し込みを行っておきましょう。平幹事からの申し込みも徹底したいと思います。SMBC日興証券は識学の主幹事なのでついでに申し込みをしておきます。
銘柄別に資金が必要になるためリックソフトには申込を控える方がいるかもしれません。ネガサ株の時はブックビルディングが被っている銘柄も戦略に入れておきましょう。岡三オンラインは前受け金不要なのでついでに申し込むスタンスです。
会社設立は2005年1月04日、本社住所は東京都千代田区大手町二丁目1番1号大手町野村ビル8階、社長は大貫浩氏(49歳)です。従業員数は68人で平均年齢38.5歳、平均勤続年数2.09年、平均年間給与約533万円です。連結子会社が1社あり、臨時雇用者は2人となっています。
リックソフト(4429)IPOの初値予想
氏名又は名称 | 所有株式数 | 割合 |
HS株式会社 | 1,000,000株 | 45.93% |
大貫 浩 | 380,000株 | 17.46% |
NVCC7号投資事業有限責任組合 | 257,000株 | 11.81% |
神山 直規 | 180,000株 | 8.27% |
ニッセイ・キャピタル6号投資事業有限責任組合 | 160,000株 | 7.35% |
山本 隆一 | 100,000株 | 4.59% |
服部 典生 | 100,000株 | 4.59% |
※株主全ての状況
【ロックアップ情報】
本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人かつ貸株人である大貫浩、並びに当社の株主であるHS株式会社、NVCC7号投資事業有限責任組合、ニッセイ・キャピタル6号投資事業有限責任組合、山本 隆一及び服部 典生は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日(当日を含む)後90日目(平成31年5月26日)までの期間(以下、「ロックアップ期間」という。)、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等(ただし、引受人の買取引受による売出し、グリーンシューオプションの対象となる当社普通株式を主幹事会社が取得すること及び売却価格が本募集等における発行価格又は売出価格の1.5倍以上であって、主幹事会社を通して行う株式会社東京証券取引所取引での売却等を除く。)を行わない旨を合意しております。
リックソフトIPO幹事引受け株数決まる
幹事団 | 引受け株数 |
大和証券(主幹事) | 235,800株 |
SMBC日興証券 | 7,600株 |
SBI証券 | 5,100株 |
岡三証券 | 2,500株 |
いちよし証券 | 2,500株 |
水戸証券 | 2,500株 |
※目論見の訂正事項発表後に引受け株数を記載、委託幹事は記載なし
リックソフトIPOの直感的初値予想
第一弾⇒ 6,000円
※ファーストインプレッション
第二弾⇒ 8,000円
※仮条件発表後
リックソフトIPOの初値予想
8,000円~9,000円
9,000円~9,350円に引上げ!
投資家への知名度はあまり高くありませんが、業界ではかなり評価されている企業だそうです。日本ではSaaSソフト販売の1番目にあたるそうです。なんでも1番が付けば人気が出るのかもしれませんが、技術も凄く評判がよいみたいです。
リックソフト(4429)IPOを個人的に分析してみました
ストックオプション期間 | 株数残 |
平成31年11月01日~平成35年5月12日 | 180,000株 発行価格500円 |
平成31年11月01日~平成35年5月12日 | 10,000株 発行価格500円 |
ロックアップ90日間(平成31年5月26日)、ロックアップ解除倍率はベンチャーキャピタル2社に対して発行価格の1.5倍となっています。ストックオプションの株数残や発行価格は上記のようになります。公開日の2月26日時点で行使期限に入るストックオプションはありません。
時価総額は東証データの上場時発行済み株式数の2,063,900株から算出すると想定価格ベースで約79.2億円になります。
顧客数の増加により業績が拡大傾向です。ここ数期で大きく業績が伸びていることからIPO投資家にも好まれるパターンの業績推移です。公開株数も少ないことからしっかりとした初値を付けてきそうです。昨年末に上場したリンクやベルトラには資金が流入していることからIPO市場も持ち直しているようです。
前半戦にIPOが当選すると気持ち的にも楽になるため期待したいと思います。リートIPOは某紙に人気がない感じで書かれていました。
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