ALiNK(アリンク)インターネット上場とIPO初値予想【幹事配分や独自評価あり】
ALiNK(アリンク)インターネットIPOが新規上場承認されました。市場はマザーズで主幹事は野村證券が引受けます。もり上がりそうなIPOが登場し初値2倍~3倍が狙えそうです!
公開株数は505,200株でオーバーアロットメント75,700株、想定発行価格1,470円から上場規模を算出すると約8.5億円です。IPOとしては軽量級なので人気があるでしょう。
事業は天気予報専門サイトの「tenki.jp」を運営しています。収益方法は主にサイトに表示される広告です。一部のデバイスでは規制があるため今後の収益方法や技術革新は気になります。しかし現段階で収益性が高いため注目されるでしょう。
2019年2月本決算の売上げが694,139,000円に対し、利益が232,349,000円なので売上に対して利益が33.45%もあります。凄いビジネスですよね。
業 種 | サービス業 |
上場市場 | マザーズ |
公開予定 | 12月10日 |
BB期間 | 11月22日~11月28日 |
企業ホームページ | https://www.alink.ne.jp/ |
事業の内容 | 天気予報専門サイト「tenki.jp」の運営 |
【手取金の使途】
手取概算額199,360千円については、運転資金として、採用活動費及び人件費、広告宣伝費に充当する予定であります。
①採用活動費及び人件費
採用活動費及び人件費として77,000千円(2021年2月期に23,000千円、2022年2月期に54,000千円)充当する予定であります。こちらはサービス開発、運用のためのエンジニアの採用活動費及び人件費への充当を想定しており、これらのエンジニアの採用を通じてサービスの向上を図る予定であります。②広告宣伝費
当社が運営する天気予報専門メディアであるtenki.jpのための広告宣伝費として108,000千円(2021年2月期に60,000千円、2022年2月期に48,000千円)充当する予定であります。こちらは、tenki.jpの知名度向上のためにネット広告等への充当を予定しております。※有価証券届出書(EDINET)抜粋
目次まとめ
ALiNKインターネット(7077)IPOの業績と事業内容
売上・利益は順調で利益率が高いビジネスを手掛けています。創業の2008年から天気予報専門メディア「tenki.jp」の運営を行いメディア運営とマネタイズ手法の確立を経て培った「Growth Hack」や「トレーディングデスク」業務のノウハウを蓄積している企業です。
Growth Hackとは、ユーザーから得たサービスについてのデータを分析・改善し、マーケティング上の課題を解決する手法になります。
トレーディングデスクとは、アドネットワーク業者とのやり取りを通じ広告主が求める最適なデジタル広告の運用・設計・分析等を一貫して行うことです。
アドネットワーク業者とはWebサイトやソーシャルメディア等の複数の広告媒体を集めて広告配信ネットワークを作り媒体に広告をまとめて配信する仕組みを行う業者です。
同社は日本気象協会との共同事業である天気予報専門メディア「tenki.jp」と「tenki.jp 登山天気」の運営を行っています。
「enki.jp」は生活にかかせない天気予報と気象予報士が日替わりで季節の話題を提供する等のコンテンツに加え、観測データ、地震・津波等の防災情報の提供を行い、気象情報を多種多様な形態で提供しています。
PCのwebページ、スマートフォンアプリ、スマートフォンサイトを合わせて年間約40億PV、Twitterのフォロワー数が約280万人に達する天気予報専門メディアです。※2019年2月期時点
「tenki.jp」は10日間天気や1時間ごとの天気、今いる場所の雨の様子等、ユーザーの志向やユーザーが必要な場所・時間に合わせた天気予報を無料で提供しています。天気予報だけでなく、一般的な気象情報として、観測データや天気図、防災情報もリアルタイムで提供しています。
パソコンの他にもiOSやAndroidそれぞれに対応したアプリケーションを提供し、日本の年平均気温偏差やアメダスなども情報提供しています。
「tenki.jp 登山天気」は、登山準備に使用できる指数情報や山々の山頂・登山口・ふもと別の天気、雨雲の動き・雷危険度・台風情報等のリアルタイム情報をチェックできます。なお日本の三百名山全てを網羅しているそうです。
「tenki.jp 登山天気」は、山のふもとから山頂までのルート沿いのピンポイント予報等、気象業務法の観点から不特定多数に公開できない情報も含まれているため、スマートフォンアプリの有料会員サービスとして提供しています。
運営メディアの「tenki.jp」の主な収益は各ページに掲載される広告収入です。アドネットワークを駆使した運用型広告の収入と枠売りやタイアップ広告等の純広告の収入が大半を占めています。
2019年2月期の実績では運用型広告の収入が全体の90%以上を占めている状況です
同社の特徴としては従業員9人で年間40億PVであること、災害時のユーザーの行動傾向等を蓄積していることやさくらインターネット株式会社と連携を取り、災害時等の突発的なユーザー増加などに対し緊急時の対応に備えていることなどが挙げられます。
気象情報を提供している他の大手メディアは「Yahoo!天気・災害」「ウェザーニュース」などがあるそうです。
同社の事業は会社設立時から日本気象協会との共同運営になっています。気象データ等は気象庁から一般財団法人気象業務支援センターを通して、民間気象事業者へ気象データ等が配信されています。
民間気象事業者は気象庁から提供された気象データ等を天気予報等に活用しておりますが、気象庁以外の事業者が天気や波浪等の予報業務を独自に行う場合は、気象庁から予報業務許可を受ける必要があります。
この辺りを改善するために同社は日本気象協会との共同運営となっています。また収益は一度日本気象協会に上がりその後、ALiNKインターネットへ振り込まれる流れになっています。
売上高のレベニューシェア率はALiNKインターネットが49.5、日本気象協会が50.5になっていました。日本気象協会との関係はは良好ですが何かトラブルがある場合は同社へ大きな打撃となります。
ALiNKインターネット(7077)IPO仮条件と公開価格の日程
想定価格 | 1,470円 |
仮条件 | 1,560円~1,700円 |
公開価格 | 11月29日 |
想定価格から試算される市場からの吸収金額は約7.4億円です。オーバーアロットメントを含めると約8.5億円になります。上場規模が小さくとても魅力的に感じます。アドテクノロジーを採用しているあたりも個人投資家に人気がありそうです。
初値を狙うには新奇性が感じられ人気になりそうです。年間40億PVという数字を前面に出してきている印象があります。従業員は9人しかいませんけどね。
ALiNKインターネット(7077)IPOの幹事団詳細と会社データ
公募株数 | 150,000株 |
売出株数 | 355,200株 |
公開株式数 | 505,200株 |
OA売出 | 75,700株 |
引受幹事 | 野村證券(主幹事) SMBC日興証券 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 SBI証券 岡三証券 エース証券 |
委託見込 | 岡三オンライン auカブコム証券 DMM.com証券(PR) SBIネオトレード証券 |
IPOの申込みスタンスとしては野村證券からの申込みを徹底し、他社からも資金が続く限り申込みでしょう!SBI証券からの申し込みではIPOチャレンジポイントを使えば当選も?200P~250Pで当選すれば良いほうかもしれません。
岡三オンラインからの申込も前受け金不要なので申し込んでおきます。DMM.com証券(PR)からの申込みは少ないようなのでついでに申込ですね。こちらも前受け金不要なので当選後に入金すればよいです。
またNYダウ平均が最高値を記録しているためETF投資のウェルスナビが凄いことになっています。長期で運用するメリットもありますが短期で利益を出せている方も多いようです。
さらにここ数ヶ月もの凄く勢いがあるスマートプラスについても記事を作成しました。株式売買手数料が本当に無料なのでお勧めできる企業です!
それに約定価格が注文価格を下回るときもあるためコスト面で最強かもしれません。
ALiNKインターネットの会社設立は2013年3月15日、本社住所は東京都新宿区山吹町337番地 都住創山吹町ビル801号室、代表取締役CEOは池田洋人氏(45歳)です。
従業員は9人で平均年齢38.7歳、平均勤続年数2.8年、平均給与約467万円です。正社員だけで臨時雇用者は一人もいません。9人で前期の利益が2.32億円は普通に凄いと評価できます。しかも赤字を出したこともないのでは?
目論見のデータでは第2期から第7期が掲載されています。第2期から9,600万円の黒字となっています。平均勤続年数と従業員数から考えると創業当初から収益率が高いビジネスを行っていたことがわかります。
ALiNKインターネット(7077)IPOの初値予想とロックアップ
氏名又は名称 | 所有株式数 | 割合 |
池田 洋人 | 1,050,000株 | 51.10% |
松本 修士 | 882,000株 | 42.93% |
富田 知尚 | 66,000株 | 3.21% |
池田 直紀 | 30,000株 | 1.46% |
一般財団法人日本気象協会 | 20,400株 | 0.99% |
※上位株主の状況
【ロックアップ情報】
本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人及び貸株人である池田洋人及び松本修士並びに当社の新株予約権者である富田知尚及び池田直紀は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後90日目の2020年3月8日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却等(ただし、引受人の買取引受による売出し、オーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと及びグリーンシューオプションの対象となる当社普通株式を主幹事会社が取得することは除く。)を行わない旨合意しております。
※有価証券届出書(EDINET)抜粋
ALiNKインターネット幹事引受け株数と割合を調べた結果
幹事団 | 引受け株数 | 割合 |
野村證券(主幹事) | 475,100株 | 94.04% |
SMBC日興証券 | 10,100株 | 2.00% |
三菱UFJ・モルガンスタンレー証券 | 5,000株 | 0.99% |
SBI証券 | 5,000株 | 0.99% |
岡三証券 | 5,000株 | 0.99% |
エース証券 | 5,000株 | 0.99% |
※目論見の訂正事項発表後に引受け株数を記載、委託幹事は記載なし
ALiNKインターネットの直感的初値予想
第一弾⇒ 2,800円~3,300円
※ファーストインプレッション
第二弾⇒ 2,800円~3,200円
※仮条件発表後
ALiNKインターネット初値予想と市場コンセサンス
2,800円~3,500円
想定が1,470円で仮条件範囲が1,560円~1,700円と大きく上振れしています。ことから人気が高いことがわかり初値利益も期待できそうです。
2020年2月期の単独決算予想では売上が前期と同値の6.9億円です。利益は1.8億円になることから前期と比べ21.1%下がります。このことから成長性に疑問が持たれているようです。
わずか9人しかいない従業員でこれだけの利益が出る仕組みが評価されそうです。ネット市場の拡大は続いたいるため同社にも何かしらのチャンスが今後訪れてもおかしくありません。ただ普通に考えれば成長しきった感じなのでセカンダリーが終われば株価は下げる方向に向かってもおかしくないでしょう。
2019年12月のIPOは数が多いことから資金回収により値動きが激しくなりそうです。EPSは92.49でBPS574.80になるようです。これの数値からPERを計算すると18.38倍、PBR2.96倍です。類似企業のウェザーニューズ(4825)よりも割安なのでIPOに当選できた方は利益が大きく出そうです。
ALiNKインターネット(7077)IPOの評価と申し込みスタンス
ストックオプション期間 | 株数残 |
2019年10月20日~2027年9月30日 | 102,300株 発行価格159円 |
ロックアップは90日間(2020年3月08日)、ロックアップ解除倍率の記載はなく倍率設定はありません。ストックオプションの株数残や発行価格は上記のようになります。102,300株が既に行使期限に入り取締役と従業員が保有しています。上場時に売却する見込みは低いでしょう。
時価総額は東証データの上場時発行済み株式数の2,102,400株から算出すると想定価格ベースで約30.9億円になります。
企業規模に似合わず大きな収益を上げているため強烈なインパクトがあります。これにより個人投資家の買いが殺到しそうな気がします。
初値は2倍を軽く超えてもおかしくないため口座を保有している企業からはIPO抽選に参加しておきましょう。初値2倍でも15万円くらいの利益が出ます。
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タグ:IPO初値予想