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キオクシアホールディングス(6600)上場とIPO初値予想【幹事配分や独自評価あり】

キオクシアホールディングス(6600)IPOが新規上場承認されました。詳しく情報を調べたので参考になればと思います。上場市場は東証1部又は2部となっていますが、上場規模から考えると東証1部になる可能性が高いと思います。
 

主幹事は三菱UFJモルガン・スタンレー証券と野村證券取を筆頭に複数で共同主幹事の形をとります。上場規模は約3,783億円で公開株数87,631,400株、オーバーアロットメント7,886,900株です。想定発行価格は3,960円になっています。
 

今期は現在のところ赤字経営になっていることで、人気が見込めない気がしています。東芝の株主は喜びそうですね。
 

キオクシアホールディングス上場とIPO初値予想
 

業 種電気機器
上場市場東証1部又は2部
上場予定上場中止
BB期間9月18日~9月25日
企業ホームページhttps://www.kioxia.com/ja-jp/top.html
事業の内容メモリ及び SSD 等関連製品の開発・製造・販売事業等を営むグループ会社の経営戦略策定及び管理

 

【手取金の使途】

上記の手取概算額81,928百万円については、全額を当社の連結子会社であるキオクシア株式会社への投融資資金に充当する予定です。

キオクシア株式会社では、フラッシュメモリの今後の需要増加に対応すると共に、継続的なコスト競争力の向上を図るための生産能力増強に係る設備投資を予定しております。具体的な資金使途の内容及び充当予定時期は、以下のとおりです。

四日市工場及び北上工場において、更なる大容量化、高速化を可能とする次世代フラッシュメモリ(第5世代3次元フラッシュメモリ)である112層積層プロセスを適用したBiCS FLASHTM向け前工程生産設備の取得費用の一部として充当する予定です。具体的な充当予定時期は、当該設備の取得費用の支払い時期が2022年3月期となるため、当該期において81,928百万円を充当する予定。

※有価証券届出書(EDINET)抜粋

 

キオクシアホールディングス(6600)IPOの業績と事業内容

業績の評価は難しいですね。中国がiPhone取扱い(販売)しないかも?と言っていることもキオクシアIPOにとっては良くない材料です。どちらかと言えば安倍晋三氏の内閣総理大臣辞任もあり株式市場の反応は良くないでしょう。
 

キオクシアグループは、キオクシアホールディングスと連結子会社20社(国内5社、海外15社)、そして関連会社等6社(国内4社、海外2社)で構成されています。
 

事業はメモリ及び関連製品の研究開発、製造、販売、その他サービスを行います。また世界で最大級のフラッシュメモリ専業プレイヤーとなっています。セグメントはメモリ事業の単一となっています。
 

メモリ事業ではメモリ製品を製造・販売しています。フラッシュメモリは1987年に世界で初めて開発し世界標準となった不揮発性半導体メモリになり同社グループが開発したそうです。
 

スマートフォンで写真・動画などを保存するために使われる他、身近な電子機器やデータセンター等においても、欠かすことのできない基幹部品となっています。同社グループはフラッシュメモリの微細化による大容量化、及びコスト競争力の強化を推進しています。
 

キオクシアホールディングス(6600)IPOの業績
 

SSD&ストレージの主要製品であるSSDは、半導体メモリを記憶素子とするストレージプロダクツです。
 

HDDに比べて読み出し性能、衝撃・振動等の耐環境性、静寂性に優れ、待機時の消費電力が低いことも特徴の一つです。クラウドサービスの普及に伴うデータセンター向けの需要や、エンタープライズ向けストレージ機器への組み込み容量の増加等により、今後も市場全体での成長が見込まれています。
 

同社グループはクライアント製品においてPCIe製品を他社に先駆けて上市し、クライアントOEM市場とSAS対応エンタープライズSSDにおいて優位性を確立していると認識しているそうです。
 

また自社製フラッシュメモリを活用し、一般汎用品から高付加価値品まで幅広いラインナップを展開しています。
 

キオクシアホールディングスの市場規模と成長率
 

スマートデバイスにおいては、スマートフォン、タブレット、ウェアラブルデバイス、テレビ等の民生機器、車載、産業機器など、幅広いアプリケーションで利用される制御機能付きの組み込み式メモリ製品群に注力しています。
 

特にスマートフォン向けメモリ製品の市場は依然として規模が大きく、成長しているアプリケーションであり、同社にとって重要なマーケットとなっいます。
 

キオクシアホールディングスIPOの新製品
 

キオクシアホールディングスが世界と同一水準の技術を持っていることは確かだと思いますが、海外を中心としたグローバルな大企業との競合他社との厳しい競争下で優位とは言えない気がします。
 

世界を見れば同一の商品を提供し安価な製品が出回っているはずです。ただ日本製となればブランド価値があると考えられるため故障やその後の対応の面で優位なところがあるかもしれません。
 

AppleグループやDellグループ等への売上げが多いため、冒頭に書いたようにiPhoneが中国で売れなくなるとやばいでしょう。
 

キオクシアホールディングス(6600)IPO仮条件と公開価格の日程

想定価格3,960円
仮条件2,800円~3,500円
公開価格9月28日

 
想定発行価格から試算される市場からの吸収金額は約3,470億円です。オーバーアロットメントを含めると約3,783億円になります。上場規模が巨額過ぎるためIPOに当選することは簡単でしょう。欲しいなら複数単元で貰えると思います。
 

新奇性はないため人気化することはないと思います。株価を支える配当も実施したことがなく今後もしばらく期待できなさそうです。「継続的な成長の実現に向けた持続的且つ機動的な設備投資及び研究開発に充当」となっています。
 

もちろん株主優待もありません。また直近の業績でEPSを調べると-11.59倍になるため、PERの算出はできません。
 

キオクシアホールディングス(6600)IPOの幹事団詳細と会社データ

公募株数21,562,500株
売出株数66,068,900株
※国内売出9,108,500株
※海外売出56,960,400株
公開株式数87,631,400株
OA売出7,886,900株
※国内2,760,400株
※海外5,126,500株
引受幹事三菱UFJモルガン・スタンレー証券
野村證券
ゴールドマン・サックス証券
JPモルガン証券
SMBC日興証券
大和証券
みずほ証券
クレディ・スイス証券
松井証券
マネックス証券
楽天証券
SBI証券
委託見込auカブコム証券

 
三菱UFJモルガン・スタンレー証券が主幹事なのでauカブコム証券でも取扱いが行われるはずです。後期型抽選になるためとりあえずBB参加だけしておけば他社でIPO落選になっても購入申し込みができるため予備で申込をしてみます。
 

購入申込を行わなければ抽選対象外になる仕組みです。
 


 
その他は、野村證券や松井証券からの申込みだと前受け金不要でIPO抽選に参加できます。ゴールドマン・サックス証券やJPモルガン証券、クレディ・スイス証券は一般投資家が抽選に参加することはできないと思います。
 

店頭系と言われる対面型証券ががっつり幹事入りしているので、なんとか公開価格割れしない程度で上場させてくるかもしれません。個人的には株価設定も高いので積極的なIPO抽選参加は控えるつもりです。
 

たくさんIPOに当選できそうなので「逆に儲かるチャンス」かもしれませんけどよく考えたいと思います。
 


 
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上場直前の初値予想なども参考になると思います。
 


 
キオクシアホールディングスの会社設立は2019年3月01日、本社住所は東京都港区芝浦三丁目1番21号、社長は早坂伸夫氏(65歳)です。※2020年8月31日時点
 

従業員数は113人(臨時雇用者0人)、平均年齢46.4歳、平均勤続年数16.4年、平均年間給与約1,129円です。かなり給与が高額のようです。連結従業員数は13,512人となっています。
 

キオクシアホールディングス(6600)IPOの初値予想とロックアップ

氏名又は名称所有株式数割合
東芝210,300,000株39.59%
BCPE Pangea Cayman, L.P.134,112,000株25.25%
BCPE Pangea Cayman2, Ltd.77,400,000株14.57%
BCPE Pangea Cayman 1A, L.P.48,489,780株9.13%
BCPE Pangea Cayman 1B, L.P.30,998,220株5.84%

※上位株主の状況
 

【ロックアップ情報】

グローバル・オファリングに関連して、売出人及び貸株人である株式会社東芝、売出人であるBCPE Pangea Cayman, L.P.及びHOYA株式会社、当社の株主であるBCPE Pangea Cayman2, Ltd.、BCPE Pangea Cayman 1A, L.P.及びBCPE Pangea Cayman 1B, L.P.並びに当社の新株予約権者であるステイシー・スミス、ロレンツォ・フロレス、早坂伸夫、渡辺友治、佐野修久、花澤秀樹、松下智治、横塚賢志、朝倉崇博、沖代恭太、橋本真一及び百冨正樹は、ジョイント・グローバル・コーディネーターに対し、元引受契約締結日から上場日後180日目の2021年4月03日中、ジョイント・グローバル・コーディネーターの事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等を行わない旨を約束する書面を差し入れる予定です。

※有価証券届出書(EDINET)抜粋

 

幹事引受け株数と割合を調べた結果

幹事団引受け株数割合
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(主幹事)6,650,000株21.68%
野村證券(主幹事)6,650,000株21.68%
ゴールドマン・サックス証券(主幹事)383,900株1.25%
JPモルガン証券(主幹事)383,900株1.25%
SMBC日興証券(主幹事)5,631,700株18.36%
大和証券(主幹事)4,776,000株15.57%
みずほ証券(主幹事)4,490,700株14.64%
クレディ・スイス証券1,138,400株3.71%
松井証券141,600株0.46%
マネックス証券141,600株0.46%
楽天証券141,600株0.46%
SBI証券141,600株0.46%

※目論見の訂正事項発表後に引受け株数を記載、委託幹事は記載なし
 

上場承認後の直感的初値予想と仮条件後の予想!

第一弾⇒ 3,700円~4,050円
※ファーストインプレッション

第二弾⇒ 2,700円~3,500円
※仮条件発表後
 

キオクシアホールディングス初値予想と市場コンセサンス

初値予想3,800円~4,000円

修正値は公開価格の±3%前後

想定発行価格3,960円から仮条件範囲が大幅に引き下げられ2,800円~3,500円になりました。吸収レンジが約2,453.7億円~3,343.1億円になります。このことからかなり人気がないとわかります。また公開株数やオーバーアロットメントの変更は行われていません。

ただこれだけディスカウントされると手を出してもよいのか?と思う気持ちがでてきます。しかし証券会社の売り込みが酷いようなのでIPOに参加しない投資家も多いみたいです。

設備投資による有利子負債もが大きく国際社会で純日本企業がどこまで太刀打ちできるのか?そもそもファンド売出し株が重くのしかかるため初値利益は出ないと思います。ファンドと東芝が儲かるために上場すると言えます。

半導体事業は世界的に見れば好調です。同社は記憶媒体商品を開発し商品化している企業です。「SSD&ストレージ」や「スマートデバイス」の需要が続くのか難しいですね。

米アップル向けに作っている製品が多いためアップルの業績が悪くなると業績不安が起きると思います。中国向けに販売していたアップル製品が販売できなくなる可能性も出てきています。米中対立により大企業の経営問題も起きつつあります。

類似企業だと韓国のサムスン電子が競合になるそうです。半導体企業だとルネサンス(6723)やメガチップ(6875)など企業が沢山あります。東京エレクトロン(8035)なども入りますよね。

業績は2021年3月期の第一四半期しか出ていません。売上収益2674.6億円で税引き前利益27.87億円です。純利益は約17億円になるそうです。予想値として第2四半期がでていましたが売上収益2,980億円で純利益が-60億円になっています。業績不安を払拭できないようですね。

EPSは-11.59でBPS1,952.00になっています。PERは赤字なので算出できません。PBRは1.43倍~1.79倍になるようです。雪国まいたけも公開価格割れしたためファンド売出し色が強いIPOには参加しないほうが賢明なのかもしれません。

中長期投資だと下値で拾うと良いかもしれません。半導体事業は儲かっている企業の収益は凄いですけど、儲かっていない企業もありますからね。
 

キオクシアホールディングス(6600)IPOの評価と申し込みスタンス

ストックオプション期間株数残
2021年3月31日~2029年3月11日110,644株
発行価格100,000円
2020年3月31日~2029年3月11日87,179株
発行価格100,000円
2020年3月31日~2029年3月11日10,351株
発行価格104,270円
2021年3月31日~2029年3月11日2,116株
発行価格100,000円
2020年3月31日~2029年3月11日1,508株
発行価格100,000円
2020年3月31日~2029年3月11日4,830株
発行価格100,000円
2021年1月28日~2030年1月21日14,663株
発行価格100,000円

 
ロックアップは180日間(2021年4月03日)、ロックアップ解除倍率は設定がないため対象者は180日間売却できませんストックオプションの株数残や発行価格は上記のようになります。103,868株が行使期限に入るようですね。
 

時価総額は東証データの上場時発行済み株式数の普通株式539,062,500株から算出すると想定価格ベースで約2.135兆円になります。また甲種優先株式1,200株と乙種優先株式1,800株が存在するそうです。
 

BCPE Pangea Cayman, L.P.が売出人となっていますが、これってベインキャピタル系ファンドですよね。そして東芝とHOYAが売り出しを実施します。
 

日経平均だけ考えればありだと思いますけど、どうしても気になるIPOですよね。3次元フラッシュメモリーや5G関係のメモリ等で需要が見込まれるようですけど、今期業績が前期の黒字を帳消しするくらいの赤字予想となっています。
 

先行きが不安なのでIPOが終われば長期で保有するには怖い気がいます。何処まで想定発行価格から割引されるのかが焦点でしょう。海外販売が多いことは好材料だと思います。
 

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