【評価】クオリプスIPOの上場と初値予想!iPS細胞由来心筋細胞シートの開発
クオリプス(4894)のIPOが新規上場承認されました。詳しく情報を調べたので参考になればと思います。上場市場はグロース市場で主幹事は野村證券が引受けます。
上場規模は約39.5億円で公開株数2,200,000株、オーバーアロットメント330,000株です。想定発行価格は1,560円になっています。
赤字バイオなので危険かもしれませんね。
業 種 | 医薬品 |
上場市場 | グロース市場 |
上場日 | 6月27日 |
BB期間 | 6月09日~6月15日 |
企業ホームページ | https://cuorips.co.jp/ |
事業の内容 | 再生医療等製品、特定細胞加工物の研究、開発、製造、販売、再生医療等製品、特定細胞加工物に係る受託開発製造サービス及びコンサルティング業務 |
目次まとめ
クオリプス(4894)IPOの業績と事業内容
同社は設立以来、ヒトiPS細胞由来の再生医療等製品の開発・商業化及び当社独自の設計コンセプトに基づくラボ一体型の商業用細胞培養加工施設「CLiC-1」を利用した製造開発受託事業を通じて、世界中のひとびとの健康と人生に貢献する新たな医療を作り出していくことを主たる事業目的としています。
ヒトiPS細胞由来心筋細胞シートは、iPS細胞から心筋細胞への分化誘導を経て、大量作製及びシート化等の独自技術を用いて作製するもので、現在の内科的治療では治癒しない重症心不全の治療を目的とした再生医療等製品です。
クオリプス(4894)IPO仮条件と公開価格の日程
想定価格 | 1,560円 |
仮条件 | 1,400円~1,560円 |
公開価格 | 6月16日 |
想定発行価格から試算される市場からの吸収金額は約34.3億円です。オーバーアロットメントを含めると約39.5億円になります。
上場規模が大きいため不安なIPOだと思います。黒字化する目処は経っていないようです。iPS細胞関係は人気なのか?新奇性はなさそうですね。
クオリプス(4894)IPOの幹事団詳細と会社データ
公募株数 | 1,700,000株 |
売出株数 | 500,000株 |
公開株式数 | 2,200,000株 |
OA売出 | 330,000株 |
引受幹事 | 野村證券(主幹事) SBI証券 松井証券 |
委託見込 | DMM.com証券(PR) LINE証券 |
上場承認時のデータではあまり良い感じはしません。野村證券主幹事なので行けるかも?程度ですね。
クオリプスの会社設立は2017年3月21日、本社住所は東京都中央区日本橋本町三丁目11番5号日本橋ライフサイエンスビルディング2(507)、社長は草薙尊之氏(64歳)です。※2023年5月24日時点
従業員数は46人(臨時雇用者6人)、平均年齢44.1歳、平均勤続年数2.3年、平均年間給与約581万円です。
クオリプス(4894)IPOの初値予想とロックアップ
氏名又は名称 | 所有株式数 | 割合 |
第一三共株式会社 | 1,000,000株 | 15.75% |
イノベーション京都2016投資事業有限責任組合 | 580,000株 | 9.13% |
テルモ株式会社 | 530,000株 | 8.35% |
大幸薬品株式会社 | 500,000株 | 7.87% |
SBI Ventures Two株式会社 | 500,000株 | 7.87% |
※上位株主の状況
【ロックアップ情報】
ロックアップは90日間(2023年9月24日)になり、ベンチャーキャピタルに対してのみ発行価格2倍以上でロックアップが解除されます。
幹事引受け株数と割合を調べた結果
幹事団 | 引受け株数 | 割合 |
野村證券(主幹事) | 2,024,000株 | 92.00% |
SBI証券 | 165,000株 | 7.50% |
松井証券 | 11,000株 | 0.50% |
※目論見の訂正事項発表後に引受け株数を記載、委託幹事は記載なし
上場承認後の直感的初値予想と仮条件後の予想!
第一弾⇒ 1,200円~1,800円
※ファーストインプレッション
第二弾⇒ 1,700円~2,000円
※仮条件発表後
初値予想と市場コンセサンス
クオリプスの初値予想をリサーチして記載します。
初値予想2,000円前後
修正値1,800円~2,000円
大阪大学発再生医療ベンチャーであり赤字企業、「PJ1」がもうすぐ上市するためそれが材料になる。
結果待ちの治験終盤タイミングのため上場タイミングは材料的に悪くなさそう。ただ赤字バイオ懸念は残る。ノイルイミューン・バイオテック(4893)も仮条件が少し上がった。
株高が続いているためなんでもありかのかもしれない。総じてIPO人気は続くようだ。上場規模は約39.5億円。
製造設備を持っている企業で第一三共との共同開発が進んでいるのもポイントらしい。細胞シートの再生医療ベンチャーは注目とも?堅調なスタート予想だが地合い次第だろう。
クオリプス(4894)IPOの評価と申し込みスタンス
ストックオプション期間 | 株数残 |
2021年10月11日~2031年10月10日 | 387,850株 発行価格1,027円 |
2024年3月01日~2031年10月11日 | 12,100株 発行価格1,000円 |
2022年8月12日~2032年8月11日 | 30,500株 発行価格1,438円 |
本新株予約権の目的である普通株式が日本国内のいずれかの金融商品取引所に上場した日から2年後の応当日の翌日から2032年8月12日まで | 77,500株 発行価格1,400円 |
ロックアップは90日間でVCのみ発行価格2倍以上でロックアップ解除になります。
ストックオプションの株数残や発行価格は上記のようになります。507,950株が行使期限入りしています。
時価総額は東証データの上場時発行済み株式数の7,557,916株から算出すると想定価格ベースで約117.9億円になります。
難しいIPOになりそうです。仮条件の引下げなどもあると考えています。
バイオ株の上場中止が続いているためどうなんでしょうね。そもそもヒトiPS細胞由来の再生医療等製品にどんな需要があるのかわかりません。
既に売上が上がっていることは好感できますけどね。
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