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オーウエル(7670)IPO新規上場 | 初値予想と幹事情報

オーウエル(7670)IPOが新規上場承認されました。上場市場は東証2部になり主幹事は大和証券で公開株式1,628,000株、オーバーアロットメント244,200株となります。公開株式数が多く当選期待が出来そうな銘柄です。上場規模はOAを含め想定発行価格算出で約13.1億円です。
 

事業は大きく分けて、塗料関連事業と電気・電子部品事業の2つに分かれ主力事業は「塗料関連事業」となり、売上の77.2%を占めます。老舗企業になり海外の子会社も多いようです。
 

オーウエル(7670)IPO新規上場
 

業 種卸売業
上場市場東証2部
公開予定12月13日
BB期間11月28日~12月04日
企業ホームページhttp://www.owell.co.jp/index.html
事業の内容塗料、表面処理剤、塗装関連機器・設備、意匠・保護フィルム等の販売および電気・電子部品等の販売ならびに、それらに付帯する各種工事の請負および設計・監理

 

【手取金の使途】

手取概算額1,044,130千円及び「1 新規発行株式」の(注)5に記載の第三者割当による自己株式処分の手取概算額上限158,102千円については、設備投資資金に543百万円、子会社への出資に300百万円、運転資金に32百万円を充当する予定であり、残額を借入金の返済に充当する予定であります。なお、資金使途の内容及び充当予定時期は、以下の通りであります。

・塗装工程における現場管理システム構築のためのハード・ソフトウエアの開発、技術センターのロボットの更新等、設備投資資金として、260百万円(平成31年3月期:50百万円、平成32年3月期:176百万円、平成33年3月期:34百万円)

・老朽化した営業所の改築、修繕、建替え等の資金として282百万円(平成32年3月期:267百万円、平成33年3月期:15百万円)

・子会社への出資は、当社からの出資資金を塗装設備資金として300百万円(平成31年3月期:300百万円)

・センサー関連事業のマーケティング用器具備品、特許関連費用等の運転資金として32百万円(平成32年3月期:29百万円、平成33年3月:2百万円)

・借入金の返済資金として326百万円(平成31年3月期:326百万円)

 

オーウエル(7670)IPOの業績と事業内容

業績は売上横ばいで成長性はあまり感じられません。利益は増加しているためコストや人件費削減などがあるのかもしれません。海外売上も多いことから為替差益による収益も関わってきそうです。目論見には、人材確保や育成の取り組みを強化とあります。
 

原油高による原材料の高騰や人手不足の深刻化によって景気の拡大を阻害するリスクがあるものの海外経済は、堅調な成長で推移しているそうです。保護貿易主義の拡大による貿易摩擦の激化や、欧州の景気減速、中東の地政学的リスクが今後懸念材料になるようです。
 

塗料関連事業は、今後のIoTの急速な進展や、人材不足が懸念される環境に対して、同社グループの電気・電子部品事業との融合を図り、塗装の高度化、省人化を目指すそうです。
 

オーウエル(7670)IPOの業績
 

グループ企業は同社と連結子会社16社、持分法適用関連会社4社の計21社で構成されるそうです。「塗料関連事業」「電気・電子部品事業」の2つの事業に関する商品の販売を行い、塗料及び電気・電子部品に関する様々な商品やサービスを供給しています。販売先は約3,000社、仕入先は約2,000社と取引企業も多いようです。
 

塗料関連事業では、建築用塗料に代表される塗料メーカーが市場分析し、自主的に企画、設計や開発、製造販売する「汎用塗料」と自動車用塗料に代表される、生産ラインで連続的に量産される工業製品に使用される工業用塗料があります。
 

同社では製品ごとに、塗膜になるまでの塗料の選定、塗装仕様、塗装工法、塗装環境等について、様々な顧客の課題解決に寄与する商品やサービスの提供を行っています。この他、技術センターや塗装請負、塗料調色加工、化成品・物資の提供、塗装・計測機器販売、塗装ラインに関連する工事の請負なども行っています。
 

オーウエル(7670)連結子会社
 

電気・電子部品事業では、「ホールIC」「LED照明製品」の製造を行っています。ホールICは磁気センサーであり、磁界の変化や強さを検出し、被計測体の位置や回転等を検知するセンサーです。その用途には車載向けと民生向けがありますが、車載向け用途では、変速制御やブレーキ制御、ステアリング制御、エンジン制御等に採用実績があるそうです。
 

LED照明製品は、サイン、工場構内の照明、植物プラント向け、組み込み市場に向けた製品を設計・開発し、協力会社にて製造し、同社のブランドで販売しています。
 

オーウエル(7670)IPO仮条件から公開価格の日程

想定価格700円
仮条件700円~750円
公開価格12月05日

 
想定価格から試算される市場からの吸収金額は約11.4億円です。オーバーアロットメントを含めると約13.1億円になります。東証2部としての吸収額は通常サイズだと思われるため、公開価格を割るようなことはないでしょう。
 

株数が多いため狙えるIPOとなります。店頭経由の申し込みだと比較的当選しやすそうですが、私はネット申し込みで頑張ってみます。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は店頭口座を開設していますが、主幹事じゃないため配分は難しそうです。ネット申し込みを確実に行って100株配分を狙いたいと思います!
 

オーウエル(7670)IPOの幹事団詳細と会社データ

公募株数1,628,000株
売出株数0株
公開株式数1,628,000株
OA売出244,200株
引受幹事大和証券(主幹事)
野村證券
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
auカブコム証券
SMBC日興証券
みずほ証券
SBI証券

 

大和証券からだと当選確率が高そうです。大和証券はチャンス当選枠が10%に増えたので期待できますが、資産家の方が入ってくるルールが追加されたので簡単に当選することはないでしょう。大和証券本社グループの株主優待を使ってチャンス当選回数を増やしている方は少し期待ができそうです。
 

後期型抽選のauカブコム証券はソフトバンク上場のために口座を開設しておくと良さそうです。三菱UFJモルガン・スタンレー証券からの委託ですが、規模的に狙えるでしょう。2.5兆円もありますから!
 


 

 
会社設立は1943年11月08日になり、既に75年が経過している老舗企業になります。本社は大阪市西淀川区御幣島五丁目13番9号、社長は飛戸克治氏(61歳)です。従業員数は390人(臨時雇用者89人)で平均年齢42.2歳、平均勤続年数13.3年、平均年間給与約641万円です。
 

オーウエル(7670)IPOの初値予想

氏名又は名称所有株式数割合
オーウエル従業員持株会1,403,000株16.27%
日本ペイント900,000株10.43%
関西ペイント700,000株8.12%
大日本塗料550,000株6.38%
三菱UFJ銀行420,000株4.87%

※上位株主の状況
 

【ロックアップ情報】

本募集に関連して、当社の株主であるオーウエル従業員持株会、日本ペイント株式会社、関西ペイント株式会社、大日本塗料株式会社、株式会社三菱UFJ銀行、日油株式会社、株式会社三井住友銀行、株式会社みずほ銀行、宮本文義、神東塗料株式会社、三菱UFJ信託銀行株式会社、宮本まき子、豊田みどり、片山武宏、オーウエル役員持株会、日本特殊塗料株式会社、川上塗料株式会社、小野靖子、中国塗料株式会社、住友生命保険相互会社、明治安田生命保険相互会社、日本生命保険相互会社、飛戸克治、阿藤敬子、日本パーカライジング株式会社、豊田安昌、尾崎美貴子、田中晋哉、宮崎素伸、内藤勝子、中田和雄、山中克敏、原一裕、手賀誠、カシュー株式会社、萬代機械株式会社、ユシロ化学工業株式会社、株式会社トウペ、株式会社ネオス、竹林塗装工業株式会社、スズカファイン株式会社、損害保険ジャパン日本興亜株式会社、酉川周平、大津直樹、宮本義敬、宮本敬文、東奈津子、加藤春樹、池田泉州キャピタル株式会社、オキツモ株式会社、鋳物亮一、稲葉譲及び他110名は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日(当日を含む)後90日目(平成31年3月12日)までの期間(以下、「ロックアップ期間」という。)、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等(ただし、引受人の買取引受による売出し、オーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと等及びその売却価格が本募集等における「第1 募集要項」における発行価格の1.5倍以上であって、主幹事会社を通して行う株式会社東京証券取引所取引での売却等を除く。)を行わない旨を合意しております。

 

オーウエルIPO幹事引受け株数決まる

幹事団引受け株数
大和証券(主幹事)1,465,300株
野村證券48,800株
三菱UFJモルガン・スタンレー証券40,600株
SMBC日興証券32,600株
みずほ証券32,600株
SBI証券8,100株

※目論見の訂正事項発表後に引受け株数を記載、委託幹事は記載なし
 

オーウエルIPOの直感的初値予想

第一弾⇒ 1,000円
※ファーストインプレッション

第二弾⇒ 1,000円
※仮条件発表後
 

オーウエルIPOの初値予想

750円~850円
 

オーウエル(7670)IPOを個人的に分析してみました

ストックオプション期間株数残
ストックオプション設定は無し-株
発行価格-円

 
ロックアップは90日間(平成31年3月12日)、ロックアップ解除倍率は発行価格の1.5倍となります。多くの株主がロックアップ対象となっているため売り圧力はそれほどないと思います。ストックオプションの採用はありません。
 

時価総額は東証データの上場時発行済み株式数の10,500,000株から算出すると想定価格ベースで約73.5億円になります。
 

業績はそれほど伸びていませんが、安定した売上と利益を継続して出しているため安心できる企業です。グループ企業も多く塗料関連事業と電気・電子部品事業があるため収益的も見込めそうです。販売先が3,000社となっているあたりは流石ですが、塗料関連事業は原油価格ともつながっているため気になります。
 

東証2部はあまり初値が高くならない傾向にありますが、ニッチ企業だとコーア商事(9273)のように初値が高くなるケースがあります。ナルミヤ(9275)は初めからVCが多く評判もあまりよくなかったため公開価格割れは不思議ではありませんでした。オーウエルは期待してよいと思います。
 

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