田中建設工業(1450)IPO新規上場 | 初値予想と幹事情報
田中建設工業(1450)IPOがジャスダックに新規上場承認されました。主幹事は野村證券で建設業を行っている企業です。地味に人気があると思っているので積極的な参加をしたいと思います。公開株式数はオーバーアロットメントを合わせ356,500株と少ないため当選は難しいかもしれません。
事業は建築構造物の解体工事及びそれに付随する各種工事の施工監理などを手掛け、業績はまずまずです。大手建設会社やゼネコンあたりからの依頼が多いようです。
業 種 | 建設業 |
上場市場 | JASDAQスタンダード |
公開予定 | 12月18日 |
BB期間 | 11月30日~12月06日 |
企業ホームページ | https://www.tanaken-1982.co.jp/ja/index.html |
事業の内容 | 建築構造物の解体工事並びにそれに付随する各種工事の施行監理 |
【手取金の使途】
手取概算額306,646千円については、「1 新規発行株式」の(注)5.に記載の第三者割当増資の手取概算額上限94,543千円と合わせて、事業拡大のための運転資金に充当する予定であり、その具体的な内訳及び充当時期は以下のとおりであります。
①人材採用費及び人件費
事業拡大のため、解体工事に係る主任技術者・監理技術者等の現場監督者の確保が重要な経営課題と認識しており、実務経験を有した人材の中途採用を積極的に進めております。これらの人材採用費及び人件費として、230,040千円(平成31年3月期に19,440千円、平成32年3月期に86,220千円、平成33年3月期に124,380千円)を充当する予定であります。②システム投資
原価管理システムの構築費用・工事現場の安全対策の一環として、現場作業員の健康管理システムの導入、情報セキュリティー強化のためのIT資産管理ツール他の導入費用として、156,000千円(平成31年3月期に39,000千円、平成32年3月期に91,000千円、平成33年3月期に26,000千円)を充当する予定であります。※なお、残額につきましては、大型の再開発案件等の受注に備えた運転資金としたうえで、大型の再開発案件等を受注した際には、協力会社への支払い等諸経費支払資金として充当する予定であります。具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用する予定であります。
目次まとめ
田中建設工業(1450)IPOの業績と事業内容
業績はまずまずで配当も3%以上を出すようですから、公開価格割れはないはずです。解体事業を行う企業の株はなぜか人気なんですよね。リサイクル意識の高まりと、オリンピックに向けた整備などで増益期待があるからでしょか。
同社は、長年にわたる建築構造物の解体工事を通じて得られた経験と、その間に蓄積したノウハウやアイデアを基に、現況調査、工法の提案、設計、施工計画、外注・資機材手配、施工監理、安全管理、原価管理、資金管理、行政対応、近隣対応等の業務全般を提供しています。
建物構造物解体工事に関連する土木工事、山留工事、基礎解体工事、杭抜き工事等の施工監理も行っております。その他、工事に伴い発生する、アスベスト、PCB、ダイオキシン等の有害汚染物質の除去、地下水の浄化、土壌改良等に関しましても、豊富な経験を有しており、関連法令・法規を遵守した、コスト・工期・安全性に優れた、さまざまな解体工事を提案・提供しているそうです。
解体工事には、周辺地域への影響を含む調査が必要になるため、現場周辺の環境を綿密に調査・検討したうえで、環境への影響が最も少ない工法を選択し解体工事にとりかかります。
施工計画策定は、綿密な現地調査・既存図面をもとに施工計画書を作成し、安全・安心・コンプライアンス重視の解体施工計画を策定います。また、騒音・振動の発生を極力抑える工法を検討し計画を行うそうです。
アスベスト除去は、綿密な現地調査後、建物内にアスベスト含有物が発見された場合、法令・条例に基づき先行除去するそうです。その他解体についても条例に基づき適正な処理を行うとあります。解体と言っても規模が大きいため設備も重要そうです。
田中建設工業(1450)IPO仮条件から公開価格の日程
想定価格 | 2,210円 |
仮条件 | 2,210円~2,400円 |
公開価格 | 12月07日 |
想定価格から試算される市場からの吸収金額は約6.9億円です。オーバーアロットメントを含めると約7.9億円になります。
株価設定が割安なのかわわかりませんが、仮条件で引き上げてくる可能性はあります。12月連続上場になるため資金が枯渇し忙しくなりそうです。
田中建設工業(1450)IPOの幹事団詳細と会社データ
公募株数 | 155,000株 |
売出株数 | 155,000株 |
公開株式数 | 310,000株 |
OA売出 | 46,500株 |
引受幹事 | 野村證券(主幹事) むさし証券 みずほ証券 ちばぎん証券 東海東京証券 岡三証券 岡三オンライン 極東証券 |
野村證券主幹事のためネット申し込みとなりますが、株数が少なく当選は難しい印象を受けます。それでも申込を行いますが、幹事構成もネット派には厳しいようです。ついでの申し込みを行うスタンスでいいと思います。申込まないと当選できませんからね。東海東京証券は資金が重複してもよいため他の銘柄のついでに申し込んでおきましょう。
会社設立は1982年2月03日、本社は東京都港区新橋四丁目24番11号、社長は釆澤和義氏(67歳)です。従業員数は77人になり臨時雇用者はいません。従業員の平均年齢45.4歳、平均勤続年数5.8年、平均年間給与5,849,000円です。
田中建設工業(1450)IPOの初値予想
氏名又は名称 | 所有株式数 | 割合 |
スリーハンドレッドホールディングス株式会社 | 1,700,200株 | 86.16% |
田中 俊昭 | 55,600株 | 2.82% |
田中 俊恒 | 22,200株 | 1.12% |
松野 洋子 | 22,200株 | 1.12% |
鬼塚 麻紀子 | 22,200株 | 1.12% |
※上位株主の状況
【ロックアップ情報】
本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人及び貸株人であるスリーハンドレッドホールディングス株式会社並びに当社株主である田中俊昭、田中俊恒、松野洋子、鬼塚麻紀子、釆澤和義、小池正晴、津村友城、貝原利明、岡田英夫、松﨑吉憲、神澤繁、佐怒賀功、小網忠明、能澤矩正、安田優、中下壽雄、木下孝、青木修、河原年宏、西本節三、安齋和秋、間下芳明、田上公子、長岡正太郎、島田亘、内藤さおり及び相澤彩子は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後90日目の平成31年3月17日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等(ただし、引受人の買取引受による売出し及びオーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと等を除く。)を行わない旨合意しております。
田中建設工業IPO幹事引受け株数決まる
幹事団 | 引受け株数 |
野村證券(主幹事) | 276,000株 |
むさし証券 | 10,800株 |
みずほ証券 | 7,700株 |
ちばぎん証券 | 6,200株 |
東海東京証券 | 3,100株 |
岡三証券 | 3,100株 |
極東証券 | 3,100株 |
※目論見の訂正事項発表後に引受け株数を記載、委託幹事は記載なし
田中建設工業IPOの直感的初値予想
第一弾⇒ 3,100円
※ファーストインプレッション
第二弾⇒ 3,400円
※仮条件発表後
田中建設工業IPOの初値予想
3,000円~4,000円
田中建設工業(1450)IPOを個人的に分析してみました
ストックオプション期間 | 株数残 |
ストックオプション該当事項なし | -株 発行価格-円 |
ロックアップは90日間(平成31年3月17日)、ロックアップ解除倍率は目論見に書かれていないため設定なしです。ストックオプションも採用されていないため、公開株式以外の株が流通する可能性は低いでしょう。
時価総額は東証データの上場時発行済み株式数の2,128,400株株から算出すると想定価格ベースで約47億円になります。
野村證券主幹事でニッチな業種なので意外に初値が良いはずです。配当も70円予定されているため、配当利回り3.16%と高水準です。狙って取れるような銘柄ではありませんが、少し期待をして抽選に挑みたいと思います。上場後の出だしが低ければしばらくホールでもよいでしょう。
田中建設工業(1450)IPO幹事取扱い決定⇒ 東海東京証券公式
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