【評価】トライアルホールディングスIPOの上場と初値予想
トライアルホールディングス(5882)IPOが新規上場承認されました。詳しく情報を調べたので参考になればと思います。上場市場はグロース市場で主幹事は大和証券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券が引受けます。
上場規模は約590.1億円で公開株数23,800,000株、オーバーアロットメント3,848,300株です。想定発行価格は2,000円になっています。
無事上場できるのか?グロース株にしては大き過ぎる規模です。
業 種 | 小売業 |
上場市場 | グロース市場 |
上場日 | 上場中止 |
BB期間 | 3月27日~3月31日 |
企業ホームページ | https://trial-holdings.inc/ |
事業の内容 | 小売、物流、金融・決済、リテールテックなど、各事業を中心とした企業グループの企画・管理・運営(純粋持株会社) |
目次まとめ
トライアルホールディングス(5882)IPOの業績と事業内容
同社は持株会社制を導入し、純粋持株会社である同社と各事業を担う連結子会社24社及び関連会社3社から構成されており、「流通小売事業」「リテールAI事業」等の事業を営んでいます。
中核事業会社であるトライアルカンパニーを中心に、「あなたの生活必需店」をストアコンセプトとした『TRIAL』ブランドのディスカウントストアを全国に展開しています。
店舗フォーマットはメガセンター、スーパーセンター、smart及び小型店の4種のフォーマットで、商圏人口や立地、店舗面積等に応じて様々なエリアに出店ができるマルチフォーマット戦略を軸に、市場のニーズに応じた店舗開発に取組んでいます。
トライアルホールディングス(5882)IPO仮条件と公開価格の日程
想定価格 | 2,000円 |
仮条件 | 1,800円~2,000円 |
公開価格 | 4月03日 |
想定発行価格から試算される市場からの吸収金額は約513.1億円です。オーバーアロットメントを含めると約590.1億円になります。
グロースにしては大きな規模になります。大和証券主幹事なので期待はするけど厳しそうですね。
トライアルホールディングス(5882)IPOの幹事団詳細と会社データ
公募株数 | 23,800,000株 国内募集9,048,100株 海外募集14,751,900株 |
売出株数 | 1,855,600株 |
公開株式数 | 25,655,600株 |
OA売出 | 3,848,300株 |
引受幹事 | 大和証券(共同) 三菱UFJモルガン・スタンレー証券(共同) 野村證券 みずほ証券 SBI証券 FFG証券 |
委託見込 | DMM.com証券(PR) |
九州が地盤のディスカウントストアです。小売業なのでIPOでは人気があまりなさそう。
優待や配当がないと厳しいですよね。配当を調べると15円になるため配当利回りは0.75%です。この水準なら他社株を購入したほうが良いでしょう。
トライアルホールディングスの会社設立は2015年9月18日、本社住所は福岡県福岡市東区多の津一丁目12番2号、社長は亀田晃一氏(59歳)です。※2023年3月18日時点
従業員数は48人(臨時雇用者1人)、平均年齢41.2歳、平均勤続年数1.8年、平均年間給与約1,060万円です。給与高いですね。
連結の従業員数は6,021人(臨時雇用者15,576人)となっています。
トライアルホールディングス(5882)IPOの初値予想とロックアップ
氏名又は名称 | 所有株式数 | 割合 |
株式会社ティー・エイチ・シー | 66,000,000株 | 66.38% |
株式会社Heroic investment | 9,374,200株 | 9.43% |
永田 久男 | 1,963,800株 | 1.98% |
株式会社PALTAC | 1,200,000株 | 1.21% |
サントリー株式会社 | 1,000,000株 | 1.01% |
※上位株主の状況
【ロックアップ情報】
ロックアップは180日間(2023年10月08日)でロックアップ解除倍率設定はありません。株主には大手企業名があります。
幹事引受け株数と割合を調べた結果
幹事団 | 引受け株数 | 割合 |
大和証券(共同) | 5,997,000株 | 55.00% |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(共同) | 2,944,000株 | 27.00% |
野村證券 | 545,200株 | 5.00% |
みずほ証券 | 545,200株 | 5.00% |
SBI証券 | 545,200株 | 5.00% |
FFG証券 | 327,100株 | 3.00% |
※目論見の訂正事項発表後に引受け株数を記載、委託幹事は記載なし
上場承認後の直感的初値予想と仮条件後の予想!
第一弾⇒ 1,850円~2,200円
※ファーストインプレッション
第二段⇒ 1,900円~2,100円
※仮条件発表後
初値予想と市場コンセサンス
トライアルホールディングスの初値予想をリサーチして記載します。
初値予想2,000円前後
グロース市場で割高の小売業、これだけで何だか違和感がある。ブックビルディングは控えめに行いたい。
成長している企業だと思うがやはり類似企業と比べると高い。競合のMrMaxHD(8203)の株価からも割高さが伝わる。
売り気配なのかもしれないと思いながらBBだけは少し参加しておきたい。リスクを嫌う投資家はBBに参加しないほうが賢いだろう。配当利回りも低く株主優待も現時点でない。
配当は15円予想だが想定発行価格2,000円計算だと配当利回りは0.75%にしかならない。PERは25.5倍にもなります。スルー濃厚のIPOか?
トライアルホールディングス(5882)IPOの評価と申し込みスタンス
ストックオプション期間 | 株数残 |
2022年4月08日~2029年6月19日 | 20,000株 発行価格1,150円 |
2022年6月18日~2029年6月19日 | 276,200株 発行価格1,150円 |
2023年10月23日~2031年10月21日 | 401,800株 発行価格1,350円 |
2023年10月23日~2031年10月21日 | 10,000株 発行価格1,350円 |
※新株予約権が大量にあるため省略しました
ロックアップは180日間で解除倍率設定なしになります。ストックオプションの株数残や発行価格は上記のようになります。潜在株数は1,902,400株になるようです。
時価総額は東証データの上場時発行済み株式数の121,490,400株から算出すると想定価格ベースで約2,429.8億円になります。
予想が別企業で出ていましたけど意外に利益が出そうな雰囲気でした。
投資対象としてどうなのかは大口投資家のさじ加減になりそうです。海外販売のほうが多いため評価が高いのかもしれません。
あまり利益が出そうには思えないため監視する程度になりそうです。
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