global bridge HOLDINGS上場とIPO初値予想【幹事配分や独自評価あり】
global bridge HOLDINGS(グローバルブリッヂホールディングス)IPOが新規上場承認されました。市場はマザーズで主幹事はみずほ証券が引受けます。
公開株式数649,900株でオーバーアロットメント97,400株になり上場規模は約19.6億円です。2019年12月IPOの終盤に上場となるため市場の買い意欲があるかも焦点です。盛り上がることを期待したいと思います。
保育施設や介護施設の運営は地味に人気があると思います。少子化がテーマとして取り上げられるようになり資金が入る機会が多いのかもしれません。公開株数の92%が売出なのは残念ですけどね。
ICT技術導入による政府の補助金も活用している企業です。運営施設は15施設とまだ数は少ないようですが従業員が連結で857人(臨時雇用者364人)と多い企業です。
業 種 | サービス業 |
上場市場 | マザーズ |
公開予定 | 12月23日 |
BB期間 | 12月06日~12月12日 |
企業ホームページ | https://globalbridge-hd.com/ |
事業の内容 | 東京・千葉・神奈川・大阪を中心とした保育施設・介護施設の運営、ならびに付帯するICT事業等 |
【手取金の使途】
手取概算額113,140千円については、「1 新規発行株式」の(注)4.に記載の第三者割当増資の手取概算額上限232,084千円と合わせた手取概算額合計上限345,224千円について、2020年4月に開設を予定している大阪府の認可保育所(2施設)の設備投資資金として全額を充当する予定であります。
なお、上記調達資金については、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用する予定であります。
※有価証券届出書(EDINET)抜粋
目次まとめ
global bridge HOLDINGS(6557)IPOの業績と事業内容
業績が決して良いとは言えません。前期売上は37.9億円に対し当期純損失が3.3億円になっています。今期は黒字なので来期上場すれば評価された気がします。ただ営業利益ベースではなく経常利益で大きな収入が上がっているため気を付けないといけません。
同社グループは同社と子会社5社により構成されており、直営保育施設の運営を中心とした「保育事業」、放課後等デイサービス及び老人介護施設運営の「介護事業」、保育園運営管理システム販売の「ICT事業」を行います。また「その他」として不動産の転貸借事業、研修事業等に取り組んでいます。
保育事業では未来を担う子どもたちの育成に努めており、東京23区や千葉県、大阪市内などで認可保育園等を中心とする保育施設を運営しています。
認可保育園は児童福祉法に基づいた児童福祉施設であり、面積や保育士等職員の数など国が定めた設置基準を満たし、都道府県知事などに認可された施設です。同社グループは、国及び自治体が負担する施設型給付を受け施設運営を行っいます。
小規模保育施設は「子ども・子育て支援制度」によって新設された保育施設であり、19名以下の定員かつ0歳~2歳までの子どもを対象とした市町村の認可を受けた施設です。利用者からの保育料徴収及び自治体からの地域型保育給付を受け施設運営を行っています。
介護事業ではさまざまな世代に対して広く介護サービスを提供しています。具体的には、障がい者を対象とした放課後等デイサービス及び生活介護施設等を運営しています。
また高齢者を対象とした施設として、サービス付き高齢者向け住宅、住宅型有料老人ホームを運営しています。
放課後等デイサービスは6歳から18歳、生活介護施設は18歳から64歳、サービス付き高齢者向け住宅及び住宅型有料老人ホームは主に65歳以上を対象とし、保育事業と合わせて全年代に福祉サービスを提供しています。
ICT事業では同社グループが設立以来培ってきた保育事業経験を活かし、保育施設の業務効率化のために全国の保育事業者を対象としたICTソリューションサービスを提供しています。
保育士の業務において書類作成や人員配置の確認などは大きな負荷となっていることから、保育施設運営における事務作業の簡素化のため、2016年2月に厚生労働省により保育施設のICT技術の導入に対する補助金が創設されました。
同社グループはこの課題の解決に取り組んでおり、自らの保育事業の経験を活かし独自開発した「Child Care System」を保育園運営管理システムとしてリリースし、全国の保育施設にサービス提供を行っています。
また保育・介護用品専門のネットショップとして「g-mall shop」を運営しており、備品購入の時間的・金銭的コストの削減を実現させています。
global bridge HOLDINGS(6557)IPO仮条件と公開価格の日程
想定価格 | 2,590円 |
仮条件 | 2,590円~2,690円 |
公開価格 | 12月13日 |
想定価格から試算される市場からの吸収金額は約16.8億円です。オーバーアロットメントを含めると約19.6億円になります。上場規模に荷もたれ感が発生する金額となっています。
上場承認で開示されている業績を見ると今期も赤字になると思っていたところ、調べてみたら黒字化するようです。しかも1.85億円の黒字に転換するということで凄くインパクトがあります。
前期が3.82億円の赤字ですからね。来期予想も既に出ていたので確認すると増収増益と凄いことになるようです!もしかして人気になるIPOなのかもしれません。開示情報だけだと参戦しない方も多そうです。
global bridge HOLDINGS(6557)IPOの幹事団詳細と会社データ
公募株数 | 50,000株 |
売出株数 | 599,900株 |
公開株式数 | 649,900株 |
OA売出 | 97,400株 |
引受幹事 | みずほ証券(主幹事) 野村證券 ちばぎん証券 東海東京証券 楽天証券 マネックス証券 丸三証券 |
委託見込 | DMM.com証券(PR) SBIネオトレード証券 |
みずほ証券から抽選に申込を行いつつ資金が余ったり重複申し込みが出来る企業からの参加となりそうです。ちばぎん証券は口座がないのでスルーします。東海東京証券やマネックス証券からの申込みが優先でしょう。もちろん野村證券からも申し込みます!
あまり人気があるような感じがしないためちょっと微妙ですが株数は少し多めなので配分が狙えるかもしれません。
またIPO取扱いが発表されたばかりのSBIネオモバイル証券からの抽選は期待が出来そうです。単元未満株でIPO抽選が行われるため少しリスクが高そうなIPOにも配分狙いで申込みしてみたいと思います。
単元株だと2019年12月に上場するIPOは微妙な株が多くなっているため面白いかもしれません!詳しくは下記記事で説明しています。面白い取り組みなのでこれから人気が出そうです。
global bridge HOLDINGSの会社設立は2015年11月25日、本社住所は東京都墨田区錦糸一丁目2番1号、社長は貞松成氏(38歳)です。
従業員数46人(臨時雇用者18人)、平均年齢41.1歳、平均勤続年数1.4年、平均年間給与約432万円です。連結従業員数は857人になり臨時雇用者が364人です。722人が保険事業、81人が介護事業、ICT事業8人になり全社(共通)が46人になっています。
global bridge HOLDINGS(6557)IPOの初値予想とロックアップ
氏名又は名称 | 所有株式数 | 割合 |
アニヴェルセルHOLDINGS | 1,064,550株 | 39.30% |
青木 拡憲 | 599,900株 | 22.15% |
貞松 成 | 568,700株 | 21.00% |
social investment | 315,000株 | 11.63% |
加地 義孝 | 32,126株 | 1.19% |
※上位株主の状況
【ロックアップ情報】
TOKYO PRO Marketにおける当社普通株式の取引がブックビルディング方式による発行価格及び売出価格の決定に影響を及ぼすおそれを可及的に排除する観点から、本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関し、売出人である青木拡憲、貸株人であるsocial investment株式会社、 ~中略~ 本書提出日から当社普通株式に係るTOKYO PRO Marketからの上場廃止日である2019年12月22日までの期間中は、本書提出日現在に自己の計算で保有する当社普通株式の売却等又はこれらにかかる注文を行わない旨を約束しております。
本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、貸株人であるsocial investment株式会社並びに当社株主である株式会社アニヴェルセルHOLDINGS及び貞松成は、みずほ証券株式会社に対し当社普通株式に係るTOKYO PRO Marketからの上場廃止日の翌日である2019年12月23日に始まり、マザーズ上場日後180日目の2020年6月19日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等は行わない旨合意しております。
幹事引受け株数と割合を調べた結果
幹事団 | 引受け株数 | 割合 |
みずほ証券(主幹事) | 585,500株 | 90.09% |
野村證券 | 19,400株 | 2.99% |
ちばぎん証券 | 12,900株 | 1.98% |
東海東京証券 | 12,900株 | 1.98% |
楽天証券 | 6,400株 | 0.98% |
マネックス証券 | 6,400株 | 0.98% |
丸三証券 | 6,400株 | 0.98% |
※目論見の訂正事項発表後に引受け株数を記載、委託幹事は記載なし
上場承認後の直感的初値予想と仮条件後の予想!
第一弾⇒ 2,700円~3,000円
※ファーストインプレッション
第二弾⇒ 3,200円~3,500円
※仮条件発表後
global bridge HOLDINGS初値予想と市場コンセサンス
3,000円~3,500円
3,000円~3,100円(修正値)
TOKYO PRO Marketからの鞍替えは2案件目になります。売出株中心のIPOなので心配していましたが好発進が見込まれています。今期が黒字化することで安心感があると思います。また株価設定が低めになっていることで買い需要が見込めるそうです。
仮条件範囲は2,590円~2,690円になり想定発行価格2,590円から上限方向に引き上げられています。
2019年12月の連結業績予想を確認してみると売上が59.6億円で経常利益が3.3億円となっています。営業利益が-5.4億円なのはかなり気になります。前期売上が37.9億円なので売上は57.3%増と魅力ある増加率です。EPSは77.58なのでPERが34.67倍になり、BPS451.90なのでPBR5.95倍です。
来期のEPSでPERを計算すると6.83倍になります。このためPERが低めなんでしょう。これまでも保育事業のIPOは人気化してきました。テーマ性があり買い需要期待はあるでしょう。初値利益は低そうですけれど当選狙いで申込んでみたいと思います。
global bridge HOLDINGS(6557)IPOの評価と申し込みスタンス
ストックオプション期間 | 株数残 |
2017年12月22日~2025年12月21日 | 26,809株 発行価格500円 |
2018年12月17日~2025年12月16日 | 16,383株 発行価格500円 |
2019年12月12日~2027年12月11日 | 250,000株 発行価格518円 |
2020年4月12日~2029年4月11日 | 22,200株 発行価格518円 |
ロックアップは180日間(2020年6月19日)、ロックアップ解除倍率の設定はありません。ストックオプションの株数残や発行価格は上記のようになります。293,192株が行使期限に入ります。
時価総額は東証データの上場時発行済み株式数の2,443,300株から算出すると想定価格ベースで約63.3億円になります。
一見すると売出株が多く敬遠されそうなIPOとなっています。保育事業が多くの売上げを占めていることなどから自治体への売上げが伸びているようです。特に大阪府大阪市への売上げが伸びています。
上場による手取金の使途でも大阪府に認可保育所2施設を開設する予定となっています。微妙なIPOこそ狙い目かな?と考えています。ブックビルディングスタンスは仮条件発表後になりそうです。
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タグ:IPO初値予想