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ミクリード上場とIPO初値予想【幹事配分や独自評価あり】

ミクリード(7687)IPOが新規上場承認されました。市場はマザーズで主幹事はみずほ証券が引受けます。
 

上場規模は約9.5億円で公開株式数932,000株、オーバーアロットメント139,800株です。売出株中心のIPOになるため思ったほど人気化しないかも?と考えています。
 

ミクリード上場とIPO初値予想
 

想定発行価格890円の3桁なので上昇期待はあるものの卸売業なので初値2倍は無理でしょう。それに連日上場のため買い疲れが起きてくるころです。
 

WEBサイトを運営しているためマザーズへの上場のようですが東証2部みたいな地味企業です。またSKYグループホールディングスと国分グループ本社の売出株なのでイメージは悪いですね。
 

業 種卸売業
上場市場マザーズ
公開予定3月16日
BB期間2月27日~3月04日
企業ホームページhttps://corp.micreed.co.jp/
事業の内容飲食店向け業務用食材等の企画・販売

 

【手取金の使途】

手取概算額37,940千円に、「1 新規発行株式」の(注)4.に記載の第三者割当増資の手取概算額上限114,468千円を合わせた手取概算額合計上限152,408千円について以下のとおり充当する予定であります。

①ECサイトの機能・魅力度を高めるシステム開発100,000千円
②上記①にて機能・魅力度が高まったECサイトへの訪問数を増やすためのWEB広告費用31,408千円
③IT組織強化のための採用費・人件費21,000千円

具体的な支出が発生するまでは安全性の高い金融商品等で運用していく方針。

※有価証券届出書(EDINET)抜粋

 

ミクリード(7687)IPOの業績と事業内容

業績に勢いがなく前期売上40.6億円で四半期利益1.1億円です。今期は直近で最高益を出してきそうですが親会社が儲かる上場はどうでしょうね。しかもカクヤス(7686)で儲かったSKYグループホールディングスです。機関投資家がどう思うのかレポートを見てみたいです。
 

ミクリードは小規模経営や個人経営の飲食店の事業発展に貢献したいとの思いで、顧客の手間を削減し飲食店に関わる皆様を笑顔にする商品・サービスの提供を行っているそうです。
 

理由として小規模であるが故に食品卸売企業の営業担当者が訪問してくれることもなく、仕入に際しては自らスーパーへ買い出しに行かなければならなかったり、下ごしらえから全て自分で調理するしかない場合が多くなっているからだそうです。
 

ミクリードIPO業績
 

同社では肉・魚・野菜・串・揚物・デザートなど4千点の商品を即日出荷できる体制になっており、全て見積り不要の統一価格で発注でき一部地域を除いて翌日には店舗へ届くことから顧客の仕入に関わる手間を大きく削減できているそうです。
 

また、これらの商品には短時間で簡単に調理できる冷凍食品も多く含まれ、調理の手間や時間削減など待ち時間削減にも大きく寄与しているようです。
 

味についても商品開発担当者が試食を重ね厳選した食材のみをカタログに掲載していることから好評だということです。
 

さらに中小飲食店で使用する量に合わせた小パックやバラ凍結、シート入りパック販売も評価が高く食材ロスの削減により、顧客の経営と環境にやさしいと考えているそうです。
 

ミクリードIPOの販売体制
 

販売体制では通常、飲食店は土・日・祝日でも営業しています。同社では365日受注・出荷ができる販売体制を敷いているため、飲食店が閉店後に足りない食材を発注できるよう深夜2時まで電話で注文できます。
 

受注に関してはFAXやWEBでも注文ができる体制となっていて、24時間いつでも注文できます。なお受注センターはバーチャレクス九州株式会社(佐賀県佐賀市)に、出荷センターは増田運輸株式会社(千葉県習志野市)に外部委託しているそうです。
 

ミクリード事業系統図
 

販売先については個人経営の居酒屋を中心とした中小飲食店で、日本全国で1万店舗を超える顧客が利用しているそうです。居酒屋の他には和系・洋系の飲食店や喫茶店、食事を提供する施設などの周辺業態でも利用が広がっているようです。
 

商品供給体制については1千社のメーカーから商品の供給を受けています。各メーカーにおける品質管理や、同社倉庫における賞味期限管理を含めた在庫管理なども徹底して行うことで、4千点の商品を安心・安全に即日出荷できる環境となっています。
 

ミクリード(7687)IPO仮条件と公開価格の日程

想定価格890円
仮条件790円~890円
公開価格3月05日

 
想定価格から試算される市場からの吸収金額は約8.3億円です。オーバーアロットメントを含めると約9.5億円になります。上場規模が小さく需要の問題はなさそうです。
 

卸売業でWEBサイトを活用しているためある程度人気が見込めます。ネット販売を今後強化していくそうなので若干期待できそうです。またカクヤスへの販売割合が減りつつあるため親会社の配慮?も感じられるようです。
 

2018年3月期は21.5%の売上げがあり、今期第3四半期は16.5%です。お互い上場が絡んでいるためでしょうか?
 

ミクリード(7687)IPOの幹事団詳細と会社データ

公募株数50,000株
売出株数882,000株
公開株式数932,000株
OA売出139,800株
引受幹事みずほ証券(主幹事)
大和証券
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
SBI証券
マネックス証券
岡三証券
エース証券
委託見込岡三オンライン
DMM.com証券(PR)
auカブコム証券

 
当選狙いならみずほ証券でしょう。あとは今回もマネックス証券からの申し込みが期待できそうです。引受けた株数を全て抽選に回します!
 


 
今回は三菱UFJモルガン・スタンレー証券が幹事に入っているためauカブコム証券も委託幹事を引き受けると思います。資金が余っている方は申し込みを行っておくことをお勧めします。
 


 
岡三オンラインも委託幹事として今回も取扱いがあると予想されます。岡三証券が幹事入りすると取扱いとなることが多いです。岡三証券が主幹事を引受けた場合はより当選確率が高くなると考えられます。
 


 
ミクリードの会社設立は2012年11月30日、本社住所は東京都中央区日本橋二丁目16番13号、社長は片山礼子氏(55歳)です。※2020年2月08日時点
 

従業員数は15人になり平均年齢44.5歳、平均勤続年数4.2年、平均年間給与約718万円です。従業員が少なく高年齢、そして給与が高くなっています。
 

ミクリード(7687)IPOの初値予想とロックアップ

氏名又は名称所有株式数割合
株式会社SKYグループホールディングス1,020,000株47.22%
国分グループ本社株式会社780,000株36.11%
株式会社トーホー200,000株9.26%
片山 礼子75,000株3.47%
石井 文範40,000株1.85%

※上位株主の状況
 

【ロックアップ情報】

本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人かつ貸株人である株式会社SKYグループホールディングス、売出人である国分グループ本社株式会社及び当社株主である株式会社トーホーは、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後180日目の2020年9月11日までの期間(以下「ロックアップ期間」という。)中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却(ただし、引受人の買取引受による売出し、オーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すことは除く。)等は行わない旨合意しております。

※有価証券届出書(EDINET)抜粋

 

幹事引受け株数と割合を調べた結果

幹事団引受け株数割合
みずほ証券(主幹事)839,000株90.02%
大和証券18,600株2.00%
三菱UFJ・モルガンスタンレー証券18,600株2.00%
SBI証券18,600株2.00%
マネックス証券18,600株2.00%
岡三証券9,300株1.00%
エース証券9,300株1.00%

※目論見の訂正事項発表後に引受け株数を記載、委託幹事は記載なし
 

上場承認後の直感的初値予想と仮条件後の予想!

第一弾⇒ 1,150円~1,350円
※ファーストインプレッション

第二弾⇒ 1,200円~1,600円
※仮条件発表後
 

ミクリード初値予想と市場コンセサンス

1,500円~1,800円

大手初値予想がかなりしっかりとした数値を出しているようです。これは狙えるIPOなのかもしれませんね。個人経営からの注文が多いみたいなのでコロナウイルスの影響も少し気になります。

類似企業はMマート(4380)や加藤産業(9869)あたりでしょうね。ミクリードのPER比較では多少割安だと考えられます。EPS58.93なのでPERは15.10倍、BPS473.28なのでPBR1.88になります。

2020年3月期の単独業績予想は売上42億円で経常利益1.6億円を見込んでいます。前期比較だと売上3.5%増、経常利益14.9%増です。また配当金が11.8円出るため配当利回り1.33%になります。公開価格割れはなさそうなので積極的参加でしょう!
 

ミクリード(7687)IPOの評価と申し込みスタンス

ストックオプション期間株数残
2019年5月02日~2026年5月01日38,000株
発行価格255円
2019年5月02日~2026年5月01日41,000株
発行価格255円
2020年12月21日~2028年12月20日81,000株
発行価格366円

 
ロックアップは180日間(2020年9月11日)、ロックアップ解除倍率は設定がありません。ストックオプションの株数残や発行価格は上記のようになります。79,000株が行使期限に入り売却可能となっています。
 

時価総額は東証データの上場時発行済み株式数の2,050,000株から算出すると想定価格ベースで約18.2億円になります。
 

全体的に地味感があり初値が2倍になるような感じではないと考えています。上場規模が小さく107万株以上あるため当選しやすいはずです。当選狙いで申し込んで利益が出たら即売決定です!
 

上場後はセカンダリー組にお任せですね。利益は出そうですけれど数万円利益が出ればと考えています。
 

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