日本インシュレーション上場とIPO初値予想【幹事配分や独自評価あり】
日本インシュレーション(5368)IPOが新規上場承認されました。市場は東証2部で主幹事は大和証券が引受けます。
上場規模は約11.1億円になり公開株式数1,050,000株、オーバーアロットメント157,500株です。地味系企業だけど利益が狙えそうですね。株数自体は多めなので期待したいです!
主要製品のけい酸カルシウム製保温材の主な需要先は石油・石化、電力・ガス、鉄鋼等の幅広い業種にわたるそうです。また、そのような企業の設備投資動向に依存する傾向があるそうです。
けい酸カルシウム製耐火被覆材についてはオフィスビルや物流施設等の建設需要の動向に依存し、いずれも最終的には内外の景気動向や経済情勢の影響を受けるそうです。
業 種 | ガラス・土石製品 |
上場市場 | 東証2部 |
公開予定 | 3月19日 |
BB期間 | 3月04日~3月10日 |
企業ホームページ | https://www.jic-bestork.co.jp/ |
事業の内容 | 耐火性能を有するゾノトライト系けい酸カルシウムを基材とする耐火・断熱材料の製造・販売・施工及びその他周辺工事の施工 |
【手取金の使途】
手取概算額873,550千円及び「1 新規発行株式」の(注)5に記載の第三者割当増資の手取概算額上限133,032千円を合わせた手取概算額上限1,006,582千円については、①生産管理事務所に係る設備投資、②国内建築関連及びプラント関連向け生産設備に係る設備投資、③借入金返済に充当する予定であります。
①岐阜工場の生産管理事務所建設に係る設備投資の一部として170,000千円
②国内拠点(岐阜工場、北勢工場)における建築関連及びプラント関連向け生産設備増強・合理化に係る設備投資並びに研究設備更新、営業所建替、情報セキュリティシステム対策費等として534,500千円
③運転資金のために借入れた金融機関からの借入金の返済資金として300,000千円
残額につきましては、将来における当社の成長に資するための設備投資の支出に充当する方針でありますが、当該内容について現時点で具体化している事項はなく、具体的な資金需要が発生し支払時期が決定するまでは、安全性の高い金融商品等で運用していく方針であります。充当時期は未定であります。
※有価証券届出書(EDINET)抜粋
目次まとめ
日本インシュレーション(5368)IPOの業績と事業内容
業績は東証2部だけあり横ばいとなっています。前期利益が少し低いようですけれど今期はだいぶ回復してくるようです。創業72年目になるようなので実績がある企業です。
同社グループは、日本インシュレーションと連結子会社(ジェイ アイ シー ベトナム有限会社)の合計2社で構成され「建築関連」「プラント関連の工事」「国内外での製品等の販売」を主な事業としいます。
同社はゾノトライト系けい酸カルシウムを基材とした各種の保温材、防耐火建材等の製造、販売及び設計・施工、関連資材の販売並びにアスベスト関連のコンサルティング、除去工事等を行っています。
製品は1,000℃に耐えうる耐火性、断熱性等の性能と軽量で加工しやすく経年変化が少ないなどの特性を持っています。高層建築物や石油化学プラント、原子力・火力発電所等において耐火材、不燃材、保温材等として幅広く使用されています。
建築関連の工事では、耐火被覆材の販売にとどまらず施工請負までを一貫して行います。耐火被覆材は建築物の火災安全性を担保するものであり、自社工事の場合は責任施工となり協力会社に施工を依頼しますが、監理業務は当社の社員が行い、要求事項が充足されているか責任を持ちます。
万一、瑕疵担保期間内の不具合は全て自社責任で修復します。また顧客の要求に応じて、要求に関連する商品を仕入れて提供する事業も行っています。
主要なものとして、建物の鉄骨はりにスリーブ管等を設置するための貫通孔用の耐火被覆材などがあるそうです。高性能熱膨張性耐火ゴムシートを利用した商品となっています。
プラント関連工事では、けい酸カルシウム保温材の販売にとどまらずその施工請負までを一貫して行っており、高性能断熱材を製造しそれを用いて断熱工事をすることで省エネ効果やCO2排出を削減しより高いレベルの品質管理を実現しています。
自社製保温材以外の耐熱性の低い他種の保温材を用いての施工も行い、プラント全体の保温工事を一括して行う体制を整えています。また断熱工事や施工されたアスベスト含有建材の除去工事も請け負っています。
この他にも顧客の要求に応じて、要求に関連する商品を仕入れて提供する事業も行っており、ベトナム子会社製品のけい酸カルシウム保温材があります。
同社のけい酸カルシウム保温材との違いは、もみ殻を燃料とし燃え残った殻を保温材の材料として利用した商品となっていることだそうです。
また、けい酸カルシウム製造技術の進化や新規用途の開発など常に行っているそうです。
日本インシュレーション(5368)IPO仮条件と公開価格の日程
想定価格 | 920円 |
仮条件 | 920円~940円 |
公開価格 | 3月11日 |
想定価格から試算される市場からの吸収金額は約9.7億円です。オーバーアロットメントを含めると約11.1億円になります。上場規模が適度で利益も狙える水準だと思います。
株価設定も3桁なので手掛けやすくなっています。ニッチ分野の上場のため人気は見込めませんが上場規模から考えると公開価格割れもなさそうです。
日本インシュレーション(5368)IPOの幹事団詳細と会社データ
公募株数 | 1,050,000株 |
売出株数 | 0株 |
公開株式数 | 1,050,000株 |
OA売出 | 157,500株 |
引受幹事 | 大和証券(主幹事) 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 SBI証券 岩井コスモ証券 |
委託見込 | auカブコム証券 |
2020年3本目の東証2部銘柄です。ウイルテック(7087)よりも内容がよく買われると思います。同日上場が現在3社となっていることは心配ですけど上場規模が小さいため大丈夫でしょう。
配当が35円出る予定なので想定発行価格計算だと配当利回り3.8%になります。この水準であれば公開価格割れはなく資金力ある投資家がインカムゲイン目的で買ってくるでしょうね。
auカブコム証券でも取扱いが発表されているので申し込んでおきたいと思います。後期型抽選なので忘れないように申し込みを行いたいですね。ちょっと申し込みが面倒なので忘れることがあります。
相場が乱高下するとETF投資もチャンスがあるかも?コロナウィルスでも世界市場はあまり動揺していないようです。ウェルスナビのロボットアドバイザーは資産が拡大している最中です。アメリカが崩れないため世界的には今後も投資市場が拡大するのかもしれません。
長期的に投資を行っているため今回は耐え忍びます。と言っても投資額の13%以上の利益がまだ出ているので放置です。抗ウイルス剤が出てくれば良いんですけどしばらくかかりそうですね。
日本インシュレーションの会社設立は1949年1月14日、本社住所は大阪府大阪市中央区南船場一丁目18番17号、社長は吉井智彦氏(63歳)です。※2020年2月16日時点
従業員数311人(臨時雇用者77人)、平均年齢42.0歳、平均勤続年数14.9年、平均年間給与約554万円です。連結従業員数は373人で臨時雇用者77人となっています。
日本インシュレーション(5368)IPOの初値予想とロックアップ
氏名又は名称 | 所有株式数 | 割合 |
大橋 ゆふみ | 1,282,959株 | 16.79% |
大阪中小企業投資育成 | 872,400株 | 11.42% |
大橋 健一 | 704,531株 | 9.22% |
日本政策投資銀行 | 500,000株 | 6.54% |
大垣共立銀行 | 349,000株 | 4.57% |
※上位株主の状況
【ロックアップ情報】
本募集に関連して、当社の株主かつ貸株人である大橋健一、並びに当社の株主である大橋ゆふみ、大阪中小企業投資育成株式会社、株式会社日本政策投資銀行、株式会社大垣共立銀行、株式会社三菱UFJ銀行、~中略~ 主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日後180日目(2020年9月14日)までの期間、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等を行わない旨を合意しております。
また、当社株主である三菱UFJキャピタル株式会社は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日後90日目(2020年6月16日)までの期間、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等(ただし、当社普通株式の売却価格が本募集等における発行価格又は売出価格の1.5倍以上であって、主幹事会社を通して行う株式会社東京証券取引所取引での売却等を除く)を行わない旨を合意しております。
幹事引受け株数と割合を調べた結果
幹事団 | 引受け株数 | 割合 |
大和証券(主幹事) | 966,000株 | 92.00% |
三菱UFJ・モルガンスタンレー証券 | 31,500株 | 3.00% |
SBI証券 | 31,500株 | 3.00% |
岩井コスモ証券 | 21,000株 | 2.00% |
※目論見の訂正事項発表後に引受け株数を記載、委託幹事は記載なし
上場承認後の直感的初値予想と仮条件後の予想!
第一弾⇒ 1,000円~1,400円
※ファーストインプレッション
第二弾⇒ 1,000円~1,200円
※仮条件発表後
日本インシュレーション初値予想と市場コンセサンス
900円~1,200円
修正値940円~1,100円
地味業種で初値期待は低いようなのであえて申し込む必要もないのかもしれません。ただ吸収金額が低く手掛けやすい株単価は魅力です。さらに高配当のため資産株として保有する投資家も現れそうです。
業績は横ばい傾向にあり成長性は感じられません。2020年3月の連結業績予想は売上127億円で経常利益16億円となっています。前期比較だと売上7.9%増、経常利益6.2%増になります。増収増益になりますが前期が悪かっただけとも言えそうです。
PERはEPS144.33なので6.51倍、PBRはBPS1,163.97なので0.81倍になります。配当が35円なので配当利回り3.7%と高利回りです!配当以外に買う理由は見当たらないように思います。
日本インシュレーション(5368)IPOの評価と申し込みスタンス
ストックオプション期間 | 株数残 |
新株予約権の設定なし | -株 発行価格-円 |
ロックアップは180日間(2020年9月14日)、三菱UFJキャピタルにだけロックアップ90日間(2020年6月16日)でロックアップ解除倍率1.5倍の設定あります。保有株数は170,000(2.23%)です。またストックオプションの採用はありません。
時価総額は東証データの上場時発行済み株式数の8,707,200株から算出すると想定価格ベースで約80.1億円になります。
公開価格割れするような感じは経験的にないため全力で獲得を狙いたいと思います。配当に頼る需要になりそうですね。配当性向は30%以上を目指しているようです。
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タグ:IPO初値予想