スパイダープラス(4192)上場とIPO初値予想【幹事配分や独自評価あり】
スパイダープラス(4192)IPOが新規上場承認されました。詳しく情報を調べたので参考になればと思います。上場市場はマザーズで主幹事は野村證券が引受けます。
上場規模は約88.8億円で公開株数7,645,200株、オーバーアロットメント1,146,700株です。想定発行価格は1,010円になっています。
OAを含めると8,791,900株もあるため当選しやすそうです!
業 種 | 情報・通信業 |
上場市場 | マザーズ |
上場予定 | 3月30日 |
BB期間 | 3月15日~3月18日 |
企業ホームページ | https://spiderplus.co.jp/ |
事業の内容 | 建設業を主な対象とした建築図面・現場管理アプリ「SPIDERPLUS」の開発・販売 |
【手取金の使途】
手取概算額2,971,024千円については「1新規発行株式」の(注) 5.に記載の第三者割当増資の手取概算額上限1,065,513千円と合わせて、設備資金として、①システムリニューアル費、運転資金として、②広告宣伝費、③借入金返済、④採用費及び人件費、⑤システム開発費に充当する予定であります。
※有価証券届出書(EDINET)抜粋
目次まとめ
スパイダープラス(4192)IPOの業績と事業内容
開示された業績から好調だと思いましたが、今期大赤字になるとは上場タイミングが悪いと思います。目論見にシステムを最新のものに切り替えて行くと掲載されていたためその関係でしょうか。
営業利益がマイナスになっているため調べると、主にICT事業の営業体制の強化に伴う営業人員の増加による人件費及び採用コストの増加と書かれています。
人員増加だけなのか?と思ってさらに調べると人件費は287百万円(前期比 55.4%増)になっていました。
その他は、2020年12月期第4四半期にテレビコマーシャルを実施しています。広告宣伝費は305百万円(前期比 168.8%増)になるそうです。
上場費用は46百万円みたいですね。
同社は熱絶縁工事を提供するエンジニアリング事業にて創業し、自社の生産性改善に真摯に向き合った結果、ITを活用する必要性を感じ、自社のみならず建設業全体の生産性改善に貢献すべくICT事業を開始したそうです。
その結果、ICT事業及びエンジニアリング事業の2つのセグメントがあります。
ICT事業では、建設業の現場業務をDX(デジタルトランスフォーメーション)によって生産性向上に寄与するSaaSを開発・販売しています。
主に総合建設業及び電気・空調設備業に対して、建築図面・現場管理アプリ「SPIDERPLUS」を中心としたサービスの提供を行っています。
SPIDERPLUSは、タブレット/スマートフォンで建設現場の図面のペーパーレス化を図るとともに、検査機器と連携してアプリの中で計測値を取り込むことで業務の効率化ができるサービスです。
エンジニアリング事業では、創業期より熱絶縁工事を中心に運営しています。熱絶縁工事とは、熱を使うビルや工場などでエネルギー効率を高めるために装置や配管に断熱材を取付ける工事です。
従来のガラス繊維でできたグラスウールなどの断熱材の他に、「アーマフレックス」も取り扱っています。アーマフレックスの特徴としては難燃性、耐湿性、圧縮クリープ特性が高い、フロンを使用していないので環境に優しいなどが挙げらるそうです。
同社はアーマセル社の日本認定工事店として、2002年より多くのアーマフレックスを使用した工事を施工しているとあります。
従来の熱絶縁工事では空調工事、配管工事を行っている企業様からの受注のみでしたが、「アーマフレックス」を使用した工事においては、17年間の施工実績から同業他社様からの依頼も多くなっているそうです。
スパイダープラス(4192)IPO仮条件と公開価格の日程
想定価格 | 1,010円 |
仮条件 | 1,010円~1,160円 |
公開価格 | 3月19日 |
想定発行価格から試算される市場からの吸収金額は約77.2億円です。オーバーアロットメントを含めると約88.8億円になります。マザーズでは上場規模が大きく荷もたれ感があります。
業績予想を確認すると今期は減益になるため大手予想の判断待ちになります。まさか5.9億円以上の赤字計上を予想しているとは思いもしませんでした。
このパターンは売出人が儲かるパターンかもしれないため警戒したいと思います。VC売出しも多いですからね。
スパイダープラス(4192)IPOの幹事団詳細と会社データ
公募株数 | 3,220,000株 |
売出株数 | 4,425,200株 |
公開株式数 | 7,645,200株 |
OA売出 | 1,146,700株 |
引受幹事 | 野村證券(主幹事) 大和証券 SBI証券 いちよし証券 岩井コスモ証券 SMBC日興証券 岡三証券 みずほ証券 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 |
委託見込 | 岡三オンライン DMM.com証券(PR) SBIネオトレード証券 |
株数が多いためどこから申込んでも当選確率が高そうです。野村證券から申込を行えばかなりの確率で当選できるかもしれません。
サブスクリプションでサービス提供を行っている「SPIDERPLUS」の売上が7割程度になるそうです。赤字が許されるとされるサブスクでも黒字からの赤字はイメージ悪いと思います。
一般申し込みの抽選結果が出た後に岩井コスモ証券から後期型抽選に参加する方法もよさそうです。
auカブコム証券もスパイダープラスの取扱いがあると発表されたため、後期型抽選を今回はいかせそうです!
スパイダープラスの会社設立は2000年2月09日、本社住所は東京都豊島区東池袋一丁目12番5号、社長は伊藤謙自氏(47歳)です。※2021年3月02日時点
従業員数は95人(臨時雇用者23人)、平均年齢33.7歳、平均勤続年数2.7年、平均年間給与約511万円です。
スパイダープラス(4192)IPOの初値予想とロックアップ
氏名又は名称 | 所有株式数 | 割合 |
伊藤 謙自 | 19,481,800株 | 59.24% |
株式会社CHIYOMARU STUDIO | 2,024,800株 | 6.16% |
DCIベンチャー成長支援投資事業有限責任組合 | 1,818,100株 | 5.53% |
安藤 龍平 | 1,500,000株 | 4.56% |
増田 寛雄 | 925,000株 | 2.81% |
※上位株主の状況
【ロックアップ情報】
本募集及び引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人かつ貸株人である伊藤謙自、売出人である株式会社CHIYOMARU STUDIO、増田寛雄、野田隆正、鈴木雅人、村商株式会社、酒寄直人、当社株主である大村幸寛、吉田淳也及び川合弘毅並びに当社新株予約権者である安藤龍平及び石戸祐輔は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日後90日目の2021年6月27日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等を行わない旨合意しております。
売出人であるDCIベンチャー成長支援投資事業有限責任組合、SMBCベンチャーキャピタル3号投資事業有限責任組合、西武しんきんキャピタル企業投資3号投資事業有限責任組合、りそなキャピタル4号投資事業組合、三菱UFJキャピタル6号投資事業有限責任組合、あしかが企業育成ファンド三号投資事業有限責任組合及びみずほ成長支援第2号投資事業有限責任組合は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日後90日目の2021年6月27日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等を行わない旨合意しております。(発行価格1.5倍でロック解除あり)
幹事引受け株数と割合を調べた結果
幹事団 | 引受け株数 | 割合 |
野村證券(主幹事) | 6,498,600株 | 85.00% |
大和証券 | 764,500株 | 10.00% |
SBI証券 | 152,900株 | 2.00% |
いちよし証券 | 38,200株 | 0.50% |
岩井コスモ証券 | 38,200株 | 0.50% |
SMBC日興証券 | 38,200株 | 0.50% |
岡三証券 | 38,200株 | 0.50% |
みずほ証券 | 38,200株 | 0.50% |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 38,200株 | 0.50% |
※目論見の訂正事項発表後に引受け株数を記載、委託幹事は記載なし
上場承認後の直感的初値予想と仮条件後の予想!
第一弾⇒ 900円~1,500円
※ファーストインプレッション
第二弾⇒ 1,500円~2,200円
※仮条件発表後
初値予想と市場コンセサンス
スパイダープラスの初値予想をリサーチして記載します。
初値予想1,800円~2,500円
修正値1,500円~1,800円
このIPOは当選チャンスになると思います。株数が多いため狙えるかもしれません!大手初値予想サイトも高く評価しています。仮条件も上振れし今期業績の赤字をものともしていません。これは行けるでしょうね。
野村證券でも当選期待が高いと思います。当選すれば5万円~10万円くらいの利益見込みがあるようです。全力で取り組むつもりです。
2021年12月の業績予想は売上22.16億円で経常利益が-4.90億円になります。まさかの赤字となっていますがシステムを新しくするために赤字になるそうです。その後はストック型なので黒字化見込みです。
前期比較だと売上12.32%増、経常利益は1.06億円から-5.90億円になります。せっかくの黒字化となっていますがIPOのタイミングで資金を利用するようです。これも評価の対象なのかもしれません。
某社を信じて申込を行い当選してから色々と考えることにします!IPOにも当選できているため利益の積み上げに期待します。
スパイダープラス(4192)IPOの評価と申し込みスタンス
ストックオプション期間 | 株数残 |
2019年11月21日~2027年10月27日 | 800,000株 発行価格120円 |
2019年12月20日~2027年10月27日 | 150,000株 発行価格120円 |
2021年3月30日~2029年3月28日 | 100,000株 発行価格165円 |
2021年11月16日~2029年3月28日 | 750,000株 発行価格165円 |
2022年4月01日~2029年12月24日 | 1,500,000株 発行価格181円 |
2022年3月01日~2030年2月13日 | 1,000,000株 発行価格180円 |
ロックアップは90日間((2021年6月27日)となり、一部の売出人には発行価格1.5倍でロックアップが解除される設定が設けられています。主にVCに発行価格1.5倍の解除となっています。
ストックオプションの株数残や発行価格は上記のようになります。950,000株が行使期限に入ります!
時価総額は東証データの上場時発行済み株式数の31,808,100株から算出すると想定価格ベースで約321.3億円になります。
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タグ:IPO初値予想