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サイバートラスト上場とIPO初値予想【幹事配分や独自評価あり】

サイバートラスト(4498)IPOが新規上場承認されました。市場はマザーズで主幹事はみずほ証券が引受けます。
 

上場規模は4.6億円と小さく公開株式数350,000株、オーバーアロットメント52,500株です。サイバートラストは日本で最初に商用電子認証局を始め、20年以上の実績をもっています。
 

IoT製品の長期利用を支援するサービスにも定評があり、長期利用可能な「IoT・組込み用Linux OS」などのサービスも行っています。
 

サイバートラスト上場とIPO初値予想
 

業 種情報・通信業
上場市場マザーズ
上場予定上場中止
BB期間4月01日~4月07日
企業ホームページhttps://www.cybertrust.co.jp/
事業の内容トラストサービス事業

 

【手取金の使途】

手取概算額153,700千円については、「1 新規発行株式」の(注)4.に記載の第三者割当増資の手取概算額上限55,545千円と合わせた手取概算額合計上限209,245千円について、IoTサービスの収益増加の目的で自社開発ソフトウエア及び開発設備への投資として209,245千円を充当する予定であります。なお調達資金につきましては、具体的な支出が発生するまでは安全性の高い金融商品等で運用していく方針であります。

※有価証券届出書(EDINET)抜粋

 

サイバートラスト(4498)IPOの業績と事業内容

業績面で売上・利益ともに問題はないようです。個人投資家が好みそうな事業を行い上場規模も小さく人気化しそうなIPOです。
 

同社グループは連結子会社2社と持分法適用関連会社3社、そしてでサイバートラストで構成されています。事業はトラストサービス事業を主たる事業にしています。
 

トラストサービスは、さまざまなモノがインターネットサービスやインターネットに繋がり、IT技術の活用によってあらゆるモノやプロセスがデジタル化されるデジタル社会において「ヒト」「モノ」「コト」の正しさを証明し顧客サービスの信頼性を支えるサービスになるそうです。
 

これだけだとなんのことなのかさっぱりわかりません。事業を細分化すると「認証・セキュリティサービス」「OSSサービス」「IoTサービス」にわかれます。
 

サイバートラストIPOの業績
 

認証・セキュリティサービスでは認証局を国内に持つ認証事業者として、SSL/TLS証明書「SureServer」を提供しています。
 

同社グループが提供する「SureServer」は、SSL/TLS証明書として3種の認証レベルが存在するうち、審査レベルが最も高く、ドメインの所有組織確認と対象組織の実在性審査を実施するEV証明書で、ブラウザ上で安全なWebサイトであることを視覚的に確認可能にします。
 

デバイス証明書管理サービス「サイバートラスト デバイスID」は、デバイス認証証明書を使い、あらかじめシステム担当者が許可したモバイル端末だけを社内ネットワークにアクセスできるようにするサービスです。
 

電子認証サービスは電子取引の信頼性を高めるための電子署名、eシール、タイムスタンプなどを含む包括的な本人確認・電子署名サービスを提供しています。
 

認証・セキュリティサービスは「パブリック証明書サービス」「デバイス認証証明書サービス」「電子認証サービス」にわかれています。
 

サイバートラストIPOの事業系統図
 

OSSサービスは、Linux OS「Asianux Server(MIRACLE LINUX)」を、企業向けLinuxサーバー用途のほか、車載システムや産業用コンピューター、各種アプライアンス製品など特定業務用機器への組込み用途に提供しています。
 

ソフトウエアのほか、国内のエンジニアによる10年にわたる長期サポートを提供し、基幹サーバーに求められる安定運用や、特定業務用機器への組込みに必須となる柔軟なカスタマイズまで対応しています。
 

最新バージョンの「Asianux Server 7」は、第6世代インテル®Xeonプロセッサーなど最新のCPUへ対応しオンプレミス・サーバーのサポートを強化しているほか、エンタープライズ向けLinux OSとしては国産初となるMicrosoft Azure認証を取得しMicrosoft Azure Marketplaceにてクラウド環境向けにも提供しているそうです。
 

サイバートラストIPOのトラスト事業詳細と売上構成
 

IoTサービスは、IoTなどの組込み機器の開発向けの組込みLinux「EMLinux」を提供しています。かつて組込みOSの主流であったリアルタイムOSと比較して組込みLinuxの不利な点とされていた、リアルタイム性、起動の高速化、省リソースなどの課題をLinuxのチューニングによって解決します。
 

また、IoT・組込み機器の開発において今や必ず対策しなければならないデバイスレベルからのセキュリティソリューションも備えています。
 

この他にもセキュアIoTプラットフォームがあり、公開鍵基盤と多角的な認証によるIoT機器や利用者の真正性の確保と、暗号化による機密性の保持、電子署名による改ざん防止・安全性確保等の機能を備え、OSやソフトウエアをセキュアに更新する仕組みを一括して提供するシステム基盤を提供しているそうです。
 

サイバートラスト(4498)IPO仮条件と公開価格の日程

想定価格1,150円
仮条件3月31日
公開価格4月08日

 
想定価格から試算される市場からの吸収金額は約4億円です。オーバーアロットメントを含めると約4.6億円になります。上場規模が小さく初値高騰の可能性があります!
 

ソフトバンク系の企業になり親会社がSBテクノロジー(4726)になっています。官公庁や大手企業などへのクラウド化やセキュリティー全般などを行っている企業が親会社にでサイバートラストとも事業が被っているように感じます。
 

サイバートラスト(4498)IPOの幹事団詳細と会社データ

公募株数150,000株
売出株数200,000株
公開株式数350,000株
OA売出52,500株
引受幹事みずほ証券(主幹事)
SBI証券
委託見込DMM.com証券(PR)
SBIネオトレード証券

 
幹事が2社しかないようです。当選狙いだとみずほ証券とSBI証券からの申込みしかありません。委託幹事も上場規模からない可能性が高そうです。IPOチャレンジポイントを使ってまで当選したい投資家も少ないと考えられます。
 


 
この暴落時にETF投資を始めると長期的に利益が出そうな気がしています。ウェルスナビへの投資を行い毎月1万円づつ積み立てれば数年後にかなりの利益率の見込みがあるかもしれません。
 

新型肺炎の影響で相場が崩れていますがETF投資で積立を行えば勝てる見込みが高そうです。私のETF成績はプラス18%から一気に-10%に落ち込みました。このまま数年自動積立てで乗り切ります!
 


 
サイバートラストの会社設立は2000年6月01日、本社住所は東京都港区六本木一丁目9番10号、社長は眞柄泰利氏(61歳)です。※2020年3月16日時点
 

従業員数208人(臨時雇用者35人)、平均年齢40.4歳、平均勤続年数7.6年、平均年間給与約733万円です。
 

サイバートラスト(4498)IPOの初値予想とロックアップ

氏名又は名称所有株式数割合
SBテクノロジー株式会社2,632,600株64.83%
有限会社SPCトラスト400,000株9.85%
日本電気株式会社224,000株5.52%
株式会社オービックビジネスコンサルタント224,000株5.52%
株式会社ラック224,000株5.52%

※上位株主の状況
 

【ロックアップ情報】

本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人かつ貸株人であるSBテクノロジー株式会社並びに当社株主である日本電気株式会社、株式会社オービックビジネスコンサルタント、株式会社ラック、株式会社エヌ・ティ・ティ・データ、株式会社日立製作所、株式会社サンブリッジコーポレーション及び株式会社大塚商会は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日後180日目の2020年10月13日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却等は行わない旨合意しております。~中略~

また当社は、当社の役職員及び業務委託契約を締結している者に対するインセンティブを目的として、有限会社SPCトラストを受託者とする信託に発行済株式総数の10.92%に相当する新株予約権を割り当てており、交付基準日に当社が指定した役職員等に交付されますが、交付基準日は、上場後半年が経過する日の翌営業日の正午となっております。

※有価証券届出書(EDINET)抜粋

 

幹事引受け株数と割合を調べた結果

幹事団引受け株数割合
みずほ証券(主幹事)339,500株97.00%
SBI証券10,500株3.00%

※目論見の訂正事項発表後に引受け株数を記載、委託幹事は記載なし
 

上場承認後の直感的初値予想と仮条件後の予想!

第一弾⇒ 2,000円~2,800円
※ファーストインプレッション

第二弾⇒ 仮条件発表後
※仮条件発表後
 

サイバートラスト初値予想と市場コンセサンス

仮条件後に記載予定
 

サイバートラスト(4498)IPOの評価と申し込みスタンス

ストックオプション期間株数残
2017年3月24日~2027年3月23日400,000株
発行価格879円

 
ロックアップは180日間(2020年10月13日)、ロックアップ解除倍率設定はありません。SPCトラストを受託者とする信託に発行済株式総数の10.92%があるそうです。こちらは半年後に交付基準日が設定されています。
 

ストックオプションの株数残や発行価格は上記のようになります。行使期限を迎えていますがロックアップ対象となり上場後半年間は売却できないようです。
 

時価総額は東証データの上場時発行済み株式数の3,810,600株から算出すると想定価格ベースで約43.8億円になります。
 

IT系企業で認証・セキュリティサービスやIoTサービスを提供しているためIPOでは相当人気になるはずです。直近売上の伸び率が良く利益も拡大しています。
 

それにソフトバンク系なのでちょっと期待できるかもしれません。この相場では厳しいかもしれませんけど当選狙いで申し込みを行ってみたいと思います。仮条件までに地合いが落ち着いていれば利益が狙えるはずです。
 

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