HEROZ(4382)IPO新規上場 | 初値予想と幹事情報
HEROZ(4382)IPOが東証マザーズへ新規上場承認されました。人工知能を活用したインターネットサービスの企画や開発を行っている企業です。しかも、売上先にはグーグル(Google)やアップル(Apple)、ポケモンやディー・エヌ・エー(DeNA)などの名前が書かれています。これってなんかすごい企業じゃないですか?
今期の業績期は前期比で増収増益になるようです。
蓄積されたデータを基に取引先が増えれば大きな利益が生まれる事業なので今後も期待が出来そうです。主幹事はSMBC日興証券で上場規模は約7.2億円です。株数が少ない割に幹事が多いみたいです。
誰しも当選したい銘柄でしょうが、運任せのIPOとなっています。欲しいですね~
業 種 | 情報・通信業 |
上場市場 | マザーズ |
公開予定 | 4月20日 |
BB期間 | 4月05日~4月11日 |
企業ホームページ | https://heroz.co.jp/ |
事業の内容 | 人工知能(AI)を活用したインターネットサービスの企画・開発・運営 |
【手取金の使途】
差引手取概算額568,663千円及び本第三者割当増資の手取概算額上限86,096千円については、以下のとおり充当する予定であります。
① 高効率かつ安定的な機械学習アルゴリズムの開発を目的とした計算機クラスタとして200,000千円
② 機械学習や通信トラフィック増加に対応するための外部サーバ費用として266,000千円
③ 高度なアルゴリズム開発のための技術研究に係る研究資金として45,000千円
④ 今後のビジネス拡大のための優秀な新規エンジニア等の人件費及び人材採用教育費として111,000千円
⑤ 当社サービスの知名度及び認知度向上のための広告宣伝費とし9,000千円残額は自社サーバの購入、研究資金、人件費及び人材採用教育費、広告宣伝費の一部として平成33年4月期までに充当する予定
目次まとめ
HEROZ(4382)IPOの業績と事業内容
業績だけ見ると売上に対して利益が出ておらず、第7期と第8期が赤字となっています。今期は上場ということもあり第3四半期の段階で前年を大きく上回る売上と利益が出ています。
個人的には人工知能銘柄と上場規模だけで初値期待はかなりありますが、提携先が大手なので話題性がかなりあります。将棋ウォーズという世界的なアプリが人気となり一躍有名になったようです。
世界最大の将棋ゲームアプリで会員数は420万人を超えるそうです。
日本将棋連盟公認のアプリになり、全世界のプレイヤーとオンラインで同時対戦が可能です。対戦相手に負けそうなときはAIが自分に代わってプレイをしてくれる課金サービスがあります。メディアでもHEROZ(ヒーローズ)の名前が出てくるためご存知の方もいらっしゃることでしょう。
事業そのものはAI関連事業の単一セグメントとなっていますが、「AI(BtoC)サービス」と「AI(BtoB)サービス」に分かれています。ただのアプリ運営企業ではないことが注目されるポイントになります。
AI(BtoC)サービスでは、将棋、囲碁、バックギャモン、チェスといった頭脳ゲームAI開発の過程で蓄積されたビッグデータを基に機械学習等の技術に基づいて重要な示唆を導き出す技法です。簡単に言えば、将棋の次の手をビッグデータから導くような話です。
AI(BtoB)サービスでは、将棋等のAI開発で蓄積したAI関連の技術を活用し、インプットとなるデータを変えることで頭脳ゲーム以外の問題を解決することが可能になります。インプットを金融や建設、人材、ロボットなどに変換することで、AI基盤技術を複製してBtoB向けAIを提供しています。
もちろん、蓄積されたデータを継続的に機械学習する必要があるため同社のサポートが欠かせないようです。この場合は、フロー収入となる初期設定フィーに加えて継続フィーを得ているストック型ビジネスとなります。提携していれば収益につながる収益構造です。
HEROZ(4382)IPO仮条件から公開価格の日程
想定価格 | 3,640円 |
仮条件 | 3,940円~4,500円 |
公開価格 | 4月12日 |
想定価格から試算される市場からの吸収金額は約6.3億円です。
オーバーアロットメントを含めると約7.2億円になります。
人工知能(AI)やビッグデータ系のIPOで小粒上場ときたら初値は2倍以上のコースだと思います。上場当日は初値つかずの可能性も十分にあります。しかも公開株数が少ないため公募株を手に入れることができれば利益が大きく見込めます。
HEROZ(4382)IPOの幹事団詳細と会社データ
公募株数 | 172,200株 |
売出株数 | 0株 |
公開株式数 | 172,200株 |
OA売出 | 25,800株 |
引受幹事 | SMBC日興証券(主幹事) マネックス証券 みずほ証券 大和証券 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 auカブコム証券 SBI証券 いちよし証券 岩井コスモ証券 エース証券 岡三証券 岡三オンライン 極東証券 |
オーバーアロットメントを含めても20万株ありません。主幹事の配分が80%以上だとすると、OA含め16.3万株くらいでしょうか?そこから10%抽選枠と考えると当選者は163人くらいでしょう。かなり厳しいですが50万円抜きもできそうな銘柄なので忘れずに申込をしたいですね。
会社設立は2009年4月、東京都港区芝に本社があり社長は林隆弘氏です。自社株保有率が35.19%となっています。
従業員数は34人、平均年齢33.8歳と若く平均勤続年数も3.1年となっています。平均年間給与は年齢の割に高く約452万円となっています。
株主から気になって確認すると、林隆弘氏と高橋知裕氏2人が代表取締役となっていました。ビッグローブが株主なのでも高橋知裕氏の影響見たいです。
HEROZ(4382)IPOの初値予想
氏名又は名称 | 所有株式数 | 割合 |
林 隆弘 | 1,250,000株 | 35.19% |
高橋 知裕 | 1,250,000株 | 35.19% |
MICアジアテクノロジー投資事業有限責任組合 | 300,000株 | 8.44% |
HEROZ株式会社 | 126,710株 | 3.57% |
ビッグローブ株式会社 | 100,000株 | 2.81% |
※上位株主の状況
【ロックアップ情報】
本募集に関し、貸株人かつ当社役員である林隆弘及び高橋知裕、当社役員かつ当社新株予約権者である浅原大輔、並びに当社新株予約権者である井口圭一、池田立野、山本一成、岩下直人、川嶋直樹、近村学、清田英寿、平岡拓也、伊藤久史、一丸貴則、今井達也、二神権一、鈴木義規、石川明洋、岩元智春、田島龍二、坂井靖弘、石井直樹、大井恵介、及川亮太郎、安藤周作及び窪田慈恵奈は、SMBC日興証券株式会社(以下「主幹事会社」といいます。)に対して、本募集に係る元引受契約締結日に始まり、上場(売買開始)日から起算して180日目の平成30年10月16日までの期間中は、主幹事会社の事前の書面による承諾を受けることなく、元引受契約締結日に自己の計算で保有する当社普通株式(潜在株式を含む。)の売却等を行わない旨を約束しております。
当社株主であるMICアジアテクノロジー投資事業有限責任組合、ビッグローブ株式会社、藤野英人及び片山晃は、主幹事会社に対して、本募集に係る元引受契約締結日に始まり、上場(売買開始)日から起算して90日目の平成30年7月18日までの期間中は、主幹事会社の事前の書面による承諾を受けることなく、元引受契約締結日に自己の計算で保有する当社普通株式(潜在株式を含む。)の売却等(ただし、その売却価格が募集における発行価格又は売出における売出価格の1.5倍以上であって、東京証券取引所における初値が形成された後に主幹事会社を通して行う東京証券取引所での売却等は除く。)を行わない旨を約束しております。
HEROZのIPO幹事引受け株数決まる
幹事団 | 引受け株数 |
SMBC日興証券(主幹事) | 145,100株 |
マネックス証券 | 6,800株 |
みずほ証券 | 3,400株 |
大和証券 | 3,400株 |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 2,500株 |
SBI証券 | 2,500株 |
いちよし証券 | 1,700株 |
岩井コスモ証券 | 1,700株 |
エース証券 | 1,700株 |
岡三証券 | 1,700株 |
極東証券 | 1,700株 |
※目論見の訂正事項発表後に引受け株数を記載、委託幹事は記載なし
HEROZのIPO直感的初値予想
第一弾⇒ 8,500円
※ファーストインプレッション
第二弾⇒ 10,000円
※仮条件発表後
HEROZの大手初値予想
7,500円~8,600円
9,000円~10,500円にアップ!
HEROZ(4382)IPOを個人的に分析してみました
ストックオプション期間 | 株数残 |
平成29年5月01日~ 平成37年4月25日 | 198,900株 発行価格557円 |
平成30年5月15日~ 平成38年3月31日 | 30,100株 発行価格563円 |
平成31年9月27日~ 平成39年9月20日 | 35,500株 発行価格570円 |
平成31年10月25日~ 平成39年9月20日 | 500株 発行価格570円 |
ロックアップはベンチャーキャピタルのMICアジアテクノロジー投資事業有限責任組合、ビッグローブ株式会社、藤野英人及び片山晃に対して90日間のロックアップ解除倍率1.5倍となります。株数にすると488,339株となります。
ストックオプションの株数残や発行価格は上記のようになります。
時価総額は東証データの上場時発行済み株式数の3,333,839株から算出すると想定価格ベースで約121.4億円になります。発行株数は多いようですが、公開株数は少ないためIPO投資家には魅力的な企業です。
当選できる可能性は低くても申し込みをしているといつかチャンスが巡ってくるため、最低でも主幹事からの申し込みはしておきたいと思います。エース証券と極東証券以外は全部申し込みますけどね~
前受け金不要でIPO抽選に参加できる企業⇒ 岡三オンライン
タグ:IPO初値予想