のむら産業(7131)上場とIPO初値予想【幹事配分や独自評価あり】
のむら産業(7131)IPOが新規上場承認されました。詳しく情報を調べたので参考になればと思います。上場市場はJQスタンダードで主幹事はみずほ証券が引受けます。
上場規模は約9.2億円で売出株数661,900株、オーバーアロットメント99,200株です。想定発行価格は1,210円になっています。
業 種 | 卸売業 |
上場市場 | JQスタンダード |
上場日 | 12月02日 |
BB期間 | 11月15日~11月19日 |
企業ホームページ | https://www.nomurasangyo.co.jp/ |
事業の内容 | 包装資材部門と包装機械部門で構成される包装関連事業、物流梱包事業 |
目次まとめ
のむら産業(7131)IPOの業績と事業内容
成長性から考えると業績頭打ちのようです。ジャスダック上場のため配当期待はあると思います。
同社グループは、同社及び連結子会社2社(山葉印刷株式会社、パックウェル株式会社)から構成され、包装資材・計量包装機械を主に取り扱う包装関連事業、及び製函封函機・緩衝材を主に取り扱う物流梱包事業を展開しています。
包装関連事業は大きく分けて包装資材部門と包装機械部門で構成されています。
物流梱包事業は、連結子会社であるパックウェル株式会社が「包む」「埋める」「封をする」といった梱包における問題を解決するための、製函封函機や緩衝材などの商品の仕入販売、及び商品の導入支援やメンテナンス等のサービス提供を行っています。
のむら産業(7131)IPO仮条件と公開価格の日程
想定価格 | 1,210円 |
仮条件 | 1,160円~1,210円 |
売出価格 | 11月22日 |
想定発行価格から試算される市場からの吸収金額は約8.0億円です。オーバーアロットメントを含めると約9.2億円になります。
ベンチャーキャピタル売出株の上場となっていますが吸収額は少ないようです。
しかし発行済み株式の49.2%も売り出すため印象はよくありません。事業もIPOでは不人気ですからね。
のむら産業(7131)IPOの幹事団詳細と会社データ
公募株数 | 0株 |
売出株数 | 661,900株 |
公開株式数 | 661,900株 |
OA売出 | 99,200株 |
引受幹事 | みずほ証券(主幹事) SBI証券 いちよし証券 水戸証券 丸三証券 極東証券 あかつき証券 楽天証券 |
委託見込 | DMM.com証券 SBIネオトレード証券 |
SBI証券のIPOチャレンジポイントを貯めるだけに終わるかもしれません。
それと楽天証券が後期型なのでとりあえず抽選に参加しておく感じでしょう。
積極的に抽選申込はしないと思います。穴場証券だと丸三証券あたりでしょう。ネットから申込できますからね。
のむら産業の会社設立は1965年11月09日、本社住所は東京都東久留米市前沢五丁目32番23号、社長は清川悦男氏(61歳)です。※2021年10月30日時点
従業員数は76人(臨時雇用者8人)、平均年齢43.1歳、平均勤続年数11.0年、平均年間給与約538万円です。連結従業員数は99人(臨時雇用者8人)となっています。
のむら産業(7131)IPOの初値予想とロックアップ
氏名又は名称 | 所有株式数 | 割合 |
MCP4投資事業有限責任組合 | 761,150株 | 54.70% |
清川 悦男 | 139,075株 | 9.99% |
株式会社サタケ | 111,350株 | 8.00% |
シコー株式会社 | 69,675株 | 5.01% |
アルク産業株式会社 | 68,200株 | 4.90% |
※上位株主の状況
【ロックアップ情報】
引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人かつ貸株人であるMCP4投資事業有限責任組合並びに当社株主である清川悦男、株式会社サタケ、シコー株式会社、アルク産業株式会社、堀田正仁、のむら産業社員持株会、松本博、西澤賢治、ニューロング株式会社、株式会社マグトロニクス、~中略~ は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日後180日目の2022年5月30日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却等を行わない旨合意しております。
幹事引受け株数と割合を調べた結果
幹事団 | 引受け株数 | 割合 |
みずほ証券(主幹事) | 576,100株 | 87.04% |
SBI証券 | 13,200株 | -% |
いちよし証券 | 13,200株 | -% |
水戸証券 | 13,200株 | -% |
丸三証券 | 13,200株 | -% |
極東証券 | 13,200株 | -% |
楽天証券 | 6,600株 | 1.00% |
※目論見の訂正事項発表後に引受け株数を記載、委託幹事は記載なし
上場承認後の直感的初値予想と仮条件後の予想!
第一弾⇒ 1,300円~1,450円
※ファーストインプレッション
第二弾⇒ 1,150円~1,300円
※仮条件発表後
初値予想と市場コンセサンス
のむら産業の初値予想をリサーチして記載します。
初値予想1,200円~1,500円
修正値1,200円~1,350円
どうやら不人気IPOのようです。仮条件も想定発行価格が上限設定で下限に広げられています。ファンド売出し株のIPOなので人気は限定的でしょう。
2021年10月期の業績予想は売上51.12億円で経常利益3.21億円です。前期比は売上4.37%増、経常利益21.13%増です。増収増益となっていますが配当金がいくら出るのわからないためインカムゲイン狙いの投資は難しそうです。
多分配当金の提示がない場合や配当利回り3%以下だと公開価格割れ濃厚でしょう。吸収金額9.2億円と小粒ですが需要は少ないと思います。
四半期利益は2.01億円で前期272.22%増になります。前期落ち込みが酷かったようです。PERは8.36倍、PBRは1.35倍になります。
のむら産業(7131)IPOの評価と申し込みスタンス
ストックオプション期間 | 株数残 |
ストックオプションなし | -株 発行価格-円 |
ロックアップは180日目(2022年5月30日)まで、ロックアップ解除倍率はありません。ストックオプションは発行されていません。
時価総額は東証データの上場時発行済み株式数の1,546,250株から算出すると想定価格ベースで約18.7億円になります。
ファンド案件なのでのれんの問題もありますよね。2020年10月期は買収時に見込んでいた利益が獲得できなかったようです。少し不安材料だと思います。
M&Aも事業センタクの1つになるようです。ただファンドが売出すことで同社がどのように考えるかだと思います。影響力は上場時に残りそうです。
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タグ:IPO初値予想