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Welby(ウェルビー)上場とIPO初値予想【医療アプリ疾患管理ツール】

マザーズ市場にWelby(ウェルビー)IPOが新規上場承認されました。主幹事がSMBC日興証券で公開株式数が172,000株しかない初値高騰期待の銘柄です。オーバーアロットメントは25,000株、想定発行価格は高めの設定で3,660円となっています。高齢化社会というテーマも同社にはあるように思います。
 

事業はアプリを使って生活習慣病などを自己管理サポートするアプリ提供などを行っています。医療者も患者の状態をアプリを通して確認ができるため社会貢献できるサービスなのかもしれません。
 

Welby(ウェルビー)上場とIPO初値予想
 

業 種情報・通信業
上場市場マザーズ
公開予定3月29日
BB期間3月13日~3月19日
企業ホームページhttps://welby.jp/
事業の内容PHRプラットフォームサービス事業
※PHRとは、個人によって電子的に管理される自らの健康・医療情報のことを指す

 

【手取金の使途】

差引手取概算額246,540千円に本第三者割当増資の手取概算額上限83,885千円を合わせた、手取概算額合計上限330,425千円については、以下のとおり充当する予定であります。

①当社が運営するPHRプラットフォームサービス事業における患者及び医療機関向けの新規PHRプラットフォームの開発及び改修に係る費用として248,000千円。内訳は、自社開発ソフトウエアとしてオンコロジー(がん全般)におけるPHRプラットフォームの開発費用として2019年12月期に35,000千円を充当し、残額はすべて改修費用に係る費用として充当する予定であります。

②今後の事業拡大のために必要となる、PHRプラットフォームの医療実臨床現場における治療サポート効果のクリニカル・エビデンス構築に係る費用として72,425千円。具体的には、医療機関等と共同で各疾患における実臨床研究の実施及びその結果のデータ解析並びにその成果を発表するための各種学会への出展、セミナー開催に係る費用として62,425千円、実臨床研究の実施及びデータ解析のための専門家等の人材採用費として2021年12月期に10,000千円を充当する予定であります。

なお、残額はPHRプラットフォームサービス事業における新規PHRプラットフォームの開発及び改修に係る費用、及びPHRプラットフォームの医療実臨床現場における治療サポート効果のクリニカル・エビデンス構築に係る費用の一部として2021年12月期までに充当する予定です。また、上記調達資金は、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用していく方針であります。

 

Welby(4438)IPOの業績と事業内容

業績は売上が伸びていますが、利益よりも赤字のほうが大きく不安定な状態です。上場による手取金の使途ではPHRプラットフォームの開発及び改修に係る費用に充てられ、その他にはクリニカル・エビデンス構築、各種学会への出展、実臨床研究の実施及びデータ解析などに使われるようです。
 

同社は、「Empower the Patients」を事業ミッションに掲げ、糖尿病・高血圧症などの生活習慣病をはじめとする様々な疾患の治療分野において患者の自己管理をサポートするPHRプラットフォームサービスを展開しています。PHRとは、個人によって電子的に管理される自らの健康・医療情報のことを指します。
 

また、個人のスマートフォン経由で記録された血圧、体重、血糖値等の数値情報や生活情報、医療機関と連携して取得された検査数値、薬剤処方記録など、システム上で収集された健康情報も含めたうえで、これを広義のPHRと表現することも近年では一般的となっており、同社もこの考え方を援用しています。
 

プラットフォームとは、同社が構築・運営する各疾患別のアプリを経由して、患者から提供された症状その他の医療情報等の記録、医療情報のデータベースへの保存・管理、Webサービスを利用した医療情報の医療機関等との共有などを可能にする同社が運営する一連サービスのことを指します。
 

Welby(4438)IPOの評判
 

サービスを提供する流れは、主に医療者もしくは医療機関が患者に対してパンフレットを通じて同社のサービスであることを紹介し、患者が自らの意思により、アプリストアなどから該当アプリをダウンロードします。
 

その後、利用規約等に同意した上で、自らの健康・医療情報等を同社プラットフォームに保存します。当該プロセスにおいて、患者が不明点等生じる場合は、パンフレットに記載のカスタマーサポート部門で電話もしくはメールによりサポートを行っています。
 

同社が提供するPHRプラットフォーム(アプリ)は、患者の治療継続の支援や自己健康管理の促進にフォーカスしたものであり、医療者によるアプリの推奨のほか、医療機器メーカーや医薬品卸事業者との提携、製薬企業との連携、ウェブマーケティングの実施等、様々なチャネルを活用して拡大施策を行っています。
 

2018年12月末時点で、各アプリの合計ダウンロード数は53万回に達しているそうです。
 

Welby(4438)IPO事業内容とアプリ
 

疾患ソリューションサービスは、製薬企業からの依頼によるPHRプラットフォームの開発になります。具体的には生活習慣病領域、がん及び特定慢性疾患領域において、製薬企業からの依頼を受けて、主に新薬の上市に伴う医薬品の適正使用促進と疾患啓発のために、当該疾患に関わる医療従事者や患者からの意見を頂きながら、当該疾患領域の患者及び医療従事者向けに、疾患治療における自己管理や治療継続を支援、また医療機関や臨床研究との連携を促進するためのPHRプラットフォームサービスを開発・運営しています。
 

Welbyマイカルテサービスは、糖尿病や高血圧症等生活習慣病全般、及び生活習慣病予備軍の患者の自己管理をサポートする自社構築・運営のクラウドサービスです。
 

通信機能を持つ血圧計、血糖測定器、及びウェアラブル機器等とのデータ連携により、血糖値・血圧・体重などの測定値や、食事や運動などの疾患治療に必要なデータの記録を簡単にできます。また、患者が記録したデータを、ご自身の家族や、登録医療機関とデータを共有し、医師による治療サポートを受けることも可能となっています。
 

Welby(ウェルビー)アプリのダウンロード数と年代別使用者
 

同社の収益構造は2つに分かれ、「疾患ソリューションサービス」売上高は製薬企業からのサービス構築費用を中心に、売上高の約7割強を占める状況です。プラットフォームサービスの導入製薬企業数、疾患数等と連動して収益が変動する仕組みとなります。
 

「Welbyマイカルテサービス」売上高は、自治体の住民や一般企業の従業員の生活習慣病重症化予防ツールとしての利用料課金、機器メーカー、検査会社等医療周辺企業への月額利用料課金、及び有料利用医療機関へ月額利用料の課金によって構成されています。
 

有料利用の企業数、医療機関数等と連動して、収益が変動する仕組みとなっており、売上高の約3割弱を占める状況となっています。
 

Welby(4438)IPO仮条件から公開価格の日程

想定価格3,660円
仮条件4,750円~5,200円
公開価格3月20日

 
想定価格から試算される市場からの吸収金額は約6.3億円です。オーバーアロットメントを含めると約7.2億円になります。医療や高齢者というテーマ性があり、上場規模も小さいことからIPO的にも魅力が高い銘柄です。
 

想定発行価格も高めに設定されていることから当選できればまとまった利益になることが予想できます。株数も少なく抽選は激戦予想となりそうです。医療スマホアプリという事業にも魅力があります。
 

Welby(4438)IPOの幹事団詳細と会社データ

公募株数75,000株
売出株数97,000株
公開株式数172,000株
OA売出25,000株
引受幹事SMBC日興証券(主幹事)
みずほ証券
大和証券
岡三証券
岡三オンライン
いちよし証券
SBI証券
マネックス証券

 

株数が特に少ないため主幹事のSMBC日興証券から当選を狙いたいと思います。株数的に主幹事以外からの当選は厳しそうです。それでも20万円~30万円は狙えると考えられるため資金が続く限り申し込みをしておきます。
 


 

 

会社設立は2011年9月20日、本社住所は東京都中央区日本橋本町三丁目8番3号、社長は比木武氏(46歳)です。従業員数は33人(臨時雇用者14人)、平均年齢36.8歳、平均勤続年数1.6年、平均年間給与約599万円です。
 

Welby(4438)IPOの初値予想

氏名又は名称所有株式数割合
比木 武852,000株42.41%
株式会社デジタルガレージ370,000株18.42%
株式会社ブライトリンクパートナーズ140,000株6.97%
日本郵政キャピタル株式会社110,000株5.48%
姜 琪鎬100,000株4.98%

※上位株主の状況
 

【ロックアップ情報】

本募集及び引受人の買取引受による売出しに関し、貸株人かつ売出人である比木武、売出人である株式会社ブライトリンクパートナーズ、姜琪鎬、成松淳、森下満成、高橋朗及びサンエイト3号投資事業有限責任組合、当社株主である株式会社デジタルガレージ、立石知雄、株式会社ワン、サンエイトOK組合、株式会社キョーエン、姚志鵬、井上秀樹、池田宗高、小松恒彦、株式会社メディカル・インサイト、佐藤輝英、佐藤寿彦及び木野英明、当社新株予約権者である石橋太郎及び岸倫太郎は、SMBC日興証券株式会社(以下「主幹事会社」という。)に対して、本募集及び引受人の買取引受による売出しにかかる元引受契約締結日に始まり、上場(売買開始)日から起算して180日目の2019年9月24日までの期間(以下「ロックアップ期間」という。)中は、主幹事会社の事前の書面による承諾を受けることなく、元引受契約締結日に自己の計算で保有する当社普通株式(潜在株式を含む。)の売却等を行わない旨を約束しております。

 

WelbyIPO幹事引受け株数決まる

幹事団引受け株数
SMBC日興証券(主幹事)147,500株
みずほ証券4,900株
大和証券4,900株
岡三証券1,600株
いちよし証券1,600株
SBI証券1,600株
マネックス証券1,600株

※目論見の訂正事項発表後に引受け株数を記載、委託幹事は記載なし
 

WelbyIPOの直感的初値予想

第一弾⇒ 5,500円~6,000円
※ファーストインプレッション

第二弾⇒ 12,000円~15,000円
※仮条件発表後
 

WelbyIPOの初値予想

8,500円~15,000円

仮条件が大幅に引き上げられビックリしているIPOです。そんなに機関投資家からも高評価なのか?と驚きを隠せません。株数が少なく上場規模も小さいことから人気なのはわかるがまさかの価格帯です。

生活習慣病を管理できるアプリは他社でもありそうなものだが、既に医療機関と提携し大手製薬会社からの収益構造が出来上がっていることに注目できます。初値10,000円越えは間違いなさそうだが15,000円はどうだろうか?

申し込まないと当選できないため運に任せるしかありません。
 

Welby(4438)IPOを個人的に分析してみました

ストックオプション期間株数残
2016年12月18日~2024年12月17日9,000株
発行価格600円
2019年2月28日~2027年2月21日56,000株
発行価格1,365
2020年4月17日~2028年3月29日82,000株
発行価格4,600円
2020年8月21日~2028年3月29日7,000株
発行価格4,600円

 
ロックアップは180日間(2019年9月24日)、ロックアップ解除倍率については目論見に書かれていません。ストックオプションの株数残や発行価格は上記のようになります。ストックオプションは行使期限を迎えた株数が65,000株あります。
 

時価総額は東証データの上場時発行済み株式数の1,930,000株から算出すると想定価格ベースで約70.6億円になります。発行株数はある程度ありますが、上場規模が小さいIPOとなっています。
 

Welby(ウェルビー)は積極的に狙ってよい銘柄だと思います。利益面の不安はありますが、株数が少ないため買い需要は多いと読みます。IPO地合いも良好のため予想以上のパフォーマンスを見せてくれる銘柄でしょう。
 

当選しにくいIPOの初値は高くなることが多く、当選しても売却を渋る方もいるため期待できます。もしかしたら初値付かずで翌日持ち越しも考えられます。
 

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