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ヤシマキザイ上場承認とIPO初値予想【幹事配分や独自評価あり】

ヤシマキザイ(7677)IPOが新規上場承認されました。市場は東証2部になり主幹事は野村證券が執り行います。鉄道関連製品や産業用電子部品の卸売を行いJRなどへの売上が大きいようです。公開株式数801,000株でオーバーアロットメント120,000株、想定発行価格ベースの吸収額は約11.8億円です。
 

鉄道車両用エンジン部品やその他部品の販売やアフターサービスなどで企業規模が大きくなり全国展開をしている企業です。海外への進出も行い、中国の高速鉄道網の拡充に伴った販売も展開しています。この他m東南アジアに拠点を置き商材販売も行っているグローバル企業です。
 

ヤシマキザイ上場と初値予想
 

業 種卸売業
上場市場東証2部
公開予定6月26日
BB期間6月10日~6月14日
企業ホームページhttps://www.yashima-co.co.jp/ja/index.html
事業の内容鉄道関連製品、産業用電子部品等の卸売業

 

【手取金の使途】

手取概算額289百万円については、設備資金として100百万円、運転資金として180百万円を充当する予定であり、具体的には、以下のとおりであります。設備資金の内訳としては、業務効率化を目的としたウェブ環境での受発注システムの構築、基幹システムの拡充、決算業務の効率化のための会計システムの構築のための資金として、100百万円を充当する予定であります。

運転資金としては、ミャンマーにおける事業展開のためのヤンゴン拠点での人件費等として、25百万円、欧州での事業展開のためのイタリア拠点での人件費等として、75百万円、ベトナムにおける事業展開のためのホーチミン拠点での人件費等として、80百万円を充当する予定であります。

また、残額につきましては、将来における広告宣伝費及び販売促進費並びに採用活動及び上記以外の人件費等の運転資金に充当する方針であります。なお、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用していく方針であります。

 

ヤシマキザイ(7677)IPOの業績と事業内容

業績は売上・利益共に横ばいのようです。これと言って突発している事業はなく販売先の開拓が焦点となっています。グループ企業は同社を含め3社で構成されています。
 

鉄道事業は、鉄道車両製品を主な市場として鉄道事業者及び鉄道車両メーカーや鉄道車両用電気品メーカーなどを販売先とし、鉄道車両用電気品、同車体用品、同車載品、コネクタ・電子部品を主な商材として取り扱っています。
 

また販売先のニーズに応え、仕入先の要望に基づく拡販も行い、リレーションシップを構築しています。創業以来、旧日本国有鉄道(現JR各社)と取引を行っており、日本各地の旧日本国有鉄道の管理局と取引を深めると同時に、北海道から九州まで全国に拠点展開を図っていた企業です。
 

ヤシマキザイ(7677)IPOの業績
 

現在は、内燃機関部品のみならず鉄道車両用電気品や同車体用品、同車載品、さらにコネクタ・電子部品などの販売も手がけています。
 

また、主要な仕入先との連携を一層深め、発変電設備や鉄道用システムの取り扱いも行い、鉄道事業者との取引のみならず、鉄道車両メーカー、鉄道車両用電気品メーカー、信号メーカー、機械メーカー、工事会社などに対し、鉄道に関わる様々な商材の販売を展開しています。
 

ヤシマキザイの事業と販売経路
 

一般事業は、鉄道事業における販売先以外の販売先を対象とし「産業機器メーカー」「自動車関連メーカー」「業務用機器通販事業者」などを販売先としており、コネクタ・電子部品を主な商材として取り扱っています。
 

その他にも、海外の火力発電所用の補修・改造用品や、各種ハーネス加工品、電源ユニットなどのパワーデバイス、微小な気泡を含む水発生装置なども取り扱っています。
 

また、医療業界への拡販や道路交通インフラ業界への進出をテーマに仕入先と連携して新たな商材の拡販に努めているそうです。
 

ヤシマキザイ(7677)IPO仮条件から公開価格の日程

想定価格1,280円
仮条件1,200円~1,280円
公開価格6月17日

 
想定価格から試算される市場からの吸収金額は約10.3億円です。オーバーアロットメントを含めると約11.8億円になります。上場の規模はそれほど大きくないため利益が狙える水準でしょう。
 

仕入は日立製作所から主に行いJR関係に売却しているようなので収益的には安定しているようです。産業機器メーカーや自動車関連メーカーなどにも商品を卸しているそうです。公式ページの取扱い商品をみると思いのほか取扱商品が多くあります。

売上は鉄道事業から発生する金額が多いようです。前期は鉄道事業から売上の87.8%が発生し、残りの12.2%が一般事業からとなっています。
 

ヤシマキザイ(7677)IPOの幹事団詳細と会社データ

公募株数250,000株
売出株数551,000株
公開株式数801,000株
OA売出120,000株
引受幹事野村證券(主幹事)
SMBC日興証券
みずほ証券
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
auカブコム証券
エース証券
SBI証券

 

東証2部にしてはなかなかいい感じの銘柄だと思います。初値利益はあまり出なさそうですが、しっかりした企業になり創業から70年以上が経過しています。売上額と利益の差が気になりますが業績は横ばいなので、海外事業の為替による影響なども考えられそうです。
 

当選狙いを考えた場合に野村證券主幹事なので平幹事からの申し込みも行うことで当選確率が高くなるでしょう。店頭証券と言われる対面型の総合証券はネット配分が10%になるためそう簡単には当選できなと思います。ただ、今回は株数が多いため出来ることはしておきたいと思います。
 

結構本気で申し込み予定です!SMBC日興証券だと当選後にキャンセルするとペナルティーがあったり、ステージ制が採用されているため当選しやすそうです。
 


 
また、相場が下落しているので小額投資が出来るフォリオ(FOLIO)の買い増しをしようと考えています。相場が下落していると言ってもまだ200円くらいしかマイナスじゃないですけどね。日経平均が下げてきたら投資チャンスでしょう。
 


 
会社設立は1948年10月28日、本社住所は東京都中央区日本橋兜町6番5号、社長は髙田一昭氏(69歳)です。従業員数238人(臨時雇用者3人)、平均年齢41.57歳、平均勤続年数14.09歳、平均年間給与約590万円です。連結従業員数は262人で臨時雇用者31人となっています。

ヤシマキザイ(7677)IPOの初値予想

氏名又は名称所有株式数割合
佐藤 泰子468,400株18.15%
神鋼造機株式会社428,000株16.58%
関 年子280,400株10.86%
東京中小企業投資育成株式会社200,000株7.75%
ヤシマキザイ従業員持株会191,200株7.41%

※上位株主の状況
 

【ロックアップ情報】

本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、貸株人及び売出人である佐藤泰子及び関年子並びに売出人である株式会社みなと銀行並びに当社株主である東京中小企業投資育成株式会社、関正一郎、佐藤厚、コクサイエアロマリン株式会社、日本生命保険相互会社、関正幸、一般社団法人アカデミア・ヤシマ、株式会社陽栄、株式会社バンザイ、レシップホールディングス株式会社、佐藤商事株式会社、種部和夫、髙田一昭、小野崎正顕、中村修、矢島秀生、髙橋謙二及び倉田二三夫は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後90日目の令和元年9月23日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却等(ただし、引受人の買取引受による売出し、オーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと及びグリーンシューオプションの対象となる当社普通株式を主幹事会社が取得すること等は除く。)は行わない旨合意しております。

また、当社株主であるヤシマキザイ従業員持株会は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後180日目の令和元年12月22日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却等を行わない旨合意しております。

 

ヤシマキザイIPO幹事引受け株数決まる

幹事団引受け株数割合
野村證券(主幹事)721,000株90.01%
SMBC日興証券48,000株5.99%
みずほ証券12,000株1.50%
三菱UFJモルガン・スタンレー証券12,000株1.50%
エース証券4,000株0.50%
SBI証券4,000株0.50%

※目論見の訂正事項発表後に引受け株数を記載、委託幹事は記載なし
 

ヤシマキザイIPOの直感的初値予想

第一弾⇒ 1,500円~1,600円
※ファーストインプレッション

第二弾⇒ 1,350円~1,500円
※仮条件発表後
 

ヤシマキザイIPOの初値予想

1,300円~1,800円

どうやら公開価格は超えてきそうです。仮条件範囲も想定発行価格が上限に設定されているため無難なところでしょう。鉄道関連に特化した企業は少なく一見評価されそうですが、実は地味すぎてただの商社扱いになる。今期は増収にもかかわらず20%程度前期から減益になり6億円となっています。さらに四半期利益も16.5%減で何も良いところはない。

ただ上場時の指標が低いためとりあえず長期的に買っておこうという投資家もいるでしょう。EPS144.31なのでPERは8.87倍、BPS3,214.65なのでPBRは0.40倍になります。

配当は25円でるが配当目的で買われるとは思えません。配当利回りは2%になるためその程度であれば他の銘柄を買っておいたほうがインカムゲインとして有効でしょう。しかも3月決算なので配当は上場時点で意識されない。
 

ヤシマキザイ(7677)IPOを個人的に分析してみました

ストックオプション期間株数残
ストックオプション無し-株
発行価格-円

 
ロックアップは90日間(令和元年9月23日)、ロックアップ解除倍率の設定はありません。同社従業員持株会は180日間(令和元年12月22日)のロックアップが別に設定されています。さらにストックオプションの設定もありません。
 

時価総額は東証データの上場時発行済み株式数の2,880,000株から算出すると想定価格ベースで約36.9億円になります。
 

ヤシマキザイIPOは意外高になる可能性があるかもしれません。上場規模や収益から公開価格割れになることはないと思いますが、地合いに左右される展開でしょう。NY市場が上場日前後に落ち着いていれば初値に対して10%~30%高になる期待があります。
 

同じ野村證券主幹事でユーピーアール(7065)は想定発行価格から170円も仮条件上限が引き上げられています。得意先にJR各社があることも買い材料になるかもしれません。平たく言えば卸売業なんですけどちょっと期待したいIPOですね。
 

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