全研本社(7371)上場とIPO初値予想【幹事配分や独自評価あり】
全研本社(7371)IPOが新規上場承認されました。詳しく情報を調べたので参考になればと思います。上場市場はマザーズで主幹事はみずほ証券が引受けます。
上場規模は約48.7億円で公開株数3,280,200株、オーバーアロットメント492,000株です。想定発行価格は1,290円になっています。
上場規模が大きく当選見込みがあるため、積極的に狙いに行けば100株くらい当選できるかもしれません!
業 種 | サービス業 |
上場市場 | マザーズ |
上場日 | 6月16日 |
BB期間 | 5月31日~6月04日 |
企業ホームページ | https://www.zenken.co.jp/ |
事業の内容 | インターネットを利用する各種デジタルメディアの企画・開発・制作・運営管理・コンサルティング業、語学教室・研修等の企画・開催・運営、不動産賃貸業、これら附帯関連する一切の業務 |
【手取金の使途】
手取概算額702,080千円については、運転資金(①プラットフォーム開発費、②広告宣伝費、③人材採用費及び人件費)に充当する予定です。
※有価証券届出書(EDINET)抜粋
目次まとめ
全研本社(7371)IPOの業績と事業内容
業績は横ばいのため勢いがあまり感じられません。今期四半期利益は前期越えとなりそうです。
同社グループは全研本社と連結子会社2社、非連結子会社4社の計7社で構成されており、IT、語学、不動産を事業セグメントとしています。
ITセグメントではコンテンツマーケティング事業、メディア事業、AI事業を展開しており、語学セグメントでは法人向け語学研修事業、英会話スクール事業、留学斡旋事業、日本語教育事業を展開しています。
日本では少子高齢化が進み生産年齢人口は減少傾向にあるとともに、2016年には日本で働く外国人労働者の数が初めて100万人を突破しています。
そこで、同社グループはグローバル・インバウンド(日本国内における国際化)が進み、「働く」「学ぶ」という市場からのニーズが高まるものと捉えているそうです。
このニーズに対して、当社グループが持つ「IT」「語学」の各事業の強みを活かし、生産年齢人口の減少、グローバル・インバウンドに向けて事業展開を推進しています。
ITセグメントの主な事業コンテンツではクライアントの生産性向上、グローバル・インバウンドへの対応を推進しています。
語学セグメントの主な事業コンテンツとしてはグローバル・インバウンド(日本国内における国際化)に向けて事業展開を推進しています。
全研本社(7371)IPO仮条件と公開価格の日程
想定価格 | 1,290円 |
仮条件 | 1,290円~1,350円 |
公開価格 | 6月07日 |
想定発行価格から試算される市場からの吸収金額は約42.3億円です。オーバーアロットメントを含めると約48.7億円になります。
荷もたれ感がある上場サイズなので心配な銘柄です。
マザーズ指数が安値を更新している状況なので投資家の意欲が戻ることを期待したいと思います。上場日までに株安が落ち着けばいいですけどね。
全研本社(7371)IPOの幹事団詳細と会社データ
公募株数 | 600,000株 |
売出株数 | 2,680,200株 |
公開株式数 | 3,280,200株 |
OA売出 | 492,000株 |
引受幹事 | みずほ証券(主幹事) SMBC日興証券 SBI証券 楽天証券 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 岡三証券 マネックス証券 |
委託見込 | 岡三オンライン SBIネオトレード証券 |
株数が多いため主幹事以外でも当選できそうです。楽天証券からだと案外当選できそうな気がします。後期型抽選に参加する投資家も少ないと思います。
資金が拘束されるSMBC日興証券からの申込みも良さそうです。株数が多いため完全平等抽選を行うマネックス証券からも期待できそうです。
今回は株数が多いため狙いに行けば当選確率は高いと思います!需給の心配も少しあると思います。地合い頼みですよね。
全研本社の会社設立は1978年7月14日、本社住所は東京都新宿区西新宿六丁目18番1号、社長は林順之亮氏(56歳)です。※2021年5月17日時点
従業員数は392人(臨時雇用者99人)、平均年齢36.4歳、平均勤続年数5.4年、平均年間給与約435万円です。連結従業員数は419人で臨時雇用者103人です。
全研本社(7371)IPOの初値予想とロックアップ
氏名又は名称 | 所有株式数 | 割合 |
吉澤 信男 | 8,515,900株 | 69.15% |
林 順之亮 | 1,738,900株 | 14.12% |
松島 征吾 | 340,300株 | 2.76% |
本村 建 | 161,100株 | 1.31% |
松尾 陽二 | 151,100株 | 1.23% |
※上位株主の状況
【ロックアップ情報】
本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人かつ貸株人である吉澤信男、当社株主である林順之亮、松島征吾、保科衛、小室博人、鈴木徹、松尾陽二、本村建、上奥由和及び鷲谷将樹は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後180日目の2021年12月12日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等を行わない旨合意しております。
幹事引受け株数と割合を調べた結果
幹事団 | 引受け株数 | 割合 |
みずほ証券(主幹事) | 2,853,800株 | 87.00% |
SMBC日興証券 | 98,400株 | 3.00% |
SBI証券 | 98,400株 | 3.00% |
楽天証券 | 98,400株 | 3.00% |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 49,200株 | 1.50% |
岡三証券 | 49,200株 | 1.50% |
マネックス証券 | 32,800株 | 1.00% |
※目論見の訂正事項発表後に引受け株数を記載、委託幹事は記載なし
上場承認後の直感的初値予想と仮条件後の予想!
第一弾⇒ 1,450円~1,700円
※ファーストインプレッション
第二弾⇒ 1,600円~1,800円
※仮条件発表後
初値予想と市場コンセサンス
全研本社の初値予想をリサーチして記載します。
初値予想1,600円~2,000円
修正値1,700円~2,100円
仮条件が想定発行価格を下限にして上振れしています。価格帯は1,290円~1,350円になるため吸収額は最大で50.9億円になります。この吸収は少し不安ですが事業内容はIPO向きなので大丈夫みたいですね。
元々は語学事業を行っていましたが、現在ではウェブ関連事業が主力になっています。業績も安定しているため需要が見込めると予想が出ています。
類似業はフルスピード(2159)やSpeee(4499)などがあてはまると思います。複数の類似業がいますからね。
業績予想は2021年6月の連結売上が61.41億円で経常利益12.85億円となっています。前期比較だと売上5.39%増、経常利益70.42%増になります。
四半期利益は8.66億円で前期比129.71%増を見込んでいます。前期が絶不調だったためのその反動みたいです。PERはEPS77.13から17.50と意外と適正価格だと思います。PBRは1.51倍です。
無配なので業績期待で株価が変動する銘柄でしょう。
全研本社(7371)IPOの評価と申し込みスタンス
ストックオプション期間 | 株数残 |
2020年7月03日~2028年7月02日 | 1,097,500株 発行価格42円 |
2021年4月02日~2029年4月01日 | 8,500株 発行価格42円 |
ロックアップは180日間(2021年12月12日)、ロックアップ解除倍率の記載はありません。ストックオプションの株数残や発行価格は上記のようになります。
1,106,000株の全てが行使期限に入ります!別途条件設定があり上場後1年を経過するまで行使期間は20%になっています。
時価総額は東証データの上場時発行済み株式数の11,810,000株から算出すると想定価格ベースで約152.3億円になります。
仮条件が出るくらいの地合い回復に期待したいと思います。なんとなく日経平均頭打ちと、NY市場の売り圧力で市場の売買が鈍化している気がします。
ここからさらに上げるには相当な力が必要なのかもしれません。NYダウは戻り基調ですけど、日本株は弱く売られています!
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