エブレン上場とIPO初値予想【幹事配分や独自評価あり】
エブレン(6599)IPOが新規上場承認されました。市場はジャスダックで主幹事は野村證券が引受けます。
上場規模は約3.3億円で公開株式数公開株数269,900株、オーバーアロットメント40,400株です。上場規模が小さいため初値利益が狙えそうなパターンだと思います!
業 種 | 電気機器 |
上場市場 | JASDAQスタンダード |
上場予定 | 6月29日 |
BB期間 | 6月11日~6月17日 |
企業ホームページ | https://ebrain.co.jp/ |
事業の内容 | 産業用電子機器・工業用コンピュータの設計・製造・販売 |
【手取金の使途】
手取概算額131,041千円については、半導体製造装置関連の新規事業向けとして、①半導体製造装置に実装する試作品の性能評価、及び段階的に予定している量産体制を整えるための設備資金として107,000千円、②新規事業における運転資金として24,041千円を充当する予定であり、具体的には以下のとおりであります。
①設備資金の内訳としては、試作を実施している新規事業の製品に関連した評価・量産用の設備投資として、2021年3月期に21,000千円、2023年3月期に86,000千円を予定しております。
②運転資金としては、量産時の仕入増加による在庫支出として、2023年3月期に24,041千円を充当する予定であります。※有価証券届出書(EDINET)抜粋
目次まとめ
エブレン(6599)IPOの業績と事業内容
業績は売上・利益共に安定している感じがします。また新型コロナウイルス感染症の影響は、現時点ではあまりないと目論見に書かれているため安心材料になります。33億の売上げで2.6億円の純利益が前期計上できています。
同社グループインフラシステムに使用される組込型コンピュータ(産業用コンピュータ)及びその周辺製品を事業の対象領域とし同社が保有する技術力と生産力を全分野横断的に提供することを営業の基本として、これらに特化した製品の設計と製造を一筋に40有余年継続してきたそうです。
40年という歴史の中でコンピュータの世界は、半導体集積回路の技術革新と相まってコストパフォーマンスが向上し、その活用領域が飛躍的に拡大しています。
エブレングループが設計・製造する製品は、従来から通信・医療・交通・半導体製造装置・FA機・計測装置・セキュリティー等のシステムに組込まれるコンピュータが中心です。
またこれらの分野に加えて最近ではIoTやAI(人工知能)、HPC(スーパーコンピュータ)、エッジコンピューティング分野のコンピュータハードウェアの開発案件も増加しています。
グループ企業は連結子会社1社とエブレンの2社体制になります。産業用電子機器や工業用コンピュータに使用されるバックプレーン、システムラックやコンピュータシャーシ、及びボードコンピュータを含むその他周辺機器等の開発、設計、製造、販売を行っています。
バックプレーンとはCPUボードやI/Oボード等の各種回路基板(ボードコンピュータ)を相互に接続して信号伝送を行う回路、及びこれら基板に電力を供給する回路を備え、これら基板の着脱をコネクタを介して自在に接続できるようにしたユニットのことを言うそうです。
バックプレーンはこれら回路基板間の全ての信号を統合し、コンピュータとしての基本機能を実現するためのハードウェアであり、人体に例えるなら、全身の神経を統合している脊髄のような役割を果たします。
難しい内容ですけれどバックプレーンはコンピューターを構成する部品の中で重要な役割を果たしていると言うことですね。
バックプレーンには各種の規格が制定されており、規格に準拠した標準製品も販売しています。しかし顧客の電子機器メーカーや機械装置メーカーの製造する最終製品は多岐にわたり、その要求仕様も異なるため顧客独自の仕様に合わせて設計したカスタム製品の販売が中心になります。
この他、バックプレーン単体だけでなく顧客の要望に合わせて製造したラックに組み込み、電源ユニットやファン等を取り付け、配線等を施したうえでコンピュータ本体として完成した製品の販売も行っているそうです。
同社グループの事業系統として、エブレンは海外の仕入先から部材を仕入れるとともに、連結子会社である蘇州惠普聯電子有限公司との間で相互に部材を融通しています。
このことにより、仕入の際のスケールメリットの享受や安くて高品質な部材の調達を可能にしているそうです。また組み立て等の製造工程の一部を外注先に依頼しています。
輸入に関して急激な円安になると為替レートが影響する可能性があるそうです。中国をはじめとした外国からの部品仕入価格が上昇するためだそうです。逆に円高だと製品輸出に影響するため注文が減る可能性もあるそうです。
エブレン(6599)IPO仮条件と公開価格の日程
想定価格 | 1,050円 |
仮条件 | 1,200円~1,350円 |
公開価格 | 6月18日 |
想定発行価格から試算される市場からの吸収金額は約2.8億円です。オーバーアロットメントを含めると約3.3億円になります。上場規模が小さくて株数も少ない貴重なIPOが登場しました!
コロナショック後は5億円未満のIPOが沢山登場するかもしれません。セカンダリーが調子よくても初値買いは様子見になるかもしれませんからね。エブレンは株数が310,00株しかないため初値買い需要が強く買い気配になると思います。
エブレン(6599)IPOの幹事団詳細と会社データ
公募株数 | 142,900株 |
売出株数 | 127,000株 |
公開株式数 | 269,900株 |
OA売出 | 40,400株 |
引受幹事 | 野村證券(主幹事) いちよし証券 マネックス証券 |
委託見込 | DMM.com証券(PR) SBIネオトレード証券 |
幹事が3社しかないため申込できる証券会社が限定されます。野村證券狙いで良いと思いますけど全ての証券会社から申し込みを行っておきたいと思います。キムさんがいちよし証券のIPOルールを書いていましたけどあれマジか?と思いますよね。
だったらBBする機会がかなり減りそうです。それでも申込んでみますけどね。そうなると消去法でマネックス証券からも申し込みを徹底しないと駄目そうです。
まだブックビルディングが重なるIPOが少ないため買付け余力に問題はありませんけど、このままIPOが4月みたいに出てきたら悩みそうです。
それとコロナショックで大暴落していたウェルスナビのETFがもうすぐ利益に変わりそうです。あれだけマイナスだった資産が戻ってきました。ここ3ヶ月くらい積み立てできたので実はラッキーなのかもしれません!
さてどうなるのか今後も継続して投資を行っていきたいと思います。株式の含み損が大きいためIPOで取り返せる環境に早く戻ってほしいです。
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エブレンの会社設立は1973年10月22日、本社住所は東京都八王子市石川町2970番地6、社長は上村正人氏(76歳)です。※2020年5月26日時点
従業員数96人(臨時雇用者17人)、平均年齢43.3歳、平均勤続年数11.2年、平均年間給与約443万円です。連結従業員数は113人(臨時雇用者17人)になり中国子会社とエブレンの2社体制になっています。
エブレン(6599)IPOの初値予想とロックアップ
氏名又は名称 | 所有株式数 | 割合 |
上村 正人 | 641,100株 | 46.93% |
カーム有限会社 | 250,000株 | 18.30% |
熊谷 尚登 | 77,000株 | 5.64% |
小林 寛子 | 60,000株 | 4.39% |
髙橋 武志 | 50,000株 | 3.66% |
※上位株主の状況
【ロックアップ情報】
本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人及び貸株人である上村正人、売出人である熊谷尚登並びに当社の株主であるカーム有限会社、小林寛子、髙橋武志、藤野正美、菊水電子工業株式会社、上村和人、上村宏子、上村愛、清水旬、小林一夫、小林剛、山﨑万希子、田中猛、森下進、町山佳苗は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日後90日目の2020年9月26日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却等を行わない旨合意しております。
当社の株主であるエブレン社員持株会は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日後180日目の2020年12月25日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却等を行わない旨合意しております。
幹事引受け株数と割合を調べた結果
幹事団 | 引受け株数 | 割合 |
野村證券(主幹事) | 264,900株 | 98.15% |
いちよし証券 | 2,500株 | 0.93% |
マネックス証券 | 2,500株 | 0.93% |
※目論見の訂正事項発表後に引受け株数を記載、委託幹事は記載なし
上場承認後の直感的初値予想と仮条件後の予想!
第一弾⇒ 1,500円~1,800円
※ファーストインプレッション
第二弾⇒ 2,000円~2,700円
※仮条件発表後
エブレン初値予想と市場コンセサンス
初値予想1,500円~2,500円
修正値2,500円~3,000円
社歴が長いジャスダック上場のIPOです。幹事配分を確認してみると野村證券1本の申込みでも良さそうなIPOです。当選は難しそうですね。ただ配当が18円出るため配当利回りが1.33%になります。本決算が3月なのでまだまだ配当は先です。
2021年3月の連結業績予想は売上33.7億円、経常利益3.1億円です。前期比較で売上6.0%増、経常利益3.6%増になります。業績の伸びは老舗で横ばい傾向です。
EPS140.41なのでPBR9.61倍と低いようです。類似企業の似たような水準にある銘柄が多いようです。コンテック(6639)や菊水電子工業(6912)などが類似企業です。
株数が少なく野村證券の場合は初値売が少ないため高騰するでしょう。仮条件引上げでも上場規模は約4.2億円と小さいですからね。儲かりそうなので忘れずに申込みます!
エブレン(6599)IPOの評価と申し込みスタンス
ストックオプション期間 | 株数残 |
ストックオプション設定なし | -株 発行価格-円 |
ロックアップは90日間(2020年9月26日)と180日間(2020年12月25日)があります。180日間のほうはエブレン社員持株会になっています。またロックアップ解除倍率の記載はありません。ストックオプション(新株予約権)は設定がありません!
時価総額は東証データの上場時発行済み株式数の1,536,000株から算出すると想定価格ベースで約16.1億円になります。
地合いが今のままであれば初値2倍が見込めそうな気がします。上場日程が少し混雑していることが気がかりです。
4月上場だったIPOの再承認も続いているため慎重に銘柄選びを行いたいと思っています!IPO承認が続いているのは一安心ですね。
IPOで前受金が必要ない企業⇒ SBIネオトレード証券
SBIネオトレード証券は委託幹事なんですけどIPO抽選に資金が要らないため口座開設しておくと当選の機会があるかもしれません。
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