日本エコシステム(9249)上場とIPO初値予想【幹事配分や独自評価あり】
日本エコシステム(9249)IPOが新規上場承認されました。詳しく情報を調べたので参考になればと思います。上場市場は東証2部で主幹事はみずほ証券が引受けます。
上場規模は約16.1億円で公開株数670,000株、オーバーアロットメント100,000株です。想定発行価格は2,090円になっています。
業 種 | サービス業 |
上場市場 | 東証2部 |
上場日 | 10月08日 |
BB期間 | 9月22日~9月29日 |
企業ホームページ | https://www.jp-eco.co.jp/ |
事業の内容 | 公共サービス事業、環境事業、交通インフラ事業、その他 |
【手取金の使途】
手取概算額1,282,530千円については、「1新規発行株式」の(注)5.に記載の第三者割当増資の手取概算額上限193,325千円と合わせた手取概算額合計上限1,475,855千円を、①設備資金、②投融資資金、③研究開発資金、④人材採用及び育成資金並びに⑤その他費用等に充当する予定
※有価証券届出書(EDINET)抜粋
目次まとめ
日本エコシステム(9249)IPOの業績と事業内容
業績横ばいのため微妙なIPOです。救いは今期利益が伸びていることでしょう。
同社グループは日本エコシステムと連結子会社の計8社で構成され、公共サービス事業、環境事業、交通インフラ事業を主な事業として取り組んでいます。
公共サービス事業は、公営競技場における、トータリゼータシステムの設計・製造・販売・機器設置や一般事業者も含めた空調衛生設備等のファシリティに関わる事業を行います。
さらににトータリゼータシステムのメンテナンスに関わる事業やAIによる競輪予想サービス・警備・清掃等の運営業務に関わる事業を通じて安心・安全・快適な環境社会の実現を推進しています。
環境事業は、排水浄化効率を促進させる製剤をはじめとする環境修復に関わる技術・新製品等の研究開発、製造及び販売業務、並びに産業用太陽光を中心とした再生可能エネルギー発電設備の設計、施工、保守等業務を通じて環境社会に貢献する事業を展開しています。
交通インフラ事業は、高度成長期に整備が進んだ高速道路の経年劣化が顕在化しているため、インフラ設備の使用可能期間延長に貢献し、循環型社会であるエコシステムを目指しています。
その他公共サービス事業・環境事業・交通インフラ事業における情報と、AI(人工知能)やICT等の最新技術を組み合わせることで、新たな事業を創造するICTソリューションを提供しています。
日本エコシステム(9249)IPO仮条件と公開価格の日程
想定価格 | 2,090円 |
仮条件 | 2,060円~2,120円 |
公開価格 | 9月30日 |
想定発行価格から試算される市場からの吸収金額は約14.0億円です。オーバーアロットメントを含めると約16.1億円になります。
上場規模が通常サイズで東証2部なのであまり盛り上がらないでしょう。業績も頭打ち状態となっているようです。
日本エコシステム(9249)IPOの幹事団詳細と会社データ
公募株数 | 670,000株 |
売出株数 | 0株 |
公開株式数 | 670,000株 |
OA売出 | 100,000株 |
引受幹事 | みずほ証券(主幹事) 大和証券 野村證券 東海東京証券 岩井コスモ証券 SBI証券 SMBC日興証券 極東証券 安藤証券 |
委託見込 | DMM.com証券(PR) SBIネオトレード証券 |
みずほ証券狙いのIPOで良さそうですね。しかも幹事上位は店頭系なのでネット抽選だと当選しにくいと思います。
ネット証券はSBI証券のみです。久しぶりに安藤証券も幹事にはいっています!
日本エコシステムの会社設立は1998年11月26日、本社住所は愛知県一宮市本町二丁目2番11号JES一宮ビル、社長は松島穣氏(48歳)です。※2021年9月10日時点
従業員数は137人(臨時雇用者83人)、平均年齢40.1歳、平均勤続年数4.8年、平均年間給与約502万円です。
日本エコシステム(9249)IPOの初値予想とロックアップ
氏名又は名称 | 所有株式数 | 割合 |
松福 | 1,100,000株 | 51.89% |
オクヤホールディングス | 650,000株 | 30.66% |
松島 穣 | 203,000株 | 9.58% |
松島 啓晃 | 38,000株 | 1.79% |
中村 成一 | 29,000株 | 1.37% |
※上位株主の状況
【ロックアップ情報】
本募集に関連して、貸株人である松島 穣並びに当社株主である松福株式会社、オクヤホールディングス株式会社及び松島 啓晃は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日後180日目の2022年4月05日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却(ただし、オーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと等を除く)等を行わない旨合意しております。
幹事引受け株数と割合を調べた結果
幹事団 | 引受け株数 | 割合 |
みずほ証券(主幹事) | 556,100株 | 83.00% |
大和証券 | 20,100株 | 3.00% |
野村證券 | 20,100株 | 3.00% |
東海東京証券 | 20,100株 | 3.00% |
岩井コスモ証券 | 20,100株 | 3.00% |
SBI証券 | 13,400株 | 2.00% |
SMBC日興証券 | 6,700株 | 1.00% |
極東証券 | 6,700株 | 1.00% |
安藤証券 | 6,700株 | 1.00% |
※目論見の訂正事項発表後に引受け株数を記載、委託幹事は記載なし
上場承認後の直感的初値予想と仮条件後の予想!
第一弾⇒ 2,150円~2,600円
※ファーストインプレッション
第二弾⇒ 2,150円~2,400円
※仮条件発表後
初値予想と市場コンセサンス
日本エコシステムの初値予想をリサーチして記載します。
初値予想2,000円~2,500円
修正値2,200円~2,500円
仮条件は想定発行価格を挟むように決定し2,060円~2,120円に決定しました。上場による吸収額は約16.3億円なので公開価格割れはないと思います。ただし大手予想は公開価格割れも視野に入れているようです。
経営の多角化やM&Aによる負債増加が懸念されるみたいです。しかし今期利益が拡大しているため期待したいと思います。配当が未定なのは残念です。
2021年9月期の業績予想は売上68.46億円で経常利益7.42億円です。前期比だと売上11.83%増、経常利益77.09%増になります。
四半期利益は5.12億円なので前期比だと126.55%増になります。利益がかなり増えていますけど来期予想が出ていないため不安です。
PERは8.27倍、PBRは2.12倍になります。株価設定は低めなので何とか利益が見込める気がします。ただ類似企業の中はもっとPERが低い銘柄があります。配当や優待期待がないと株価が高くならないでしょう。
日本エコシステム(9249)IPOの評価と申し込みスタンス
ストックオプション期間 | 株数残 |
2022年9月01日~2030年8月18日 | 120,000株 発行価格1,000円 |
ロックアップは180日間でロックアップ解除倍率設定はありません。ストックオプションの株数残や発行価格は上記のようになります。行使期限に入る新株予約権はありません。
時価総額は東証データの上場時発行済み株式数の2,670,000株から算出すると想定価格ベースで約55.8億円になります。
公共事業を専門とし前期はコロナの影響も受けているとあり人気は限定的でしょう。ただ今期の利益が前期の2.27倍となっているため上場タイミングは良いのかもしれません。
コロナの影響は今後改善すると見込まれています。公開価格割れはなさそうです。
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タグ:IPO初値予想