KIYOラーニング上場とIPO初値予想【幹事配分や独自評価あり】
KIYOラーニング(7353)IPOが新規上場承認されました。市場はマザーズで主幹事はSMBC日興証券が引受けます。
上場規模約7.7億円で公開株式数340,200株、オーバーアロットメント51,000株です。GMOフィナンシャルゲートとアイキューブドシステムズと上場日が重なっていることが懸念材料です。それに赤字体質の企業なので3銘柄の中では一番選ばれない可能性があります。
当選チャンスになるかもしれないためよく考えてIPO抽選に参加したいと思います。
業 種 | サービス業 |
上場市場 | マザーズ |
上場予定 | 7月15日 |
BB期間 | 6月30日~7月06日 |
企業ホームページ | https://www.kiyo-learning.com/ |
事業の内容 | 個人向けオンライン資格講座及び法人向け社員教育クラウドサービスの提供 |
【手取金の使途】
差引手取概算額541,480千円に本第三者割当増資の手取概算額上限92,576千円を合わせた、手取概算額合計上限634,056千円については、①事業サービス強化のためのシステム開発、②事業拡大を目的とした人員増強のための費用、③借入金の返済、④広告宣伝費に充当する予定です。
※有価証券届出書(EDINET)抜粋
目次まとめ
KIYOラーニング(7353)IPOの業績と事業内容
業績面の評価は黒字化して1年~2年必要だと思います。上場前に赤字を出し切っていればという期待があるくらいです。ただ今期も開示情報では赤字となっています。積極的にIPO抽選に参加するには黒字化予想を確認してからでも遅くないでしょう。
この記事に今期業績予想も追記する予定です。黒字化予想が出ていれば嬉しいですね。
KIYOラーニングはITを用いて、個人や企業での学習を効率化するクラウドサービスを行っています。主に個人向けのオンライン資格講座である「スタディング」事業、法人向けの社員教育クラウドサービスである「エアコース」事業を提供しています。
社長である綾部貴淑氏が保有する中小企業診断士の資格取得時の勉強方法を生かし、過去に流行していた携帯音楽プレーヤーにより、すきま時間で学習できる音声講座として中小企業診断士講座を開始したことが事業の始まりだそうです。
主力サービスの「スタディング」は、「学びやすく、わかりやすく、続けやすい」をコンセプトとしたオンライン資格講座になります。
スマートフォンやタブレット、パソコン等で受講でき、分かりやすい動画講座や問題練習によって、忙しい人でも「すきま時間」を使って資格取得のための学習ができます。
スタディングでは、ビジネスパーソンに人気がある資格を中心とした講座ラインナップを展開しています。カテゴリとして、「ビジネス・経営」「法律」「会計・金融」「不動産」「IT」「ビジネススキル」「公務員」「語学」に分類される全26講座を提供しています。
カテゴリごとに難関資格~中難度資格~簡単な資格のラインナップを揃えることで、簡単な資格から獲得したユーザーを、より難度の高い資格にアップグレードすることを推進しています。
従来の教室型講座や社員研修では、すべての人が同じようなコンテンツ、カリキュラム、スケジュールで学ぶのが通常でした。
この問題を解決するために、KIYOラーニングでは過去の受講者の学習履歴データや問題・模擬試験等の得点データを分析し、AIを用いることで個別に最適な学習プランやアドバイスを提供することに力を入れています。
また、2017年から法人向けサービスとして社員教育クラウドサービス「エアコース」を提供しています。
エアコースでは、各種の社員教育コースが受け放題で受講でき、自社独自の教育コースも簡単に作成・配信できます。エアコースはクラウドサービスであり、オフィス内だけでなく在宅、営業所、店舗、外出先、移動中、海外拠点など離れていてもスマートフォンさえあればどこでもコースを受講することが可能です。
企業の教育担当者やマネージャーを支援する、集合研修管理機能やレポート機能も充実しており、社員教育の悩みを解決しているそうです。
KIYOラーニング(7353)IPO仮条件と公開価格の日程
想定価格 | 1,980円 |
仮条件 | 2,070円~2,300円 |
公開価格 | 7月07日 |
想定発行価格から試算される市場からの吸収金額は約6.7億円です。オーバーアロットメントを含めると約7.7億円になります。上場規模だけみると初値利益が出そうな感じがします。
コロナ関係で今後需要は増えると思いますけど現状は赤字経営です。しかもここ数年を確認する限り黒字化はありません。ベンチャーキャピタル保有株も多くロックアップ1.5倍解除まで初値が届くのか?と少し心配です。
KIYOラーニング(7353)IPOの幹事団詳細と会社データ
公募株数 | 300,000株 |
売出株数 | 40,200株 |
公開株式数 | 340,200株 |
OA売出 | 51,000株 |
引受幹事 | SMBC日興証券(主幹事) 大和証券 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 SBI証券 楽天証券 |
委託見込 | DMM.com証券(PR) auカブコム証券 |
抽選参加は主幹事のSMBC日興証券を中心に申込みます。幹事構成から多くの方が全ての証券会社から参加してくるでしょう!
株数が多くないため公開価格は超えてくると思います。利益は大きく見込めないかもしれません。コロナ関係で需要があれば当選者はラッキーでしょうね。
また三菱UFJモルガン・スタンレー証券の委託幹事で今回はauカブコム証券でもIPO抽選に参加できるはずです。
後期型抽選になるため申込者は少ないでしょう。楽天証券も後期型抽選になります。
それとETF投資で10%近く損失を出していたウェルスナビが短期間で戻ってきました。定期的に分配金も入り積み立ても行っているため今回の暴落で少し得をした気がします。貯金感覚で既に3年以上の付き合いです。
ウェルスナビは長期投資なんですけど一時は20%以上の利益が出ていました金額にすると7万円位だったと思います。大きな投資をされている方は一度換金しても良いレベルですよね。
KIYOラーニングの会社設立は2010年1月04日、本社住所は東京都千代田区紀尾井町4番13号、社長は綾部貴淑氏(48歳)です。※2020年6月13日時点
従業員数24人(臨時雇用者3人)、平均年齢39歳、平均勤続年数2.5年、平均年間給与約549万円です。
KIYOラーニング(7353)IPOの初値予想とロックアップ
氏名又は名称 | 所有株式数 | 割合 |
綾部 貴淑 | 953,000株 | 48.95% |
株式会社MS-Japan | 148,000株 | 7.60% |
みらい創造一号投資事業有限責任組合 | 148,000株 | 7.60% |
イノベーション・エンジン産業創出投資事業有限責任組合 | 100,000株 | 5.14% |
GA1号投資組合 | 80,000株 | 4.11% |
※上位株主の状況
【ロックアップ情報】
本募集及び引受人の買取引受による売出しに関し、貸株人かつ売出人である綾部貴淑、売出人である橋野竜一郎、当社株主かつ当社役員である島田慶生及び秦野元秀、当社株主である株式会社MS-Japan、フリービットインベストメント株式会社、株式会社マイナビ、株式会社ぐるなび、~中略~ 渋屋隆一及び藤田健吾はSMBC日興証券株式会社に対して、本募集及び引受人の買取引受による売出しに係る元引受契約締結日に始まり、上場日から起算して180日目の2021年1月10日までの期間中は、主幹事会社の事前の書面による承諾を受けることなく、元引受契約締結日に自己の計算で保有する当社普通株式及び当社普通株式を取得する権利を有する有価証券の発行、譲渡又は売却等を行わない旨を約束しております。
当社株主であるみらい創造一号投資事業有限責任組合、イノベーション・エンジン産業創出投資事業有限責任組合、GA1号投資組合、かんしん未来投資事業有限責任組合、~中略~ エッジテクノロジー有限責任事業組合は、主幹事会社に対して、本募集及び引受人の買取引受による売出しに係る元引受契約締結日に始まり、上場日から起算して90日目の2020年10月12日までの期間中は、主幹事会社の事前の書面による承諾を受けることなく、元引受契約締結日に自己の計算で保有する当社普通株式及び当社普通株式を取得する権利を有する有価証券の発行、譲渡又は売却等(ただし、その売却価格が募集における発行価格又は売出しにおける売出価格の1.5倍以上であって、主幹事会社を通して行う東京証券取引所での売却等は除く。)を行わない旨を約束しております。
幹事引受け株数と割合を調べた結果
幹事団 | 引受け株数 | 割合 |
SMBC日興証券(主幹事) | 313,000株 | 92.00% |
大和証券 | 10,200株 | 3.00% |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 6,800株 | 2.00% |
SBI証券 | 6,800株 | 2.00% |
楽天証券 | 3,400株 | 1.00% |
※目論見の訂正事項発表後に引受け株数を記載、委託幹事は記載なし
上場承認後の直感的初値予想と仮条件後の予想!
第一弾⇒ 2,200円~2,600円
※ファーストインプレッション
第二弾⇒ 4,500円~6,000円
※仮条件発表後
KIYOラーニング初値予想と市場コンセサンス
初値予想4,000円~4,600円
仮条件が引き上げられ2,070円~2,300円に決定しました。結構上げてきたので初値予想も修正が行われそうです。他の銘柄も軒並み上方修正されています。1銘柄でもIPOに当選すれば大きな利益になるので頑張らないといけません!
KIYOラーニングはこれまで業績が赤字でしたが今期は黒字化するためIPOでも人気があると言われています。eランニングサービスになるためコロナの影響も受けにくいそうです。それと社会人向けサービスになるため上場後に注目を集めるのかは微妙みたいです。学生向けが投資市場では人気みたいです。
2020年12月の単独業績予想は売上14.35億円で経常利益1.25億円です。前期売上が8.35億円で経常利益が-1.5億円だったためインパクトある業績結果が出るそうです。でもこれまで赤字続きだったので企業信頼を考えるとこれからだと思います。売上が71.9%も増える予想なのでコロナ禍の影響がプラスに働いていると思います。
EPSは59.62になるそうなので仮条件上限だとPER38.58倍になります。BPSが340.32なのでPBRは6.76倍です。上値余地はあると思いますが初値2倍で限界値のような気がします。レアジョブ(6096)あたりでPER90倍くらいです。
ベンチャーキャピタル保有株がロックアップ1.5倍の3,450円以上で開放されます。それよりももっと高く初値が付きそうな雰囲気です。
KIYOラーニング(7353)IPOの評価と申し込みスタンス
ストックオプション期間 | 株数残 |
2017年12月01日~2025年11月30日 | 28,000株 発行価格250円 |
2019年12月19日~2027年12月18日 | 16,000株 発行価格625円 |
2021年4月02日~2029年4月01日 | 58,000株 発行価格1,000円 |
ロックアップは90日間(2020年10月12日)と180日間(2021年1月10日)があり、90日間分にベンチャーキャピタル保有株が多く含まれています。90日間分にはロック解除倍率1.5倍設定があります。
ストックオプションの株数残や発行価格は上記のようになります。44,000株が上場時点で行使期限に入ります。
時価総額は東証データの上場時発行済み株式数の2,145,000株から算出すると想定価格ベースで約42.5億円になります。
同日3社上場になるため少し難しいIPOだと思います。しかし当選チャンスでもあるため状況に応じて対応したいと思います。現時点では抽選に参加する方向で考えています。初値1.2倍くらいはクリアーすると思います!
KIYOラーニング主幹事引受け企業⇒ SMBC日興証券
タグ:IPO初値予想