【評価】クラシコム(7110)IPOの上場と初値予想
クラシコム(7110)IPOが新規上場承認されました。詳しく情報を調べたので参考になればと思います。上場市場はグロース市場で主幹事はみずほ証券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券が共同で引受けます。
上場規模は約34.9億円で公開株数2,138,000株、オーバーアロットメント320,700株です。想定発行価格は1,420円になっています。
兄妹で服飾雑貨経営を行い成功させた実力は評価できそうです。ただIPOではあまり人気が見込めない気がしています。
業 種 | 小売業 |
上場市場 | グロース市場 |
上場日 | 8月05日 |
BB期間 | 7月20日~7月26日 |
企業ホームページ | https://kurashi.com/ |
事業の内容 | ECサイト「北欧、暮らしの道具店」における服飾雑貨等の販売事業 |
目次まとめ
クラシコム(7110)IPOの業績と事業内容
クラシコム運営の「北欧、暮らしの道具店」は、2007年にヴィンテージの北欧食器等を扱うECサイトとして始まっています。
現在は北欧に関係するものが占める割合は小さくなりましたが、販売する商品だけでなく、ユーザーとのつながりをつくり、深めるために提供しているコンテンツについても、すべて「暮らしを自分らしく、美しいものにすること」、
「日常のささやかな幸せを大事にすること」と言った同社が強く共感した北欧カルチャーの本質に根ざして作られています。
同社の世界観を「ライフカルチャー」と称し、「北欧、暮らしの道具店」を通じてライフカルチャープラットフォーム事業という単一のセグメントで事業を展開しています。
簡単に説明するとECサイト運営を行う小売業です。過去には楽天市場を利用していましたが現在は自社運営のECサイト経由の販売をメインに行っています。
クラシコム(7110)IPO仮条件と公開価格の日程
想定価格 | 1,420円 |
仮条件 | 1,340円~1,420円 |
公開価格 | 7月27日 |
想定発行価格から試算される市場からの吸収金額は約30.4億円です。オーバーアロットメントを含めると約34.9億円になります。
業績が良いけれど上場規模が大きいですね。小売業の収益を考えるとかなり凄いと思います。独自性のある商品が多いのかもしれません。
クラシコム(7110)IPOの幹事団詳細と会社データ
公募株数 | 670,000株 |
売出株数 | 1,468,000株 |
公開株式数 | 2,138,000株 |
OA売出 | 320,700株 |
引受幹事 | みずほ証券(共同) 三菱UFJモルガン・スタンレー証券(共同) SBI証券 楽天証券 マネックス証券 松井証券 いちよし証券 |
委託見込 | DMM.com証券 SBIネオトレード証券 |
主幹事から申込めば当選確率がかなり高そうです。共同主幹事で違和感が少しあるため様子見したいと思います。仮条件で申込みスタンスを決定したいと思います。
人気が見込めるのか微妙そうですね。EC販売なのは良いけどここから成長するのはどうなの?自社ECサイト運営なのでランニングコストは良さそうです。
クラシコムの会社設立は2006年9月06日、本社住所は東京都国立市東一丁目16番地17、社長は青木耕平氏(49歳)です。※2022年7月04日時点
従業員数は77人、平均年齢34.2歳、平均勤続年数4.1年、平均年間給与約647万円です。給与が結構高いですよね。
クラシコム(7110)IPOの初値予想とロックアップ
氏名又は名称 | 所有株式数 | 割合 |
青木 耕平 | 4,832,000株 | 75.50% |
佐藤 友子 | 1,280,000株 | 20.00% |
青木 祐一郎 | 288,000株 | 4.50% |
※全株主の状況
【ロックアップ情報】
ロックアップは360日間(2023年7月30日)までになりロックアップ解除設定はありません。3人しか株主がいませんし、全て特別利害関係者になっています。親族で大儲けのパターンでしょうか?上場までの道のりは評価対象でしょう。
幹事引受け株数と割合を調べた結果
幹事団 | 引受け株数 | 割合 |
みずほ証券 | 1,218,900株 | 57.01% |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 812,600株 | 38.01% |
SBI証券 | 21,300株 | 1.00% |
楽天証券 | 21,300株 | 1.00% |
マネックス証券 | 21,300株 | 1.00% |
松井証券 | 21,300株 | 1.00% |
いちよし証券 | 21,300株 | 1.00% |
※目論見の訂正事項発表後に引受け株数を記載、委託幹事は記載なし
上場承認後の直感的初値予想と仮条件後の予想!
第一弾⇒ 1,460円~2,000円
※ファーストインプレッション
第二弾⇒ 1,280円~1,450円
※仮条件発表後
初値予想と市場コンセサンス
クラシコムの初値予想をリサーチして記載します。
初値予想1,300円~1,600円
修正値-9%~公開価格比0%
大手予想を確認する限り公開価格割れも普通にあり得そうです。業績頭打ちのECサイト運営、さらに増収となるが今期は減益見込みです。
WBS取上げで個人投資家の資金を呼び込む可能性は残るようだが公開価格割れしなければIPO成功みたいです。このIPOはパスしても良いかな?と考えています。
服飾雑貨のネットショップは今時流行らない気もするが業績は良いためチェックだけしておきます。
続くIPOが出ていないことはプラス材料だが、公開価格が仮条件上限で決まらない可能性もあると観測されているため無理に参加しなくて良いでしょう。仮条件の範囲は1,340円~1,420円です。
クラシコム(7110)IPOの評価と申し込みスタンス
ストックオプション期間 | 株数残 |
なし | -株 発行価格-円 |
ロックアップは360日間でロックアップ解除設定はありません。ストックオプションもないため株主構成がわかりやすくなっています。
しかも青木祐一郎氏持分の288,000株は売出株で処分されます。公開株式数の他に株流通がないと考えられるため、初値で需要が見込めれば利益につながりそうです。
時価総額は東証データの上場時発行済み株式数の7,070,000株から算出すると想定価格ベースで約100.4億円になります。
利益が出ている企業なので行ける気がします。でも上場規模が大きいため難題です。兄妹で服飾雑貨経営のインパクトはありそうですけどね。
共同主幹事となっているため売却先に困る想定なのか?と感じました。このクラス共同主幹事って本来は珍しいです。
IPOで前受金が必要ない企業⇒ SBIネオトレード証券
タグ:IPO初値予想