【評価】マテリアルグループ(156A)IPOの上場と初値予想
マテリアルグループ(156A)のIPOが新規上場承認されました。詳しく情報を調べたので参考になればと思います。上場市場はグロース市場で主幹事は野村證券が引受けます。
上場規模は約58.4億円で公開株数4,887,100株、オーバーアロットメント733,000株です。想定発行価格は1,040円になっています。
業 種 | サービス業 |
上場市場 | グロース市場 |
上場日 | 3月29日 |
BB期間 | 3月13日~3月18日 |
企業ホームページ | https://materialgroup.jp/ |
事業内容 | PR・デジタルを中心としたマーケティングコミュニケーション支援 |
目次まとめ
マテリアルグループ(156A)IPOの業績と事業内容
グループ企業はマテリアル及び連結子会社6社で構成され、マーケティングコミュニケーション領域において、PR発想/ストーリーテリングをコアとして顧客のブランドの成長を支援する専門事業集団です。
同社グループは中核子会社と位置付けている株式会社マテリアルが属するPRコンサルティング事業を中心に、デジタルマーケティング事業、PRプラットフォーム事業の3つの事業を展開しています。
マテリアルグループ(156A)IPO仮条件と公開価格の日程
想定価格 | 1,040円 |
仮条件 | 1,100円~1,180円 |
公開価格 | 3月19日 |
想定発行価格から試算される市場からの吸収金額は約50.8億円です。オーバーアロットメントを含めると約58.4億円になります。
上場規模が大きくファンド絡みなので警戒しておきたいと思います。
マテリアルグループ(156A)IPOの幹事団詳細と会社データ
公募株数 | 50,000株 |
売出株数 | 4,837,100株 |
公開株式数 | 4,887,100株 |
OA売出 | 733,000株 |
引受幹事 | 野村證券(主幹事) SMBC日興証券 みずほ証券 SBI証券 楽天証券 あかつき証券 岩井コスモ証券 |
委託見込 | SBIネオトレード証券 DMM.com証券 |
ファンド案件が出てきたので大丈夫か?と思っています。野村證券じゃないと今の地合いでは厳しいかもですね。昨年のIPO不調時に野村案件だけは安泰でしたからね。
会社設立は2014年8月18日、本社住所は東京都港区赤坂一丁目12番32号アーク森ビル35階、代表取締役CEOは青﨑曹氏(36歳)です。※2024年2月26日時点
従業員数は29人(臨時雇用者2人)、平均年齢35.5歳、平均勤続年数2.1年、平均年間給与約623万円です。
マテリアルグループ(156A)IPOの初値予想とロックアップ
氏名又は名称 | 所有株式数 | 割合 |
戦略PR投資事業有限責任組合 | 6,951,145株 | 61.95% |
10X Investment Ltd. | 2,241,184株 | 19.97% |
馬場 沙紀 | 600,000株 | 5.35% |
Retweet and Share Ltd. | 583,095株 | 5.20% |
青﨑 曹 | 225,339株 | 2.01% |
※上位株主の状況
【ロックアップ情報】
ロックアップは180日間(2024年9月24日)と360日間(2025年3月23日)となっています。ロックアップ解除倍率設定はありません。
幹事引受け株数と割合を調べた結果
幹事団 | 引受け株数 | 割合 |
野村證券(主幹事) | 4,623,100株 | 94.60% |
SMBC日興証券 | 73,300株 | 1.50% |
みずほ証券 | 73,300株 | 1.50% |
SBI証券 | 73,300株 | 1.50% |
楽天証券 | 14,700株 | 0.30% |
あかつき証券 | 14,700株 | 0.30% |
岩井コスモ証券 | 14,700株 | 0.30% |
※目論見の訂正事項発表後に引受け株数を記載、委託幹事は記載なし
上場承認後の直感的初値予想と仮条件後の予想!
第一弾⇒ 900円~1,200円
※ファーストインプレッション
第二弾⇒ 1,100円~1,250円
※仮条件発表後
初値予想と市場コンセサンス
マテリアルグループの初値予想をリサーチして記載します。
初値予想900円~1,100円
修正値1,180円~1,200円
上場規模が約66.3億円ありながら2024年8月期の四半期利益予想が7.5億円しかない。この時点でスルーなのだか野村證券が主幹事で仮条件が引上げられた。
ということは機関投資家に人気だと考える。どんな時も割らせない野村證券だが今回は少し心配がある。オファリングレシオも57%弱のファンド出口案件。
10億円の利益も未達なのに吸収金額がデカイ。海外需要がもしかしたら多いのかもしれないが国内勢は消極的では?野村證券の営業力に期待したい案件。
IPOとしては魅力があまりない。利益が出ても1万円未満か?シンジケートカバーはすぐに入れてくると思うので割れてもたいしたことはないだろう。程々にブックビルディングに参加したい。
損したくないならBBは控えるべき!
マテリアルグループ(156A)IPOの評価と申し込みスタンス
ストックオプション期間 | 株数残 |
2019年11月29日~2027年10月28日 | 52,000株 発行価格37円 |
2021年12月01日~2030年2月25日 | 400,000株 発行価格546.1円 |
2022年2月15日~2030年1月30日 | 130,800株 発行価格545円 |
2025年1月01日~2035年3月31日 | 600,000株 発行価格1,031.24円 |
2025年5月25日~2033年5月16日 | 210,675株 発行価格1,030円 |
ロックアップは180日間と360日間になり解除倍率設定なしです。ストックオプションの株数残や発行価格は上記のようになります。582,800株が行使期限入りします。
時価総額は東証データの上場時発行済み株式数の9,877,197株から算出すると想定価格ベースで約102.7億円になります。
怪しさがあるIPOなので仮条件を待って判断します。あまり好感できないですね。
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