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フォーラムエンジニアリング上場とIPO初値予想【幹事配分や独自評価あり】

フォーラムエンジニアリング(7088)IPOが新規上場承認されました。市場は東証1部又は2部を予定し主幹事は野村證券が引受けます。
 

上場規模は約135.6億円のグローバルオファリングで公開株式数9,673,600株、オーバーアロットメント674,800株です。日本国内販売だけで計算すると約68億円規模の上場になります。
 

フォーラムエンジニアリング上場とIPO初値予想
 

エンジニア人材派遣や紹介に特化している企業になります。IPOでは人気が高まっている事業ですが全て売出株となっているため注意が必要でしょう。
 

IPO抽選に参加する前に配当金などをしっかり確認しておきたいところですね。配当性向は52.8%になっているため高配当が期待できそうです。2020年3月期以降は60%以上の配当性向を実施するようです!
 

業 種サービス業
上場市場東証1部又は2部
公開予定3月09日
BB期間2月25日~2月27日
企業ホームページhttps://www.forumeng.co.jp/
事業の内容エンジニア人材の派遣事業・紹介事業

 

フォーラムエンジニアリング(7088)IPOの業績と事業内容

大手企業だけあり業績が安定しているようです。前期の39期売上げは346億円で四半期利益が42億円です。個人投資家からはあまり面白みのない企業かもしれません。人手不足と言われてますが同社でもそれは同じようです。
 

同社は1981年4月にエンジニア派遣サービスを行う企業として設立されています。エンジニア派遣サービスは、従来から主力事業であり、2020年3月期第3四半期累計期間売上高の99.6%を占めるサービスです。
 

このエンジニア派遣サービスにおいて2020年1月01日時点で1,429事業所に4,352名の技術社員を派遣しています。またその他にエンジニア紹介等のサービスを提供しています。
 

フォーラムエンジニアリングIPO業績
 

エンジニア派遣サービスの主なターゲットである顧客企業及びその事業所は、機械・電気系、主要8業種に属する企業の同社営業エリア内の従業員数100名以上の約3,200事業所とそれに属する部署です。
 

特定の企業・案件に依存せずに多くの取引先から受注を獲得しているため、売上基盤の裾野が広く安定しています。これらの顧客企業における設計・開発、実験・評価、生産技術、品質保証等の各職種に技術社員を派遣しています。
 

同社は技術社員を原則正社員として雇用し、通勤可能範囲内の就業先を選定することで、安定した就業環境を提供し、2019年3月期の平均で96.9%、2020年3月期第3四半期累計期間の平均で95.0%という稼働率を維持しています。
 

※主要8業種とは自動車、輸送用機械、産業用機械、精密機器、電気機器、家電、電子部品、情報通信を指す
 

フォーラムエンジニアリング事業系統の詳細
 

エンジニア紹介及びその他では設立以来エンジニア派遣サービスを主業としてきましたが、市場動向を先取りした新しいビジネスモデルを追求しています。
 

ICT(情報通信テクノロジー)の進歩を活用し、エンジニア人材のAIダイレクトマッチングプラットフォーム「コグナビ」を運用しています。
 

フォーラムエンジニアリング稼働実績
 

コグナビでは、人工知能(AI)を活用しエンジニア人材のスキル、顧客企業の各部署における業務内容の双方をわかりやすく可視化して把握するために、「技術・ツール」「製品・部品」「職種・工程」「学問」の4分野から構成された技術要素に係る用語を、ツリー形状で表現しています。
 

このコグナビの仕組みを利用し多くのサービスを展開しています。また、多くの人員が機電系エンジニアとなっているようです。
 

フォーラムエンジニアリング(7088)IPO仮条件と公開価格の日程

想定価格1,310円
仮条件1,310円~1,400円
売出価格2月28日

 
想定価格から試算される市場からの吸収金額は約126.7億円です。オーバーアロットメントを含めると約135.6億円になります。上場規模が大きいため上場する市場により需要判断がわかれると思います。東証2部市場に上場する場合は人気がないでしょう。
 

ただこれまで東証2部上場のIPOでグローバルオファリングとなった銘柄は少ないと思います。しかし今回は時価総額が349億円程度なのでどうなるのかな?と考えています。東証1部に直接上場するには時価総額500億円の基準がありますからね。
 

フォーラムエンジニアリング(7088)IPOの幹事団詳細と会社データ

公募株数0株
売出株数9,673,600株
※国内売出4,499,400株
※海外売出5,174,200株
公開株式数9,673,600株
OA売出674,800株
引受幹事野村證券(主幹事)
みずほ証券
SBI証券
委託見込DMM.com証券(PR)
SBIネオトレード証券

 
幹事引受けが少ないため証券会社が本腰を入れていない感じもします。株数が多いため当選は簡単だと思いますけど人気があるのか微妙です。配当金の設定ありきといった感じです。
 

配当利回りが3%以上ないとインカムゲインの買い需要が見込めないと思います。東証1部なら心配しませんが2部だと割安株価じゃないと買いが集まりませんからね。
 

野村證券とみずほ証券のどちらから申し込んでも今回は当選する確率が高そうです。仮条件発表まで待って投資判断をしてよいでしょう。ついでに申し込むスタンスです。
 

前受け金不要の証券会社が増えてきたので一度チェックしてみましょう!野村證券も前受け金不要です。
 


 
穴場証券ではむさし証券からの申し込みも期待できます。株数が多い時はネットでも当選者を見かけています!どうせなら申し込んでおきましょう。委託経由の抽選も行われます。
 

 
これからIPOを行う企業への投資も人気になっています。株主優待を全ての企業に付けているユニコーン(UNICORN)が注目を集めています。投資を行い数年間寝かせないと上場してこないため長期投資になりますが株主優待があると気持ちが楽になります。
 

 
フォーラムエンジニアリングの会社設立は1981年4月17日、本社住所は東京都港区虎ノ門四丁目3番1号、社長は佐藤勉氏(56歳)です。※2020年2月26日時点
 

従業員は4,953人で平均年齢35.3歳、平均勤続年数5.2年、平均年齢35.3歳、平均年間給与約400万円です。社員の内訳は技術社員4,628人、スタッフ社員325人となっています。
 

フォーラムエンジニアリング(7088)IPOの初値予想とロックアップ

氏名又は名称所有株式数割合
株式会社ラテール・エンタプライズ12,762,900株45.98%
松波 方祐子7,497,900株27.01%
大久保 泉1,999,500株7.20%
佐藤 勉1,317,900株4.75%
松波 宏紀900,000株3.24%

※上位株主の状況
 

【ロックアップ情報】

グローバル・オファリングに関連して、売出人である松波方祐子、佐藤勉、竹内政博、林誠一、石毛勇治、小泉雅裕及び秋田秀樹並びに売出人及び貸株人である株式会社ラテール・エンタプライズは、グローバル・コーディネーターに対し、元引受契約締結日から上場日後180日目の2020年9月04日までの期間中、グローバル・コーディネーターの事前の書面による同意なしには、当社普通株式の譲渡又は処分等を行わない旨を約束する書面を2020年2月28日付で差し入れる予定であります。

また、当社の株主である大久保泉、松波宏紀、本畑弘人、オーガスト・イールド・リミテッド、小南渉及び二宮久並びに当社の新株予約権者である細野恭史、宇野敏弘、加地志保、千葉宣行及び森俊和は、グローバル・コーディネーターに対し、ロックアップ期間中、グローバル・コーディネーターの事前の書面による同意なしには、当社普通株式の譲渡又は処分等を行わない旨を約束する書面を2020年2月28日付で差し入れる予定であります。

※有価証券届出書(EDINET)抜粋

 

幹事引受け株数と割合を調べた結果

幹事団引受け株数割合
野村証券(主幹事)3,599,600株80.00%
みずほ証券449,900株10.00%
SBI証券449,900株10.00%

※目論見の訂正事項発表後に引受け株数を記載、委託幹事は記載なし
 

上場承認後の直感的初値予想と仮条件後の予想!

第一弾⇒ 1,350円~1,500円
※ファーストインプレッション

第二弾⇒ 1,350円~1,550円
※仮条件発表後
 

フォーラムエンジニアリング初値予想と市場コンセサンス

1,350円~1,600円

修正値1,231円~1,350円

フォーラムエンジニアリングは仮条件が引き上げられ人気があるようです。上場規模は144.9億円になり東証1部に上場観測が出ているため利益期待ができそうです。公開価格割れはないと思いますが地合いによってはあり得るため少し気をつけておきたいと考えています。

また気になるのは今期業績が大幅にダウンすることです。2020年3月の四半期利益(純利益)が19.8億円となり前期から53.2%も減るようです。売上は319億円で経常利益35.2億円を計上します。売上7.8%ダウン、経常利益44.8%ダウンです。営業利益が減っているため本業の収益が減るようです。

その割には配当が45円出ることになっています。3月末権利なので上場後株を持っていれば4,500円貰えます。配当利回りは3.21%になります。PERは18.83倍、PBR2.95倍です。
 

フォーラムエンジニアリング(7088)IPOの評価と申し込みスタンス

ストックオプション期間株数残
2019年3月24日~2027年3月22日831,300株
発行価格667円
2020年6月28日~2028年6月26日168,000株
発行価格1,067円
2021年6月27日~2029年6月25日130,800株
発行価格1,140円

 
ロックアップは180日間(2020年9月04日)、ロックアップ解除倍率の設定はありません。また普通株と新株予約権を保有している株主に対してもロックアップが付与されています。
 

ストックオプションの株数残や発行価格は上記のようになります。831,300株が行使期限に入っています。
 

時価総額は東証データの上場時発行済み株式数の26,627,700株から算出すると想定価格ベースで約348.8億円になります。
 

売出株の海外販売が53.5%なので国内の上場だけを考えると十分吸収できると思います。ただ国内投資家は売出株だと敬遠する傾向が高いので配当と上場市場次第でしょう。
 

他のIPOを優先させてついでに申込を行う程度で良いと思います。まだIPOに当選したことがない方は当選チャンスです。
 

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